2025 9/25
◇国内建築ガラス価格改定 フロート約10%など 12月納品から引き上げ〈AGC〉
AGC(平井良典社長)は9月17日、国内建築用ガラス関連製品の販売価格の改定を発表。12月1日納品分から、フロートガラスは約10%、型板ガラス・網入り型板ガラス・網入り磨き板ガラスは約15%、建築用加工ガラスは15〜20%価格を引き上げる。一部製品は20%以上の引き上げを予定する。AGCグループの国内建築用ガラス事業は、製造関連設備の維持更新や人件費、建築用加工製品の副資材等、ガラスの安定供給に必要な費用の増加が課題となっている。同社グループは生産性向上等のコスト削減に努めてきたが、増加分を全て吸収することは困難と判断し、今回の価格改定を決定した。
川瀬将昭社長
◇ガラス事業黒字が定着 ガラスを水平リサイクル〈セントラル硝子プロダクツ〉
セントラル硝子プロダクツ(川瀬将昭社長)は、セントラル硝子(前田一彦社長)のガラス事業を分社化する形で2022年4月1日に設立。2023年3月期の営業利益で黒字化を達成し、2024年3月期、2025年3月期と3期連続で黒字となり、ガラス事業の黒字化を定着させている。今年4月に「イノベーション推進室」を設立。「今までにこだわらない発想で、何らかのつながりを探すこと」をミッションとする。同推進室が軸となって、大阪・関西万博で大和ハウス工業が施工したパビリオンで使用されたガラスを万博閉幕後に回収し、板ガラスに水平リサイクルする。これを機に、施工済み板ガラスの水平リサイクルの取り組みを推進する。
◇微細凹凸技術を適用 カバーガラス量産確立〈日本電気硝子〉
日本電気硝子(大津市、岸本暁社長)はこのほど、独自技術である「微細凹凸技術」を適用したカバーガラスの量産プロセスを確立したと発表。同技術を搭載した製品を安定的に提供できるようになり、タブレット端末など幅広い市場への展開が可能となる。微細凹凸技術は、ガラス表面にナノメートル単位の微細な凹凸を均一に形成。対象物との接触面積や接触割合を設計し、ガラスの摩擦特性や表面機能を自在に制御できる。