2025 1/25
左から田中理事長、羽深氏、田中関信越卸理事長
◇配送費 確実に価格転嫁 ガラスの高機能化が加速〈関東板硝子工事協同組合〉
関東板硝子工事協同組合(田中敏也理事長)は1月15日、東京都墨田区の第一ホテル両国で2025年新年賀詞交歓会を開催。来賓に板ガラスメーカー3社、一般社団法人板硝子協会の他、関連団体代表らを招いた。田中理事長はあいさつの中で、「本年は2024年物流問題に起因する配送費の値上げに取り組まなければならない。材料費の値上げ以上に客先に理解されにくい、大きな課題だと感じている。これを受けて、板硝子協会さんでは物流ガイドラインを作成し、業界内外に広く発信していく方針であると聞いている。これを有効に活用して、確実に価格転嫁をしていきたい」と述べた。
祝宴では「大喜利」で会場を盛り上げた
◇大きな塊で運動を 117人参加し合同互礼会〈全硝連近畿地区本部、関西板硝子卸商業組合〉
全国板硝子商工協同組合連合会(宮代茂会長)近畿地区本部(大村宗一郎本部長)と関西板硝子卸商業組合(安藤康隆理事長)、は1月14日、大阪市北区のホテル阪急レスパイア大阪で合同の新年互礼会を開催。117人が参加した。大村全硝連近畿地区本部長が主催者を代表してあいさつ。来賓には板ガラスメーカー、二次ガラスメーカー、輸入ガラス商社、関連団体代表に加え、今年はサッシメーカーも招いた。祝宴中は大村全硝連近畿地区本部長らが大喜利を披露し会場を沸かせた。
◇リサイクル光輝材 CO2排出30%削減 ガラスカレット活用〈日本板硝子〉
日本板硝子(細沼宗浩社長)はこのほど、舞鶴事業所(京都府舞鶴市)で、フロート板ガラス製造時に発生するガラスカレットを活用して、産業用光輝材の原料となるフレーク状ガラスの製造に成功。今後は表面処理プロセスの量産化技術の確立を進め、リサイクル光輝材「METASHINE ECO(メタシャインエコ)」として2026年上市を目指す。「メタシャインエコ」は、再利用が困難とされていたガラスカレットを原料として活用。廃棄ガラスを削減できるだけでなく、採掘、海上輸送、混合、溶融といった従来品の製造プロセスに使用されるエネルギー量も削減することができる。
◇12ヵ月連続で出荷減 建築用合わせも出荷減少〈一般社団法人板硝子協会〉
一般社団法人板硝子協会(島村琢哉会長)は1月1日、2024年10月の板ガラス生産・出荷動向を発表。前年同月と比べて板ガラスの生産は5カ月連続、出荷は12カ月連続で減少した。複層ガラスは生産は11カ月連続、出荷は12カ月連続で減少。合わせガラスの生産は10カ月連続、出荷は5カ月連続で減少。出荷のうち建築用は12カ月連続で減少。強化ガラスの生産は9カ月連続、出荷は3カ月連続で減少。板ガラスの生産は169万2000換算箱、2023年同月比6.0%減。出荷は141万6000換算箱、同2.2%減。
平能社長
◇建材事業は減収増益 EV向け減で大幅減益〈三協立山〉
三協立山(富山県高岡市、平能正三社長)は1月9日、東京都内で2024年6〜11月期の連結決算を発表。売上高は1822億5600万円、2023年同期比0.5%増。営業利益は17億8000万円、同28.2%減、経常利益は15億3300万円、同44.2%減。親会社株主に帰属する最終純利益は5300万円、同95.9%減だった。アルミ地金市況に連動した売り上げの増加などで増収となったが、欧州子会社での電気自動車(EV)向け販売量減少などで大幅に減益となった。