2024 11/25
◇リノベ用真空ガラス ガラス交換で先進リノベ「A」〈AGC〉
AGC(平井良典社長)は11月12日、業界最高峰の断熱性能を実現したリノベーション向け真空断熱ガラス「FINEO(フィネオ)49」の試験販売を12月から中部・北陸地方限定で開始すると発表。本格販売は2026年上期を予定する。「FINEO」は欧州で既に販売しており、「FINEO49」はガラス熱貫流率(Ug値)0.49W/u・Kと、従来品より高い断熱性能を確保。パナソニックとの共同開発製品で、同社製品として初めて「先進的窓リノベ2024事業」のガラス交換の性能要件(Aグレード)を上回った。
出席者による記念撮影
◇リサイクルがビジネスに 取り付け、取り外しの二刀流〈全国板硝子商工協同組合連合会〉
全国板硝子商工協同組合連合会(宮代茂会長)は11月14日、福井市のホテルフジタ福井で第38回全国理事長会議を開催。関連団体代表、来賓ら50人が参加した。本年度、京都市立八条中学校で実施した「防災安全合わせガラス」の寄贈式、出張授業は12月13日の予定。宮代会長は「われわれの仕事は今までガラスを取り付けるだけだったが、これからは取り外しも行うことになりそうだ。ドジャースの大谷選手のように、ガラス業界も二刀流でやっていく方向になるだろう」とあいさつした。
◇大幅な減益計上 欧州建築用ガラスが悪化〈日本板硝子〉
日本板硝子(細沼宗浩社長)は11月8日、2024年4〜9月期の連結決算を発表した。売上高は4224億3700万円、2023年同期比0.5%増。営業利益は102億2900万円、同60.7%減、税引き前利益は1億5400万円、同99.2%減、親会社の所有者に帰属する純損益は38億6700万円の損失。前期の純利益から約136億円のマイナスとなった。事業環境は、引き続き多くの主要市場で逆風を受け、特に建築用ガラス事業の欧州市場は前年を大きく下回り、その他の地域でも市場は減速した。
◇減収減益で推移 ガラスは営業益7億5000万円〈セントラル硝子〉
セントラル硝子(前田一彦社長)は11月6日、2024年4〜9月期の連結決算を発表した。売上高は680億3600万円、2023年同期比14.0%減。営業利益は47億4600万円、同21.0%減、経常利益は51億7300万円、同18.0%減、親会社株主に帰属する純利益は27億8200万円、同51.0%減の減収減益。ガラス事業の営業利益は7億5000万円だった。売上高はAI向け半導体需要が増加し、特殊ガス製品、レジスト材料の販売は伸長したが、EV市場の需要低迷による電解液の販売減少や医療関連製品の販売減少の影響が大きく減収した。
YKK AP技術館外観
◇物作りの精神を発信 「YKK AP技術館」開設〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、魚津彰社長)は11月14日、富山県黒部市の同社黒部製造所内に「YKK AP技術館」を開設した。「モノづくりと技術への挑戦の歴史をたどり、未来への成長につなげる」ことをコンセプトに、同社の建材事業創業の地で、1959年竣工(しゅんこう)のアルミ溶解押し出し工場をリノベーションした展示施設。無断熱建築を全面断熱改修し、「BELS」評価星5相当の省エネ性能を確保した。総工費は約29億円。展示は七つのゾーンに分けた構成。