2024 9/15
◇断熱窓改修に1300億円 「2024事業」とほぼ同額〈環境省〉
環境省は2025年度予算の概算要求で、経済産業省、国土交通省との連携による「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」に1300億円要求する。現在実施されている「先進的窓リノベ2024事業」(予算額1350億円)とほぼ同じ規模の概算要求となった。2025年度も引き続き、暮らし関連分野のGX(グリーントランスフォメーション)を加速させるため、断熱窓への改修による即効性が高いリフォームが推進されることになる。
◇細胞シート用いた再生医療 実用化へ山口大と研究講座〈セントラル硝子〉
セントラル硝子(前田一彦社長)は9月1日、山口大学医学部内に共同研究講座「組織再生治療学講座」を開設した。治療が困難な患者に対し、新しい選択肢として細胞を加工した再生医療等製品が注目されている。同社はライフサイエンス分野の新しい取り組みとして、同大学と「他家『凍結保管』線維芽細胞シート」を用いた再生医療製品の開発を進めており、同事業は6月、山口県と宇部市の補助金事業に採択された。細胞シートを用いた画期的な再生医療製品の実用化に向けて、産・学・公連携によるプロジェクトが本格的に始まった。
◇出荷減は8ヵ月連続 合わせ出荷、減少に転じる〈一般社団法人板硝子協会〉
一般社団法人板硝子協会(島村琢哉会長)は9月1日、、2024年6月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は先月の増加が減少に転じた。出荷は8カ月連続で減少。複層ガラスは生産は7カ月連続、出荷は8カ月連続減となった。合わせガラスの生産は6カ月連続減。出荷は先月の増加が減少に転じた。出荷のうち建築用は8カ月連続の減少。強化ガラスの生産は5カ月連続減、出荷は先月の増加が減少に転じた。板ガラスの生産は158万1000換算箱、前年同月比0.7%減。出荷は120万4000換算箱、同11.0%減だった。
防火戸に顔認証システムを搭載
◇防火地域でも顔認証 大臣認定防火戸に業界初搭載〈LIXIL〉
LIXILは、戸建て用玄関ドア「ジエスタ2防火戸」の新モデルとして、大臣認定防火戸として業界初となる顔認証システムを搭載し、10月1日に発売する。同社は6月、認証部とハンドルが一体型の顔認証システムを搭載した「ジエスタ2」を発売。今回の新モデル発売で、都市部を中心とした防火地域でも、顔認証システム搭載の玄関ドアを選べるようになった。
「アライメンター01」
◇窓施工ロボット開発 業界初 非木造建設現場向け〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、魚津彰社長)はこのほど、業界で初めて非木造建築の建設現場で窓を施工するロボット「MABOT(マボット)」を開発した。自律移動して人と一緒に働くロボットシステムのシリーズで、今回は窓枠を設置する「Alignmenter(アライメンター)01」、設置した窓枠を自動溶接固定する「Welfixer(ウェルフィクサー)01」を開発。建設現場で熟練技能のスキルレス化、危険有害作業に対する安全性向上など、作業環境改善に貢献することを目的に、非木造建築物(ビル)の建設現場で実証試験を開始する。