2021 8/1・8
 

◇板ガラス製品値上げ 日本板硝子15〜35% セントラル硝子10〜40%

日本板硝子(森重樹社長)は7月29日、 10月1日出荷分から国内建築用板ガラス製品の価格改定を実施することを発表した。セントラル硝子(清水正社長)も8月2日、 10月1日納入分から板ガラス製品の価格改定を実施することを発表。引き上げ率は、日本板硝子が15〜35%、セントラル硝子が10〜40%。既にAGC(平井良典社長)は7月15日、10月1日納品分から国内建築用ガラス関連製品の販売価格を10〜30%引き上げることを発表しており、国内板ガラスメーカー3社の値上げ発表が出そろった。









◇子会社一部事業を譲渡 加工ガラス生産拠点閉鎖も〈セントラル硝子〉

セントラル硝子は8月2日、子会社のセントラル硝子販売(CGS、東京都杉並区)と、セントラル硝子プラントサービス(CGPS、三重県松阪市)の一部事業の譲渡と拠点の閉鎖を決定したと発表。子会社の東北硝子建材(宮城県利府町)の全株式について、6月24日付で株式譲渡を実施したことも発表した。同社は3月29日に国内建築ガラス事業の構造改善について、販売体制を生産規模に合わせた適正な販売拠点数まで縮小し、建築加工ガラスの生産体制も、生産性が高い拠点に生産を集約し生産能力を適正規模にすると発表している。








 

説明する平井良典社長


◇大幅な増収増益に 21年1〜6月期 営業益は952億円〈AGC〉

AGCは8月2日、2021年1〜6月期連結決算を発表した。売上高は8113億3200万円、2020年同期比24.0%増。営業利益は952億800万円、同362.6%増、税引き前利益は971億3300万円、同490.3%増、親会社の所有者に帰属する純利益は638億4300万円、同458・0%増となった。建築用ガラスの欧州を中心とした出荷増と販売価格の上昇、塩化ビニール樹脂の販売価格が想定を上回って推移したことなどによる。2021年12月通期は、売上高1兆6700億円、営業利益1800億円を予想する。










 

◇出荷2ヵ月連続増加 建築合わせ7ヵ月ぶり増〈板硝子協会〉

板硝子協会(清水正会長)は8月1日、2021年5月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産・出荷とも2カ月連続で前年同月より増加となった。複層ガラスは生産は20カ月連続で減少したが、出荷は微増も20カ月ぶりの増加。合わせガラスは生産は2カ月連続で増加、出荷は3カ月連続で増加した。出荷のうち建築用は7カ月ぶりに増加となった。強化ガラスは生産・出荷とも3カ月連続で増加した。板ガラスの生産は192万8000換算箱、前年同月比22.7%増。出荷は145万1000換算箱、同39.4%増だった。










 

瀬戸欣哉社長


◇期の過去最高益を達成 21年4〜6月期 構造改革の進展〈LIXIL〉

LIXIL(東京都江東区、瀬戸欣哉社長)は7月30日、2021年4〜6月期の連結決算を発表した。売上収益は3457億6100万円、2020年同期比11.4%増。事業利益は4〜6月期としては過去最高の230億7600万円で、前年同期より257億円増加した。事業利益率は6.7%に改善、売上総利益率は5.0ポイント改善して36.2%に上昇した。親会社の所有者に帰属する純利益は168億2500万円、同205億円増。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の制限からの回復と構造改革の進展によって、4〜6月期としては過去最高益となった。










 

「神戸垂水の家」の外観の改修前(上)と改修後


◇約6倍の断熱性能に 神戸垂水の家 性能向上リノベ〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は7月20日、神戸市で住宅性能設計業を手掛けるフォワードハウジングソリューションズ(神戸市垂水区、井上賢治社長)と共働で取り組んだ「戸建て性能向上リノベーション実証プロジェクト」の「神戸垂水の家」のオンライン説明会を開催した。実証プロジェクトは、中古戸建て住宅を断熱と耐震の性能向上にこだわり、現在一般的な新築住宅の性能を上回るレベルにリノベーションする。「神戸垂水の家」は垂水区の築50年の戸建て住宅。改修後は断熱性能が約6倍に向上し、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度まで高めた。










 

大田区代表の一人として参加


◇技術・人をつなぐ 西尾社長が聖火ランナー〈西尾硝子鏡工業所〉

東京オリンピックの開催を前にした7月21日、東京都品川区のしながわ中央公園でトーチに聖火をともす点火セレモニーが開催された。聖火ランナーの大田区代表の一人として西尾硝子鏡工業所(東京都大田区)の西尾智之社長が参加。自身が行っている「技術をつなぐ、人をつなぐ」ことと聖火が重なり、「火は熱いが温かさもあると思う。皆の思いが詰まった聖火を受け止めて、自分なりの熱い気持ちを次の人につなげたい」と思いを語った。新型コロナウイルスの感染拡大によって、東京都内のほとんどの地域で聖火リレーの公道走行が中止された。









ページの先頭に戻る 過去の記事へ