2021 4/18・25
 

◇外張り断熱を追加 5月10日〜7月16日公募〈経済産業省〉

経済産業省は2018年度から「次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)」を実施しており、2021年度で4回目。次世代を担う高性能建材の市場拡大を図り、消費者が選択しやすい価格にすることを通じて、既存住宅の一層の省エネルギー化を図ることが狙い。必須製品は断熱パネル、潜熱蓄熱建材に「外張り断熱」が加わった。必須製品を設置すれば、併せて窓、玄関ドア、断熱材、調湿建材などの任意製品の工事も補助対象となる。1次公募は5月10日〜7月16日。補助事業の執行を担当するのは一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)。







使用イメージ


◇耐熱強化でJIS取得 国内初 適合防火ガラス2種〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は、国内で初めて耐熱強化ガラスについてのJIS認証を取得。4月15日、認証に適合する防火ガラスとして、耐熱強化ガラス「パイロクリアJ」、耐熱強化複層ガラス「パイロペアJ」を発売した。フロート板ガラスに特殊なエッジ加工と超強化処理を加えた耐熱強化ガラスとして、火災時でも破損せず火炎を遮断。ワイヤレスなのでクリアな視界と自然な色調が得られる。設置に当たって個別に国土交通大臣認定を取得する必要がなく、建築基準法告示の防火設備の仕様として使用可能。防火ガラスを使用する開口部設計の自由度が上がると期待される。






 

◇経営単位を分割へ 組織改正 建築用ガラス事業〈AGC〉

AGC(平井良典社長)は4月12日、7月1日付で建築用ガラス事業の組織改正を実施すると発表した。ビルディング・産業ガラスカンパニーを、欧米地域を所管する「建築ガラス欧米カンパニー」と日本・アジア地域を所管する「建築ガラスアジアカンパニー」に分割。建築ガラス欧米カンパニー内に「欧州事業本部」「北米事業本部」「南米事業本部」、建築ガラスアジアカンパニー内に「日本事業本部」「アジア事業本部」をそれぞれ設置する。地域単位でニーズを的確に捉え、意思決定や施策を迅速に実行するため、経営単位を分割する。








 

◇ゾル─ゲル法でコート ガラス基板に抗菌・抗ウイルス機能〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)はこのほど、ガラス基板上に高い抗菌・抗ウイルス機能を発揮する、ゾル─ゲル法を用いた独自のコーティング技術の開発に成功した。ガラス表面に塗布した銅含有膜が、空気中の水分や酸素と反応して活性酸素類(過酸化水素、ヒドロキシルラジカルなど)を発生。活性酸素の働きでウイルスが持つエンベロープ膜の破壊、脂質、タンパク質、遺伝子物質の分解を引き起こし、表面に付着した細菌やウイルスを不活性化する。公的機関での国際規格に基づいた評価試験で、99.99%以上の高いウイルス不活性化効果を確認した。マーケティング活動を進め、2022年3月末までに発売を開始する。








 

◇出荷は16ヵ月連続減少 建築合わせ3ヵ月連続減〈板硝子協会〉

板硝子協会(森重樹会長)は4月1日、2021年1月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は11カ月連続で前年同月より減少、出荷は16カ月連続で減少した。複層ガラスは生産・出荷とも16カ月連続減。合わせガラスの生産は2カ月連続増加から減少。出荷は12月の増加から減少に転じ、うち建築用は3カ月連続で減少した。強化ガラスの生産は2カ月連続増加、出荷は3カ月連続で減少した。板ガラスの生産は200万5000換算箱、前年同月比0.9%減。出荷は157万4000換算箱、同11.6%減だった。






 

◇ハウジング生産体制再編 23年3月末までに前橋工場の材料部門停止〈LIXIL〉

LIXIL(東京都江東区、瀬戸欣哉社長)は3月19日、ハウジング事業の生産体制再編を発表。アルミ建材を製造・加工する前橋工場(前橋市)の材料部門を2023年3月末までに停止し、加工部門を、粕川工場(前橋市)、小矢部工場(富山県小矢部市)、下妻工場(茨城県下妻市)の3工場に移管する。今後見込まれる国内の需要環境の変化に対応し、ハウジング事業のアルミ材料部門の供給能力を最適化する。








 

「PROT富山の家」の改修前(上)と改修後の外観


◇新しい生活様式対応 リノベ実証プロジェクト〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は4月6日、トミソー(富山市、木村嘉秀社長)と共働して取り組んだ、中古戸建て住宅の性能向上リノベーション実証プロジェクト「PROT(プロト)富山の家」のオンライン説明会を開催した。地元密着で物件探しから設計・施工まで手掛けるプロ集団ならではの視点で、持ち家率が高い富山県での新築に代わる新しい持ち家の形として、「性能向上リノベーション」を提案する。玄関に洗面を設置し、ワークスペースを導入するなど、新しい生活様式にも対応する。












 

パナソニックの木村部長(左)とエクセルシャノンの池田社長


◇真空トリプル樹脂窓 住宅の外壁と同等性能〈エクセルシャノン〉

エクセルシャノン(東京都中央区、池田州充社長)は4月14日、高性能樹脂サッシ「シャノンウインド」の新シリーズ、国内最高クラスの断熱性能の真空断熱ガラス樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を6月から発売すると発表した。新築戸建て住宅向け。同社の高断熱樹脂フレーム内に断熱材を充填(じゅうてん)した「UF-H樹脂フレーム」、パナソニックの真空断熱ガラス「Glavenir(グラベニール)」を使った真空断熱トリプルガラスを採用した。縦滑り出し窓(連窓)で0.52W/k・u、Fix窓で0.47W/k・uという断熱性能は、日本の省エネ基準での住宅の外壁と同等性能。窓からの熱の流出入を大幅に抑制する。








 

引き戸で安全・快適に


◇ソフトクローズ対応 ガラス引き戸金物が進化〈スガツネ工業〉

スガツネ工業(東京都千代田区、菅佐原純社長)はこのほど、シャワーブース対応のガラス引き戸用金物「バニオ」の進化型を発売した。オプションでソフトクロージングダンパーを同社商品として初めて設定。ゆっくりと静かに閉まる。施工の際にガラスへの加工が不要で、10o厚のガラスにも対応する。施工はガラスをブラケットで挟んで固定するので、ガラスに加工を施す必要がない。下ガイドを倒してガラス扉を傾けることができ、扉の下の掃除がしやすい。幅800o以下、高さ2200o以下、厚さ8oと10o、重量40s以下のガラス扉(1枚当たり)に対応する。









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