2021 1/10・17
 

◇国内建築用ガラス事業 統合協議を中止〈AGCとセントラル硝子〉

AGC(平井良典社長)とセントラル硝子(清水正社長)は1月14日にそれぞれ開催した取締役会で、国内建築用ガラス事業統合の協議中止を決定した。両社は2019年12月9日付「国内建築用ガラス事業統合に係る基本合意書締結に関するお知らせ」、2020年10月29日付「国内建築用ガラス事業統合の完了時期に関するお知らせ」で公表した通り、国内建築用ガラス事業の事業統合を目指し、基本合意書を締結の上、協議を進めてきた。








 

非住宅の条件選択場面


◇非住宅暖冷房負荷も エコガラスシミュレーション 新サイトを公開〈板硝子協会〉

板硝子協会(森重樹会長)は昨年12月15日、同協会の「エコガラス」ホームページ内に新しい「エコガラス省エネシミュレーションサイト」を公開した。従来は戸建て住宅と共同住宅のシミュレーションだけだったが、非住宅のペリメーターゾーン(窓ガラス面から5m内側までの室内部分)での窓ガラスの仕様(性能)の違いによる暖冷房負荷の比較もシミュレーションできるようになった。算出根拠について、より実態に近い想定によるシミュレーション結果が出るようになっている。同協会は「業界の皆さんにぜひ活用いただきたい」と呼び掛ける。














 

◇銀3層を超える性能 採光・遮熱・意匠性備え〈AGC〉

AGCは昨年末、エコガラス(Low-E複層ガラス)「サンバランス」のラインアップに日射遮蔽(しゃへい)型の「サンバランススーペリアクール」を追加した。熱貫流率(U値)1.6W/u・Kと高い断熱性能を維持しながら、可視光線透過率41.3%で日射熱取得率(η値)0.24と国内トップクラスの遮熱性能を発揮。銀2層でありながら、銀3層の超遮熱タイプ「サンバランストリプルクール」(昨年販売終了)より遮熱性に優れる。ガラス張りのビルが青空に映えるような、すっきりとしたブルー系の色調を実現。断熱・遮熱性能に加えて、採光・意匠性も備え、ビルの省エネに大いに貢献する。










 

◇出荷減少13ヵ月連続 建築合わせ9ヵ月ぶり増〈板硝子協会〉

板硝子協会(森重樹会長)は1月1日、2020年10月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は8カ月連続で前年同月より減少、出荷は13カ月連続で減少した。複層ガラスは生産・出荷とも13カ月連続減。合わせガラスは生産は前年同月比減だったが、出荷は13カ月ぶりに増加。うち建築用の出荷は9カ月ぶりに増加した。強化ガラスは生産は前年同月比減だったが、出荷は13カ月ぶりに増加した。板ガラスの生産は165万8000換算箱、前年同月比25.2%減。出荷は187万1000換算箱、同15.5%減だった。










 

平能正三社長


◇国際事業を改革 計画比では増収増益〈三協立山〉

三協立山(富山県高岡市、平能正三社長)は1月8日、高岡市の三協立山労働会館で2020年6〜11月期の連結決算を発表。売上高は2019年同期比10.5%減の1450億1200万円、営業利益は同33.1%減の19億9100万円、経常利益は同18.6%減の23億8400万円、親会社株主に帰属する純利益は同28.2%減の7億9100万円だった。2020年10月6日に発表した同期の計画比では、売上高は約50億円の増収、営業利益は約16億円の増益となった。平能社長は赤字が続く国際事業について、同事業の売り上げの約7割を占める欧州子会社のSTEP-G社は、ドイツのボン鋳造工場閉鎖などの改革を実施し、2023年5月期の黒字化を目指すと説明した。










 

厚手の再剥離タイプは、人の手が触れやすい階段の手すり(左)やテーブルに適する


◇再剥離・強粘着タイプ フィルムでSIAA取得〈リンテック〉

リンテック(東京都板橋区、服部真社長)は昨年12月24日、フィルム表面に付着した特定ウイルスを減少させる抗ウイルス加工を施した特殊粘着フィルムを発売した。一般社団法人抗菌製品技術協議会の「抗ウイルス加工SIAAマーク」の安全性基準に適合する。手すり、テーブル、ドアノブなどに貼付する厚手の再剥離タイプ、屋内に掲出するポスター、看板などの出力品の表面に貼付する薄手の強粘着タイプがある。









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