2020 6/14
 

◇住宅建材値上げ 複層ガラスなど2〜30%〈LIXIL〉

LIXIL(東京都江東区、瀬戸欣哉社長)は6月1日、住宅用建材の一部のメーカー希望小売価格を改定すると発表した。複層ガラスなど建築用加工ガラス、雨戸、天窓、リフォーム用窓、玄関ドアなどが対象。9月1日受注分から2〜30%程度引き上げる。ガラスなど各種原材料、諸資材、物流費の高騰が続く中、全社挙げて生産性の向上、合理化によるコストダウン、諸経費の削減によって製品価格の上昇を抑制してきたものの、原材料、諸資材、物流費の上昇が続いており、企業努力だけでの対応は困難な状況と判断し、価格改定を決めた。








 

◇最終損失を計上 20年3月期 新型コロナの影響も〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は5月22日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高は5561億7800万円、2019年同期比9.2%減。営業利益は211億7700万円、同42.5%減、税引き前損益は損失135億4900万円、親会社の所有者に帰属する最終純損益は損失189億2500万円だった。為替変動と主要地域での事業環境悪化、新型コロナウイルス感染拡大の影響、個別開示項目費用計上による。個別開示項目はフロート窯などの設備休止関連の費用、のれんと無形資産の減損損失、新型コロナウイルス感染症関連費用など。








 

◇出荷6ヵ月連続で減少 複層・合わせ・強化も〈板硝子協会〉

板硝子協会(森重樹会長)は6月1日、2020年3月の板ガラス生産・出荷動向を発表した。板ガラスの生産は4カ月ぶりに前年同月よりわずかながら減少、出荷は6カ月連続の減少となった。複層ガラスは生産・出荷とも6カ月連続の減少だった。合わせガラスも生産・出荷とも6カ月連続で減少した。合わせガラスの出荷のうち建築用は2カ月連続の減少となった。強化ガラスも生産・出荷とも6カ月連続の減少だった。板ガラスの生産は231万6000換算箱、前年同月比0.2%減。出荷は179万6000換算箱、同15.7%減だった。








 

瀬戸社長が説明した=インターネット配信画面を撮影


◇事業利益7.5%増 20年3月期 ペルマ社損失縮小〈LIXILグループ〉

LIXILグループ(東京都江東区、瀬戸欣哉社長)は5月29日、2020年3月期の連結決算を発表した。売上収益は1兆6944億3900万円、2019年同期比0.1%増を維持。事業利益は585億7600万円、同7.5%増となった。親会社の所有者に帰属する最終純利益は125億1800万円、同647億1100万円増。イタリア・ペルマスティリーザ社の損失縮小に伴い黒字化を達成した。2021年3月期の業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大による影響が続いており、先行きが不透明であることから公表を延期した。










 

左から堀秀充社長、前真之氏左から中澤幸介氏、粟井琢美氏=動画を撮影


◇ライブフォーラム開催 新しいビジネスチャンス〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は6月4日、8日の2日間、動画による情報発信「YKK AP RELATIONS NEXT『窓で、安心。』」の第1弾「Live Stream Forum2020」を開催。6月4日の配信で堀社長は「新型コロナの影響で、直接の接触を避け、今後はウェブを使ったライブフォーラム、オンラインでの新商品展示会という形で情報を提供していく。営業活動も、ウェブを活用した会議や商品のプレゼンになっていく」とあいさつ。日本全体がネガティブになっている中、「在宅勤務の増加で住まい方が変化しており、換気、省エネ、抗ウイルス、非接触をキーワードとした新しいビジネスチャンスはある」と強調した。










 

◇個別認定対応品を追加 高性能ビルサッシ 中低層と中高層に〈三協立山・三協アルミ社〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(中野敬司社長)は6月1日、高性能省エネサッシシステム「ARM─S(アームス)Uシリーズ」に、大臣認定防火設備(個別認定品)対応窓種を追加した。一般社団法人カーテンウォール・防火開口部協会が取得している大臣認定防火設備(通則的認定)が4月1日に大臣認定防火設備(個別認定)に移行したことを受け、同シリーズの「Uタイプ」(建物の高さが地上30mまでの中低層ゾーンに対応)に3種、「U+タイプ」(同地上60mまでの中高層ゾーンに対応)に1種を追加。同シリーズは、デザイン性が高いユニットサッシ(窓を組み合わせた構成が可能)で、高さ3000oの大開口に対応する。










 

ガラスパーティション(写真は窓口タイプ・小)


◇化学強化合わせ採用 コロナ対策用間仕切り〈三芝硝材〉

三芝硝材(富山県高岡市、西英夫社長)はこのほど、新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)感染防止対策用ガラスパーティションを発売した。化学強化合わせガラスを採用し、安全性と薄型化、軽量化を両立。ガラス製のため経年劣化に強く、汚れても簡単に手入れできる。ビニールシートなどに比べ透明性が高く、客の顔をしっかり見ることができ、オフィスの景観を崩さずに感染防止対策が可能。工事が不要で、使用環境や用途に合わせてパーティションの位置を変えられる。









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