2020 3/15・22
 

◇公募期間が延長 断熱リノベ、4月下旬開始〈環境省〉

環境省はこのほど、2020年度の「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)」実施に当たり、公募の結果、執行団体を一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に決めた。20年度の断熱リノベの制度概要は19年度とほとんど変わりなく、予算規模は19年度の実績を踏まえてほぼ同額を確保する。一方で、集合住宅(全体)の公募開始が2〜3週間早まり、4月下旬開始の予定。集合住宅(個別)、戸建て住宅は公募期間が長くなり、2次公募の締め切りが9月末と伸びたことで、冬季の断熱改修需要を取り込みやすくなった。公募要領はSIIのウェブサイトで4月以降速やかに公表される予定だが、今年は新型コロナウイルスの影響で説明会は開催されない可能性が高い。








 

◇水素を代替エネに 世界初 ガラス製造実証実験〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は2月27日、水素エネルギーを利用したガラス製造の実証実験を実施すると発表した。世界初の試みで、英国北部にあるグリーンゲート工場で2020年11月に開始する。実験はガラス溶解窯の主燃料である天然ガスと重油の代替エネルギーとして水素を利用するもので、転換可能な水素の比率を調査する。仮に天然ガスを全て水素に転換できれば、二酸化炭素(CO2)を80%削減することが可能となる。実験は、CO2削減に取り組む共同事業体HyNetのプロジェクトの一環として、英国政府が推進する工業燃料転換計画から520万ポンド(約7億5000万円)の資金補助を受けて実施する。










 

新型コロナウイルス感染防止のため録画による動画配信で経営方針説明会を実施した=写真はパソコン画面を撮影


◇高断熱・耐風で差別化 AP、19年度は8.1%減益〈YKKグループ〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)などYKKグループは3月5日、動画配信で2019年度連結業績予想、2020年度経営方針を発表。19年度のAP(建材)事業の売上高は4261億円、18年度比0.4%減、営業利益は216億円、同8.1%減を見込む。20年度は窓の高断熱化と耐風シリーズによる差別化を進め、エクステリアは家一棟トータルコーディネートと省施工化提案を強化。リノベーションは樹脂窓、耐震フレーム、耐風シャッターによる需要創造、ビルは個別防火商品の提案を強化する。20年度のAP事業は売上高4373億円、19年度比2.6%増、営業利益239億円、同10.7%増を見込む。










 

多方面からの要望に応えて改良した「アルマーデフリー」


◇製作範囲の拡大など アコーディオン網戸大幅刷新〈セイキ販売〉

セイキ販売(東京都練馬区、守谷将人社長)は3月30日、集合住宅のテラスドア、戸建て住宅の玄関ドア用として需要が高いバリアフリータイプのアコーディオン網戸「アルマーデフリー」をフルリニューアルする。一般消費者、流通業者、施工業者など各方面の要望や苦情に最大限応え、部材・部品を全て見直し、商品のポテンシャルを全面的に向上させた。製作範囲は最大幅4000×高さ3000oに拡大し、スムーズな開閉操作を確保。施工性・メンテナンス性、意匠性・納まりを向上させた。










 

昨年の「マテックスフェアー」で初めて「アップデートウィンドウ」を紹介


◇熱貫流率2.00以下に 障子交換は第4の窓改修〈マテックス〉

マテックス(東京都豊島区、松本浩志社長)はLIXILのアルミサッシ「デュオ」シリーズとアルミ樹脂複合サッシ「シンフォニー」シリーズに互換性がある点に着目し、LIXILと共同で、既存の「デュオ」シリーズを「シンフォニー」シリーズに交換できる「アップデートウィンドウ」を考案した。内窓設置、ガラス交換、カバー工法に続く第4の窓リフォームに位置付ける。日本板硝子の超高断熱真空ガラス「スーパースペーシア」と組み合わせることで、障子の熱貫流率は2.00W/u・K以下と高い断熱性能を発揮する。









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