2020 2/23・3/1
NSGベトナムグラスインダストリー社火入れ式の様子
◇ベトナム2基目ライン 太陽電池パネルガラス製造〈日本板硝子〉
日本板硝子(森重樹社長)は、ベトナムの太陽電池パネル用透明導電膜(TCO)ガラスのフロートラインの改修が完了した。1月19日に火入れ式を実施し、2月から生産開始となった。同フロートラインは2018年5月に発表した「太陽光パネル用ガラスの製造設備を増設」の一環で、ベトナムで休止中だったフロートラインを改修した。2基目のフロートラインとなる。
島村琢哉社長
◇戦略事業は順調に拡大 M&Aで持続的成長へ〈AGC〉
AGC(島村琢哉社長)は2月5日、2018年2月に策定した中期経営計画「AGCplus-2020」の進捗(しんちょく)状況とさらなる成長に向けた取り組みについて説明。2019年12月期売上高は1兆5180億円と前年度に対しほぼ横ばい、営業利益は製品市況の悪化や生産トラブルの影響などによって1016億円と減益となったが、戦略事業は順調に拡大を続ける。自動車用ガラスアンテナ開発拠点の新設(欧州)や、大型・複雑形状の車載ディスプレー用カバーガラス製造拠点の新設(中国)、EUV露光用フォトマスクブランクス供給体制の増強(日本)、バイオ医薬品生産能力の増強(米国、欧州)などの投資と、米タコニック社のアドバンスド・ディエレクトリック(ADD)部門グローバルオペレーションの買収など、将来の成長に向けた施策を進める。
「広島三入の家」リノベーション後
◇戸建て性能向上リノベ 中国地方初が完工〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)はこのほど、先進的なリフォーム事業者(経済産業大臣表彰)に選定されているマエダハウジング(広島市中区、前田政登己社長)と取り組んでいた「戸建て性能向上リノベーション実証プロジェクト」の中国地方初物件「広島三入の家」が完工。同プロジェクトは、中古戸建て住宅を、断熱と耐震の性能向上にこだわって、現在一般的な新築住宅の性能を上回るレベルにリノベーションする。「広島三入の家」は、広島市内の住宅街に立つ築30年の木造住宅。
アルミフロント光輝材「テクスライト」
◇ステンレスの輝き 新意匠アルミフロント材〈LIXIL〉
LIXIL(東京都江東区、大坪一彦社長)は3月1日、ステンレス材のような光沢と質感を持ち、低コストを実現したアルミフロント光輝材「テクスライト」シリーズを発売する。従来の製造工程に独自開発の加飾処理を追加することで光沢感がある新しい意匠を実現。ステンレス材のような意匠性をラインアップとして供給することができる。施工人員不足、施工時間の短縮・簡素化などの課題解決にもつながると期待される。
杉板RC調大谷石調
◇湿式壁の質感と高級感 施工性高い乾式工法で〈三協立山・三協アルミ社〉
三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(中野敬司社長)は3月2日、ファサードエクステリア「みられ(美楽麗)」を発売する。コンクリートブロック施工の上に左官職人が仕上げる湿式工法壁は人気が高いが、近年の職人の不足と高齢化で、作業負担のリスクが懸念される。同商品はアルミの芯材と硬質低発泡ウレタン樹脂を壁材に採用し、湿式工法壁の質感と高級感をリアルに再現した、施工性が高い乾式工法壁。本物志向の湿式工法壁を思わせる魅力あるファサード空間を提案する。