2020 1/5・12
 

左から清水英彦関西板硝子工事協同組合理事長、村島靖基関西板硝子卸商業組合副理事長、小村哲也全国板硝子商工協同組合連合会近畿地区本部長左から前川知三郎AGCグラスプロダクツ西日本第一営業部担当部長、永富栄三国土交通省近畿地方整備局建政部建設産業調整官、小橋厚司経済産業省近畿経済産業局産業部製造産業課長


◇社会に貢献する業界へ 耐風圧強度上げる必要〈関西工事、関西卸、全硝連近畿地区本部〉

関西板硝子工事協同組合(清水英彦理事長)、関西板硝子卸商業組合(斉藤洋介理事長)、全国板硝子商工協同組合連合会(全硝連)近畿地区本部(小村哲也本部長)の3団体は1月9日、大阪市北区の新阪急ホテルで板ガラスメーカー、二次ガラスメーカー、関連団体を来賓に迎え、新年互礼会を開催した。清水関西工事協組理事長は「最近は窓の耐風圧強度をはるかに超える台風が起こっている。耐風圧強度をもっと上げてもらうような申し入れを、G6などで声を大きくしてやっていく必要があるのではないか」と指摘。小村全硝連近畿地区本部長は、近年多発する災害に備えて提案した各都道府県との「災害時応援協定」について触れ、「社会に貢献するガラス業界を目指したい」と述べた。








 

◇米建築加工ガラス撤退 20年12月末めどに完了へ〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(清水正社長)は昨年12月23日に開いた取締役会で、連結子会社である米ノースウエスタンインダストリーズが米国建築用加工ガラス事業から撤退することを決議した。事業と資産売却など撤退のための具体策を速やかに確定し、2020年12月末をめどに各種手続きを完了させる。ノースウエスタン社は、米国で建築用加工ガラスの製造・販売をしてきたが、厳しい市場環境下で経営状況が低迷している。このような中、経営改善策、今後の事業継続の是非など、種々の検討をした結果、現状の延長線上では抜本的な経営改善は困難なこと、グループ事業とのシナジーも限られることから、同事業から撤退すべきと判断した。








 

◇リフォームは4億ポイント 19年11月末時点の発行状況〈国土交通省〉

国土交通省は昨年12月13日、次世代住宅ポイント制度の同11月末時点の実施状況を発表した。ポイント発行状況については、戸数と発行ポイント数が新築は予約申請を含めて累計3万1355戸、108億9800万ポイント。リフォームは同8613戸、4億1473万9000ポイント。新築が1032億円、リフォームが268億円という事業予算枠に対し、1ポイントは1円相当のため、新築が10.56%、リフォームが1.55%という低いポイント発行状況となっている。










 

◇出荷7カ月ぶり減少 複層・合わせ・強化再び減〈板硝子協会〉

板硝子協会(森重樹会長)は1月1日、2019年10月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は2カ月連続で前年同月より減少、出荷は7カ月ぶりに減少した。複層ガラスは生産・出荷とも前月の増加から再び減少となった。合わせガラスは生産・出荷とも前月の増加から再び減少。建築用合わせガラスの出荷も減少となった。強化ガラスは生産・出荷とも前月の増加から再び減少した。板ガラスの生産は221万7000換算箱、前年同月比6.3%減。出荷は221万5000換算箱、同3.1%減だった。










 

左から堀社長、吉田取締役


◇樹脂窓販売100万窓 19年度見込み うちトリプル8%〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は昨年12月23日、本社で記者懇談会を開催。2020年3月期の業績は売上高が4350億円、2019年同期比2%増、営業利益は237億円、同2億円増と増収増益を見込む。2019年度(19年4月〜20年3月)の国内の住宅事業は、「APW330」が2018年度比16%増、トリプルガラス仕様の「APW430」が同30%増と「APW」シリーズが好調。「APW」シリーズ、北海道地域限定の「プラマードH」など樹脂窓の販売数は同14%増の約100万窓で、うち約8%がトリプルガラス仕様と見込む。2019年度の高断熱窓(アルミ樹脂複合窓と樹脂窓)率は約66%を見込む。










 

左から瀬戸社長、大坪副社長


◇経営に新しい考えを B to Cビジネスへ変革〈LIXILグループ〉

LIXILグループ(東京都江東区、瀬戸欣哉社長)は昨年12月18日、本社のLIXIL WINGビル光で年末記者懇親会を開催。瀬戸社長、大坪一彦副社長(LIXIL社長)ら経営幹部が報道関係者と意見交換した。瀬戸社長はあいさつの中で、B to B中心からB to Cビジネスへの変革、リフォーム、デジタルを鍵に差別化した製品の開発、若い人や女性を増やして経営に新しい考え方を取り入れることに言及。国内事業を活性化するための人事プログラム「変わらないと、LIXIL」をスタートさせ、顧客志向に転換するとともに、実力主義の文化を醸成し、活力に満ちた組織へと変えていく方針を語った。










 

遮炎性能と遮煙性能を備える


◇複合防火設備ガラス戸 遮炎と遮煙、耐熱ガラス〈三和シヤッター工業〉

三和シヤッター工業(東京都板橋区、燻R盟司社長)は1月6日、遮炎性能と遮煙性能を併せ持つ複合防火設備のガラス防火戸「ファイヤードS-CAS開き戸(スチール仕様)」を発売した。耐熱ガラスを特殊樹脂フィルムで貼り合わせた日本電気硝子製「ファイアライトプラス」を採用し、耐熱衝撃性と衝撃安全性が高い。防火区画に開口部を設ける場合は防火戸の設置が義務付けられ、近年は耐熱ガラスを使用した防火戸が主流。エレベーター昇降路の防火区画には遮炎性能と遮煙性能を併せ持つ複合防火設備(CAS)を設置する必要があり、高い安全性が求められる。










 

「フラットバッカーHP」


◇不燃バックアップ材 個別認定移行で需要増〈杉村商事〉

杉村商事(大阪市西区、杉村亨社長)は不燃性バックアップ材「フラットバッカーHP」を販売している。昨年4月からビル防火戸が個別認定品での運用に移行したことを受け、同社は昨年夏以降、徐々に需要が増えてきたという。今後は大型物件での需要が本格的に増えると予想される。ビル防火戸は一般社団法人カーテンウォール・防火開口部協会が国土交通大臣認定を取得し、会員企業がカ・防協から認証を受けて販売する通則的認定品で運用されてきたが、昨年4月からはサッシメーカー各社が個別に大臣認定を取得した個別認定品での運用に移行した。









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