2018 5/20
◇太陽光用 増産へ 製造設備に380億円投資〈日本板硝子〉
日本板硝子(森重樹社長)は5月11日、太陽光パネル用の透明導電膜(TCO= transparent conductive oxide)ガラスの増産に向け、総額約380億円の新規設備投資を決定したと発表した。太陽光パネルの世界的な需要増大に対応するため、2019年度から2021年度にかけて、現在休止中のベトナムのフロートラインを改修・再稼働させるとともに、米国で工場を増設する。今回の投資決定は、薄膜太陽光パネルの世界的メーカーである米ファーストソーラー社との長期供給契約をしたことによる。
TOSTEMブランドの新しい窓「LW」の施工例
◇圧倒的な眺望と断熱 新窓ブランドTOSTEM「LW」〈LIXIL〉
LIXIL(瀬戸欣哉社長)は5月15日、上下左右のフレームが室内から見えない「フレームインデザイン」の1枚ガラス戸を横スライドさせて開閉する窓「TOSTEM『LW』」を8月1日に発売すると発表した。開けた状態でも閉めた状態でも、窓から景色を遮るものが全くないノイズレス構造で、いつでも外と内がつながる心地よいリビング空間をつくり出すことが可能。サッシはアルミと樹脂のハイブリッド構造を採用し、圧倒的な眺望性と、熱貫流率1.00W/u・Kの高い断熱性能の両立を実現した。
◇営業益19.4%伸びる 建築用は欧州好調〈日本板硝子〉
日本板硝子は5月11日、2018年3月期連結決算を発表した。売上高は6038億5200万円、2017年同期比4.0%増。営業利益は356億6300万円、同19.4%増、税引き前利益は221億7700万円、同50.3%増、親会社の所有者に帰属する最終純利益は61億3000万円、同9.4%増だった。建築用ガラス事業は日本は低調だったが、欧州が好調だったため売上高は増加したものの、営業利益は減少した。建築用ガラス事業の売上高は2416億7800万円、同1.7%増、営業利益は262億4600万円、同3.0%減。
◇減収減益を計上 建築用も減収〈セントラル硝子〉
セントラル硝子は5月10日、2018年3月期連結決算を発表した。売上高は2278億1000万円、2017年同期比0.5%減。営業利益は60億3900万円、同53.5%減、経常利益は63億2700万円、同58.1%減、親会社株主に帰属する最終純利益は29億8000万円、同72.22%減だった。建築用ガラスは新設住宅着工戸数の減少、工期遅れなどが影響し売上高が減少した。ガラス事業の売上高は1466億1300万円、同2.4%減、営業損益は損失39億5800万円となった。建築用ガラスは新設住宅着工戸数が前年と比較して減少しており、工期遅れなどの影響もあって売上高は減少した。
◇出荷3ヵ月ぶりの減少 建築合わせ4ヵ月連続減〈板硝子協会〉
板硝子協会(島村琢哉会長)は5月1日、2018年2月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は3カ月連続で前年同月より増加、出荷は3カ月ぶりに減少した。複層ガラスは生産が4カ月連続、出荷は3カ月連続でいずれも減少した。合わせガラスは生産・出荷とも13カ月連続の増加だった。出荷のうち建築用は4カ月連続で減少した。強化ガラスは生産が3カ月ぶりに増加、出荷は4カ月連続で減少した。板ガラスの生産は200万4000換算箱、前年同月比9.0%増。出荷は187万9000換算箱、同3.4%減となった。
「Type TG」の断面図
◇網なし3層樹脂防火窓 大臣認定防火設備で国内初〈エクセルシャノン〉
エクセルシャノン(東京都中央区、隅地晃之社長)は4月から、国土交通大臣認定防火設備で国内メーカー初の、網がないトリプルガラス仕様の樹脂製防火窓「Type TG(遮炎性能)」を発売した。従来の樹脂製防火窓は網入り複層ガラスを採用していることから、窓からの眺望が網によって妨げられるのが課題となっていた。同社の樹脂窓「シャノンウインド」はトリプルガラス仕様の比率が高まっており、都心部の防火地域でも断熱性能が高い樹脂製防火窓へのニーズがあったことから同商品を開発した。