2018　3/11・18

　

平井良典AGC旭硝子CTO技術本部長（右）から最優秀賞表彰を受ける江藤太郎氏

 ◇新商品開発コンペ　最優秀賞は「AI多機能GB」〈AGC旭硝子〉

 AGC旭硝子（島村琢哉社長）は昨年10月17日、物作り共創・オープンイノベーションプラットホーム「Wemake（ウィーメイク）」を活用した新商品開発プロジェクト「GLASS INNOVATION CHALLENGE」を開始。公募段階から同社社員がフィードバックをするなど、コンセプトの具体性・論理性・有用性を協創しながら共同で新商品を開発する。2月28日に最終審査をして、ノミネートされた7提案商品の中から最優秀賞1点、優秀賞1点、特別賞2点を決めた。最優秀賞は江藤太郎氏（工業デザイナー、造デザインアソシエイツ代表）の「IoTを取り込んだAI多機能ガラスブロックAGM（AGC Glass Module）」に決定した。

　

 ◇出荷は2年連続増　複層4年ぶり増加も微増〈板硝子協会〉

 板硝子協会（島村琢哉会長）は3月1日、2017年の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は前年比2.8％増で2年ぶりに前年より増加、出荷は同2.4％増で2年連続の増加となった。複層ガラスは生産が同2.0％増、出荷は同0.2％増。生産・出荷とも4年ぶりに増加した。合わせガラスの生産は同6.4％増で2年連続の増加、出荷は同7.3％増となり3年連続の増加だった。出荷のうち建築用は同0.5％増で2年ぶりの増加となった。強化ガラスの生産は同2.7％増、出荷は同3.9％増。生産・出荷とも3年ぶりに増加となった。

　

左から大谷裕明YKK社長、猿丸雅之YKK副会長、吉田忠裕YKK・YKK AP会長、吉�撫G雄YKK AP副会長、堀秀充YKK AP社長

 ◇AP事業 増収減益　18年度は7事業・業務で重点施策〈YKKグループ〉

 YKK AP（東京都千代田区、堀秀充社長）などYKKグループは3月1日、本社で2017年度連結業績予想、2018年度経営方針、第5次中期経営計画（17〜20年度）を発表。17年度のAP事業の売上高は4210億円、16年度比2％増、営業利益は212億円、同24％減を見込む。18年度は「高付加価値化と需要創造によるAP事業の持続的成長」を事業方針に掲げ、住宅、エクステリア、リノベーション、ビル、海外AP、ファサードの6事業に業務改革を含めた七つの事業・業務領域でそれぞれ重点施策に取り組む。18年度のAP事業は売上高4480億円、17年度比6％増、営業利益265億円、同25％増を見込む。

　

カムラッチハンドルの縦滑り出し窓（上）と滑り出し窓

 ◇横引き採風戸に防火戸　ハイスペックサッシ拡充〈三協立山・三協アルミ社〉

 三協立山（富山県高岡市、山下清胤社長）・三協アルミ社（中野敬司社長）は、アルミ樹脂複合ハイスペックサッシ「アルジオ」のバリエーションを拡充する。3月1日、一般地域用の縦滑り出し窓と滑り出し窓にカムラッチハンドルを追加。4月2日、採風勝手口ドア（横引き窓タイプ）に防火地域用を加える。一般地域用の縦滑り出し窓と滑り出し窓に、カムラッチハンドルを追加した。カムラッチハンドルは、操作がしやすく、手触りの良さと窓との一体感にもこだわったラウンド形状。ロックを枠内に収納でき、すっきりとしたデザイン。

　

四つのレーベルから成る「ラシッサ」＝��「クレア」（左）と「ヴィンティア」��「ラテオ」（左）と「パレット」

 ◇木肌をリアルに表現　インテリアで自分らしさ〈LIXIL〉

 LIXIL（東京都千代田区、瀬戸欣哉社長）は、自由自在に組み合わせられるインテリア建材「ラシッサ」を4月2日から発売する。スタンダードな「クリエ」、個性的な既存の人気シリーズをベースにした「ヴィンティア」「ラテオ」「パレット」の4レーベル。木肌をリアルに表現した表面で、色バリエーションは21色。ハンドル、ちょうつがいなど個性的な金物や、6種のデザインガラスを組み合わせて、「自分らしさ」をインテリアで表現することができる。

　

 ◇不良在庫の販売代行　4月14日、東京で説明会〈OOKABE GLASS HD〉

 OOKABE GLASS HD（福井市、大壁勝洋社長）は3月1日、建材などのデッドストックの販売代行サービスを開始した。同社が提供している「SSA（ストックシェアアプリ）」に企業が複層ガラス、窓、ドアなどのデッドストックを登録すれば、同社が販売を代行する。4月14日に東京都港区のグラッセリア青山で「SSA」の説明会を開催する。「SSA」は企業に眠るデッドストックなどの在庫がどれぐらいあるのかを可視化できるサービス。スマートフォン、タブレット、パソコンに対応し、端末を選ばずに登録して簡単に在庫を管理できる。