2016 5/8・15
 

◇樹脂・複合 戸建て5割超え 戸建てLow-E率70%強〈日本サッシ協会〉

日本サッシ協会(堀秀充理事長)は3月、2015年度「住宅用建材使用状況調査」を発表。消費増税による駆け込み需要の反動減からの持ち直しが影響し、15年の新設住宅着工戸数は前年をわずかに上回った。16年度は、持ち直しの継続、17年4月に予定されている消費増税(10%)の影響が注目される。中長期的に見ても、新設住宅着工戸数に大きな伸びは期待できず、今後は、住宅の安全・安心・省エネといったニーズに対応した商品開発、リフォーム需要への積極的な取り組みがさらに求められる。戸建て住宅の窓の材質別構成比はアルミの比率が減少し、アルミ樹脂複合と樹脂を合わせた構成比が、調査開始以来、初めて5割を超えた。戸建て住宅のLow-E複層ガラス取り付け状況は全国で70%を超えた。






 

福岡市庁舎西面の2〜14階の窓ガラス670枚が真空ガラス「スペーシアクール」に取り換えられた=写真は福岡市提供


◇福岡市庁舎改修に採用 真空ガラスへ670枚交換〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は4月7日、真空ガラス「スペーシアクール」が福岡市庁舎の窓ガラス改修に採用されたと発表した。2015年5〜6月に、同庁舎西面の2〜14階の既存窓ガラス670枚を「スペーシアクール」に取り換えた。「スペーシアクール」は、優れた断熱性能を持つ「スペーシア」に日射遮蔽(しゃへい)性能を付加した。年間を通じて省エネ効果が高く、住宅だけでなく非居住建築物の暑さ対策、省エネ対策として数多く採用されている。福岡市庁舎の窓ガラスは寸法が大きく、特に西面は西日が直接差し込むため、夏季の暑さ対策(冷房費用削減)が問題になっていた。






 

キリン横浜ビアビレッジの試飲室「アトッチ」太陽光発電仕様を施工した窓


◇太陽光発電仕様が初採用 省エネ改修Low-Eガラス〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)は4月27日、省エネ窓改修用Low-Eガラスに太陽光発電機能を持たせた「アトッチ」太陽光発電仕様がキリン横浜ビアビレッジ(横浜市鶴見区)の試飲室に初めて採用されたと発表した。神奈川県が推し進める「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」の一環として設置された。キリン横浜ビアビレッジは、キリンビール横浜工場の工場稼働開始90周年の節目としてエネルギーに優しい工場を目指して改修した。試飲室は大開口部が南西向きで太陽光が強く入るため暑さを感じるなどの課題があり、遮熱機能を持ち、視界を確保しながら太陽光発電機能で省エネ・創エネができる「アトッチ」太陽光発電仕様を採用した。






 

◇出荷2ヵ月連続増加 建築合わせ15ヵ月ぶり減〈板硝子協会〉

板硝子協会(皿澤修一会長)は5月1日、2016年2月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は前年同月比が2カ月ぶりに増加、出荷は2カ月連続で増加した。複層ガラスは生産・出荷とも3カ月ぶりに増加した。合わせガラスの生産は6カ月ぶりに減少、出荷は2カ月連続の減少。出荷のうち建築用は15カ月ぶりの減少となった。強化ガラスの生産は3カ月ぶりに減少、出荷は2カ月連続の減少だった。板ガラスの生産は197万6000換算箱、前年同月比2.3%増。出荷は179万7000換算箱、同4.3%増だった。複層ガラスの生産は113万u、同1.8%増。出荷は111万1000u、同4.9%増だった。






 

上からLIXIL、YKK AP、三協アルミ社のブース


◇快適空間創造を提案 エクステリアでもてなし〈EXE2016〉

国内最大級のエクステリア総合展示会「エクステリア・キシビション(EXE)2016」が4月22日、23日の2日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。LIXIL(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)、YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)、三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)の3社も出展し、快適空間の創造を提案した。今年のテーマは「エクステリアでおもてなし」。エクステリアと庭は、客を自宅に迎えて庭で心地よいひとときを過ごしたり、道を行き交う人を魅了して素晴らしい気持ちにしたりしてもてなす。エクステリアと庭を普及させ、多くの人にもてなしを提供する。








 

TDY金沢コラボレーションショールーム


◇金沢にコラボSR 空間展示やコンサル充実〈TDY〉

TOTO(北九州市小倉北区、喜多村円社長)、大建工業(DAIKEN、大阪市北区、億田正則社長)、YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)のTDY3社は4月23日、金沢市に北陸で初めてとなるコラボレーションショールーム「TDY金沢コラボレーションショールーム」を開設。TD、TYの2社で開設しているショールームを含めて全国で10カ所目のコラボレーションショールーム。3社が連携した充実の空間展示とコンサルティングで、環境に配慮しながら快適な暮らしを実現する3社共同コンセプトのグリーンリモデルを提案する。総合受付からの案内で、来館の目的に合わせて3社のアドバイザーが連携して対応。






 

◇あらゆる性能 計測 製造ライン品質管理など〈藤間ジーエムエス〉

藤間ジーエムエス(東京都立川市、042・521・3990)は、機能ガラス・フィルムの性能測定に欠かせない各種測定器を販売している。米EDTM社製の板ガラス厚測定器、太陽光スペクトラム測定器、板ガラスコーティング性能測定器、フロートガラススズ面測定器など、さまざまなガラスのあらゆる性能を計測できる。製造ラインの品質管理、販売促進のためのツール、施工現場での基準検査などに活用されている。同社が販売する商品の一部を紹介する。▽可視光線透過率計「VP1165」単板ガラス、複層ガラス、3層ガラス、カラーガラス、合わせガラス、Low-Eコーティングガラスなどの可視光線透過率を測定できる。







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