2016 4/10・17
経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課の菱田亮製造産業専門官(左)と小間雅斗係長
◇潜在需要掘り起こしに期待 使いやすい制度へ変更〈経済産業省〉
2015年度補正予算「住宅省エネリノベーション促進事業」の1次公募が3月31日から始まった。戸建て住宅はガラスの交換が追加になり、集合住宅は全戸改修(全体)と1戸改修(個人)が区分けされて別々に予算が設定され、戸建て住宅と集合住宅の1戸改修の公募期間が約2カ月に延長されるなど、板ガラス業界にとって活用しやすい制度設計に変更された。「既築住宅・建築物における高性能建材導入促進事業」から継続している同事業は、当初の予定では今回で終了となる。来年度以降も事業を継続させるには、予算を使い切ることで、既築住宅の断熱改修に大きな潜在需要があることを実績で示す必要がある。経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課を訪問し、菱田亮製造産業専門官、小間雅斗係長に昨年度からの変更点とその変更した意図を聞いた。
各地区の理事長と東北工事の理事らが参加
◇仙台・名古屋で基幹技能者講習 話し合い悩みを共有〈全国板硝子工事協同組合連合会〉
全国板硝子工事協同組合連合会(遠藤浩吉会長)は3月29日、仙台市青葉区の仙台市情報・産業プラザで全国理事会を開催。登録硝子工事基幹技能者講習についての報告、社会保険未加入問題対策、各地区の市況などの情報を交換した。2016年度の登録硝子工事基幹技能者講習は8月20、21日に仙台会場、9月3、4日に名古屋会場で開催する。遠藤会長は「本日はいろいろなことを話し合い、解決はできないまでも、悩みを共有したい。これまで同様、メーカーの動きなどに対していうべきことはいっていく。単組では弱いが、連合会という立場で物申すことで、それなりの動きもあるのではないか」と述べた。
◇出荷増2ヵ月ぶり 複層出荷は2ヵ月連続減〈板硝子協会〉
板硝子協会(皿澤修一会長)は4月1日、2016年1月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は前年同月より4カ月ぶりに減少、出荷は2カ月ぶりに増加した。複層ガラスは生産・出荷とも2カ月連続で減少した。合わせガラスの生産は5カ月連続で増加、出荷は7カ月ぶりに減少した。出荷のうち建築用は14カ月連続の増加となった。強化ガラスの生産は2カ月連続の増加、出荷は4カ月ぶりに減少した。板ガラスの生産は197万換算箱、前年同月比13.1%減。出荷は189万2000換算箱、同3.4%増だった。複層ガラスの生産は119万1000u、同2.3%減。出荷は116万2000u、同0.4%減。
「第47期キックオフセレモニー」を開催
◇関東に新工場計画 15年度業績は予想以上〈ハードグラス工業〉
ハードグラス工業(兵庫県伊丹市、下岡嵩社長)は3月21日、兵庫県伊丹市の伊丹シティホテルで「第47期キックオフセレモニー」を開催。同社社員と関連会社ハーディの社員約200人が参加した。下岡社長は46期(2015年度)の業績について「前期は空港第1工場に20億円近く投資し、人も40人ぐらい増え苦戦したが、今期は予想以上の結果で締めくくりができそうだ」とあいさつ。「中期計画達成のためには今の体制・設備では不可能で、大きな市場の関東に進出する。自社でグループ化した運送会社を巻き込む可能性もあるが、関東へ大きなセンター・工場を築いていく」と関東圏に新工場を建設する計画を述べた。
新デザインの新玄関ドア「ファノーバ」を披露
◇1年で延べ8000人が来場 業界初採風機構玄関扉も〈三協立山・三協アルミ社〉
三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は3月23日、東京都新宿区の「首都圏ショウルーム」でオープン1周年記念イベントを開催。同社代理店の実務責任者ら約60人が参加した。同ショールームは、研修会や勉強会の場を兼ねて使ってもらう目的で1年前に開設し、延べ8000人が来場した。蒲原社長は「当社は建材、非建材、商業施設関連の3本柱で事業をやっており、国際事業として海外にも展開している。2020年までの中期経営目標では、改装・リフォームは、建材の売り上げの30%を目指す」とあいさつ。業界初の新採風機構付きデザインを採用し、5月から発売するネクスト玄関ドア「ファノーバ(FANOVA)」を発表し、特長を紹介した。