2016 3/27
◇ブラジルで生産増強 180億円投入 建築・車用第2工場〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子(島村琢哉社長)は3月11日、ブラジルでのガラスの生産能力を現在の2.4倍に増強すると発表した。AGCガラス・ブラジル社(ブラジル・サンパウロ州グアラティンゲタ市)に約180億円を投じてブラジル南東部にブラジル第2フロート工場を建設する。新工場は2018年末までに完成させ、建築用ガラスと自動車用ガラスを製造する。ブラジルの人口は約2億人。同社は若年層の比率が高く、豊富な天然資源などを背景として、中長期的に見て経済成長が続くと予想する。建築用ガラスと自動車用ガラスについても需要の成長が見込まれる。AGCガラス・ブラジル社の現状のガラスの生産能力は年間22万d。第2フロート工場の生産能力年間31万dを加えて、年間53万dの生産能力に増強する。
◇公募期間が延長 集合住宅の全体・個人は別予算〈一般社団法人環境共創イニシアチブ〉
一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)は2015年度補正予算「住宅省エネリノベーション促進事業費補助金」(以下「住宅省エネリノベ事業」)の申請書の受け付けを3月31日から開始する。1次公募の事業規模は、戸建て住宅が約18億円、集合住宅(個人)が約2億円、集合住宅(全体)が約60億円。1次公募の申請書の提出期間は、戸建て住宅と集合住宅(個人)が2016年3月31日〜6月9日、集合住宅(全体)が2016年3月31日〜4月28日。板ガラス業界団体が強く求めていた「集合住宅は個人改修と全体改修で予算を分けてほしい」「公募期間を長くしてほしい」といった要望が受け入れられた。今回から対象商品に高性能設備(蓄電システム、高効率給湯機)が加わった。
◇1級160人・2級85人合格 ガラス技能検定結果を発表〈職業能力開発協会〉
全国都道府県の職業能力開発協会はこのほど、2015年度ガラス施工の技能検定試験1級・2級の結果を発表した。申請は1級295人、2級154人。公示した都道府県のうち合格者は1級が160人で合格率54.2%、2級は85人で合格率55.2%だった。14年度は、申請が1級295人、2級129人。合格者は1級が143人で合格率48.5%、2級は57人で合格率44.2%。1級は申請者数が14年度と同じで合格率が上昇。2級は申請者数が14年度より大幅に増え、合格率も上昇した。
「かんたんマドリモ」は既存の窓枠に新しい窓を設置するだけ(右は断面図)
◇「窓交換」を一般的に 業界初のカバー工法採用〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は3月9日、本社で、4月4日から発売する窓リフォーム商品「かんたんマドリモ」を発表。堀社長は「リフォーム会社からは、漏水の問題もあり窓を取り換えるのは難しいといわれていた。当社の窓リフォームの97%が内窓という現状からもそれがうかがえる。日本で『窓を取り換える』ことをもっと一般的にしたかった」と商品の開発経緯を説明した。「かんたんマドリモ」は、戸建て住宅用商品では業界初の防水シーリングが不要なカバー工法「ノンシールカバー工法」を採用し、内装工や設備工でも簡単に施工できるようにして施工業者の層を広げた。
表彰式の様子
◇住宅施工例に応募2508点 大賞は公開審査で決定〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)は3月10日、横浜市西区の横浜ベイホテル東急で、住宅施工例コンテスト「LIXILメンバーズコンテスト2015」の表彰式を開催。2014年7月1日〜2015年6月30日の期間内に国内で新築またはリフォームした優れた施工物件を表彰する。新築1003点、リフォーム1505点の計2508点の応募があった。一人一人の健康で安心・快適な住まいと暮らしの実現に向けた工夫・提案がされていることなどが審査基準。大賞、準大賞、地域最優秀賞など新築部門、リフォーム部門から57作品を選んだ。