2016 2/28
中小工務店向けに講習会を開催縁ャ沢幸三氏(上)と斉藤晃氏
◇省エネ基準を解説 ZEHレベルのガラスも〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子(島村琢哉社長)は2月18、19日の2日間、名古屋市千種区の吹上ホールで中小工務店向け新築戸建て住宅の省エネ基準適合義務化についての講習会を開催。地元特約店の尾畑長硝子(名古屋市中区)、ウチダ(名古屋市中区)、AGC硝子建材名古屋住宅支店(名古屋市南区)の取引工務店、販売店を主に計180人が参加した。同講習会は省エネ基準適合率向上を目的に、中小工務店への講習会開催、適合証明申請サポートをする建材メーカーなどに対する国土交通省の補助事業に同社が採択されたことを受けて開催。断熱材、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応レベルのガラスについても解説した。同事業にはLIXIL、YKK APも採択され、全国で講習会を開催。中小工務店に開口部の省エネ性能向上を訴える取り組みが進んでいる。
◇出荷2ヵ月連続増 複層出荷増3ヵ月ぶり〈板硝子協会〉
板硝子協会(皿澤修一会長)は2月1日、2015年11月の板ガラス生産・出荷動向を発表。前年同月より生産・出荷とも2カ月連続で増加した。複層ガラスは生産が4カ月ぶり、出荷は3カ月ぶりの増加となった。合わせガラスの生産は3カ月連続で増加、出荷は5カ月連続で増加。出荷のうち建築用は12カ月連続の増加だった。強化ガラスの生産は17カ月連続の減少、出荷は2カ月連続で増加した。板ガラスの生産は228万5000換算箱、前年同月比9.6%増。出荷は207万8000換算箱、同4.2%増だった。複層ガラスの生産は137万1000u、同0.6%増。出荷は133万2000u、同0.8%増となった。
◇売上高3000億円目指す 18年度までの中計発表〈日本電気硝子〉
日本電気硝子(大津市、松本元春社長)は2月3日、2018年度までの中期経営計画「EGP2018」を発表した。これを、目指すべき企業像「世界一の特殊ガラスメーカー」への一里塚と位置付ける。経営目標は売上高が3000億円。うち電子・情報(ディスプレー用ガラス、光関連・電子デバイス他)が1700億円、機能材料・その他(ガラス繊維、医療、耐熱、建築他)が1300億円。営業利益は300億円、営業利益率は10%を目指す。通常の設備投資の他に、戦略的投資(M&Aや他社との協業・提携を含む)として3年間で約500億円を設定した。ビジネスモデルは、人材力、技術力を活用し、高付加価値製品、イノベーティブな製品を追求する。
田原明執行役員LIXILハウジングテクノロジードア事業部長(左)と丹澤信一専務執行役員同テクノロジーCOO
◇防火地域も1日で施工 「リシェントU」防火戸 改修用カバー工法〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)は、カバー工法の採用で1日で工事が完了する「1dayリフォーム」が好評のリフォーム玄関ドア「リシェント」シリーズに、業界初となる国土交通大臣認定防火設備の「防火戸リシェントU玄関ドア」を追加。4月1日から発売する。同社はリフォーム用玄関ドアの市場規模を、築21年以上の戸建て住宅が800万戸と推定しており、玄関ドアを全てリフォームした場合、2兆円を超える潜在需要があるとみている。うち全国の20%が防火地域に該当し、防火設備の使用が義務付けられていることに対応した。
潮崎敏彦氏
◇潮崎敏彦新社長に 4月1日付 茂木社長は会長〈文化シヤッター〉
文化シヤッター(東京都文京区)は2月18日の取締役会で、4月1日付で潮崎敏彦取締役専務執行役員業務担当の社長就任を決定。茂木哲哉社長は退任し、代表権のある会長に就任する。岩部金吾会長は相談役に就く。10年の経営計画が2015年度で終了し、4月からの5カ年の中期経営計画スタートに当たり、経営刷新と後進に道を譲る形で社長を交代。新中期経営計画達成のため、新体制で会社の飛躍と発展を目指す。