2016 2/21
 

「AGCplus-2017」達成への強い決意を語った島村琢哉社長


◇中計「AGCプラス」進展 バランス良い収益構造に〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)は2月5日、東京都千代田区で開いた決算説明会で中期経営計画「AGCplus-2017」の進展状況を報告。「AGCplus-2017」の経営財務目標に対して2015年度の売上高は未達となったが、欧米建築用ガラス事業の業績改善や構造改革の推進で資産効率が改善。営業利益は電子事業に頼らないバランスの取れたポートフォリオ構造に着実に変化している。島村社長は「『AGCplus-2017』を必ず達成する」と強い決意を語り、10年後の2025年に向けてAGCグループが到達すべき目標として、新しく設定した「2025年のありたい姿」を発表した。




 

◇「ペアマルチE4」誕生 高断熱ダブルLow-E〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)はこのほど、建築用ガラス向けに新しいタイプのLow-Eガラスを使用した次世代型の複層ガラス「ペアマルチE4」を発売した。国内で初めて、室内側ガラスの室内側表面にLow-E膜をコーティングした2層構造で、3層複層ガラス並みの熱貫流率(U値)1.1W・u/Kを実現した、薄型高断熱ダブルLow-E複層ガラス。2層複層ガラスの従来品と比較して断熱性能が約2.6倍、Low-E複層ガラスと比較しても約1.5倍に向上した。室内側ガラスの室内側表面にコーティングしたLow-E膜と、中空層に封入したアルゴンガスによって、従来品と比較して断熱性能が大幅に向上した新しいタイプのLow-E複層ガラス。








 

◇営業益15%増712億円 ガラス事業の構造改革効果〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子は2月5日、2015年12月期連結決算を発表。売上高は1兆3263億円(2014年同期比1.6%減)だった。営業利益は欧州と北米での建築用ガラス事業の構造改革効果、原燃材料価格の下落などで712億円(同14.6%増)となった。税引き前利益は845億円(同105.3%増)、親会社の所有者に帰属する最終純利益は429億円(同169.6%増)となった。ガラス事業は、建築用ガラスの出荷は、日本・アジアは日本の消費税増税による駆け込み需要の反動などで減少。北米は引き続き堅調に推移し、欧州では西中欧は増加したが、東欧は経済環境悪化の影響を受けて減少。建築用ガラスは減収となった。






 

大阪協組が作成した「生涯現役雇用制度導入マニュアル」


◇「生涯現役制度」導入を 高齢者雇用マニュアル作成〈大阪府板硝子商工業協同組合〉

大阪府板硝子商工業協同組合(辻良明理事長)は2月2日、大阪市中央区の中央会館で「生涯現役雇用制度」導入についてのセミナーを開催。卸店などを含む38人が出席した。同協組は厚生労働省が実施している業界団体の同制度導入に向けたマニュアル策定、会員企業への制度導入啓発、マニュアルの普及を目的とした「平成27年度業界別生涯現役システム構築事業」に選定。このほどマニュアルが完成し、ガラス業界での高年齢従業員の雇用確保、活用に向けて、同制度の導入とマニュアルの活用を呼び掛けた。同制度は「定年の定めの廃止」「定年の年齢を70歳以上とする制度」「70歳以上まで継続して雇用する制度」のいずれかを導入するもの。






 

スマートドアのキーでエントランスの自動ドア(上)や宅配ボックスを解錠できる


◇10棟2000戸で採用内定 共用設備をハンズフリー〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は2月8〜12日、東京都文京区のビル・集合住宅用商品展示場「AZfive」で、1月12日に発売したスマートドア集合住宅共用部システム「WAYPLUS(ウェイプラス)」の展示見学会を開催した。集合住宅用スマートドア「RSDX」「EXIMA80St」のキーを使用して、集合住宅の共用部エントランスの自動ドア、宅配ボックス、エレベーターなどの共用部設備をハンズフリーで解錠できる。全国各地で提案したところ、かなり良い反響を得ており、既に新築マンション10棟2000戸で採用が内定しているという。相沢克栄開発本部商品企画部ビル商品企画グループ長が「WAYPLUS」の商品概要を説明した。






 

「リシェルPLAT」の施工例


◇キッチンで暮らそう 料理や生活を楽しむ場に〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)は2月9日、東京都千代田区のベルサール神保町アネックスホールでシステムキッチン「リシェル」の新商品発表会を開催した。同社は「キッチンで暮らしましょう。」をコンセプトに「リシェル」を強化。「リシェルSI」はセラミックトップに新色2種を加え、新シリーズ「リシェルPLAT」を追加した。それぞれ「料理を楽しむ」「生活を楽しむ」というキッチンの本質を追求するさまざまな工夫をした。フランソワ・ザビエ・リエナールLIXILキッチンテクノロジーCEOは「これまで当社が得意とするキッチンの使い勝手の良さはそのままに、居心地の良い空間づくりに貢献し、家族のコミュニケーションを促進して、より生活を豊かに楽しくする」とアピールした。いずれも4月1日発売。






 

高性能ガラスパネルをインナーガラスとして上下レールでスライドさせることができる


◇高意匠で高断熱 幅広い設置場所に対応〈日本板硝子環境アメニティ〉

日本板硝子環境アメニティ(東京都港区、袴田正人社長)は、大面積ガラス張りショールームや店舗、オフィス窓の内側など幅広い場所に設置し、空調効率と省エネ性を高めることができる「トロポス」インナーガラスシステムを開発。オフィスビル窓、自動車ディーラーショールーム、ガラススクリーン店舗を対象に、品ぞろえの充実と機能の向上を図ってきた。社会的に要望が高まる、オフィス、店舗の開口部の高遮熱断・熱需要に対応したダブルスキンインナーガラスとして、「トロポス」は遮熱・断熱性能の高さを強調した提案販売を進める。高性能インナーガラスシステムは、既存外部ガラスの内側に高性能インナーガラスパネルを組み込むシステム。







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