2015 11/15
 

◇室内側にLow-E 3層並み高断熱複層〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は11月6日、建築用ガラス向けに新しいタイプのLow-Eガラスを使用した次世代型の複層ガラス「ペアマルチレイボーグE4」(仮称)を発売すると発表した。国内で初めて、室内側ガラスの室内側表面にLow-E膜をコーティングした2層構造で、3層複層ガラス並みの熱貫流率(U値)1.0h毎平方b毎ケルビンを実現した、薄型・軽量タイプの高断熱複層ガラス。2層複層ガラスの従来品と比較して断熱性能が約10%向上した。発売は2016年2月を予定する。室内側ガラスの室内側表面にコーティングしたLow-E膜と、中空層に封入した不活性ガスによって、従来品と比較して断熱性能が約10%向上した新しいタイプのLow-E複層ガラス。室内側ガラスの表面は、特殊コーティングによって、通常のフロート板ガラスと同等の耐久性を持つ。





 

◇高機能事業減益響く 国内建築用ガラスは改善〈日本板硝子〉

日本板硝子は10月29日、2015年4〜9月期の連結決算を発表した。売上高は3217億3500万円、2014年同期比4.0%増。営業利益は60億8800万円、同0.1%減、税引き前損益は損失46億6700万円、純損益は損失16億300万円、親会社の所有者に帰属する純損益は損失27億3800万円となった。高機能ガラス事業の大幅な営業減益が影響。ロシアで為替評価損が発生、中国での合弁事業、関連会社で業績が想定を下回った。日本では建築用ガラス市場はわずかに改善した。建築用ガラス事業の売上高は1330億6700万円、同7.4%増。北米市場の改善や円安に伴う為替換算が影響した。




 

◇経常益21.9%増加 ガラスは増収も営業損失〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は10月30日、2015年4〜9月期の連結決算を発表。売上高は1150億760万円、2014年同期比27.7%増だった。営業利益は67億6900万円、同52.7%増、経常利益は68億2900万円、同21.9%増、親会社株主に帰属する純利益は48億800万円、同21.2%増。ガラス事業は売上高は増加したものの、営業損失を計上した。ガラス事業の売上高は747億6500万円、同47.1%増、営業損益は損失5億3700万円と5億4100万円の悪化となった。建築用ガラスは住宅向けの出荷が増加し、売上高が増加した。




 

◇営業益2割増加 欧・北米で構造改革効果〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)は10月29日、2015年1〜9月期の連結決算を発表。ディスプレー事業の減収が影響し、売上高は9895億9800万円、2014年同期比0.5%減だった。営業利益は510億1400万円、同20.1%増、税引き前利益は702億5900万円、同162.8%増、純利益は446億400万円、同282.7%増、親会社の所有者に帰属する純利益は427億4500万円、同407.7%増。欧州と北米での建築用ガラス事業の構造改革効果、原燃材料価格の下落などによる。ガラス事業は売上高が5147億6700万円、同1.2%増、営業損益は82億円改善して77億200万円の黒字となった。






 

◇「一般社団法人」設立へ 住宅リフォーム事業者団体目標〈全国板硝子商工協同組合連合会〉

全国板硝子商工協同組合連合会(全硝連、永島光男会長)は11月6日、名古屋市中村区のキャッスルプラザで50人が参加して第31回全国理事長会議を開催。懸案事項だった「賛助会員制度」の設置と「住宅リフォーム事業者団体登録制度」の認定申請へ向けた準備を進めることを決議した。研修会は「消費税転嫁対策」の説明と「マイナンバー制度」への事業者としての準備と対策について税理士・社会保険労務士の山口隆司氏が講演。永島会長が今期限りでの退任を表明した。「賛助会員制度」は、賛助会員の候補として板ガラスメーカー、サッシメーカー、卸業者、フィルム業者、その他住宅設備関係の業者、施工組合、旅行代理店、保険代理店などを想定。






 

◇板ガラス出荷2ヵ月連続減 8月複層増加3ヵ月連続〈板硝子協会〉

板硝子協会(皿澤修一会長)は11月1日、2015年8月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は2カ月連続で前年同月より増加したが、出荷は2カ月連続で減少した。複層ガラスの生産は3カ月ぶりに減少、出荷は3カ月連続で増加した。合わせガラスの生産は5カ月連続で減少、出荷は2カ月連続で増加。出荷のうち建築用は9カ月連続の増加だった。強化ガラスは生産・出荷とも14カ月連続で減少した。板ガラスの生産は206万7000換算箱、前年同月比11.2%増。出荷は174万7000換算箱、同6.0%減だった。複層ガラスの生産は117万9000u、同0.2%減。出荷は113万7000u、同0.3%増となった。






 

下は直江営業部長(左)と三代ナブテスコ住環境カンパニー社長


◇上半期のシェア増加 全国統一ルールで開催〈ナブコグループ〉

ナブテスコ(東京都千代田区、小谷和朗社長)、ナブコシステム(東京都港区、山村望社長)、ナブコドア(大阪市西区、犬飼伸幸社長)、オリエント産業(福岡市中央区、今浪健治社長)のナブコグループ4社は10月28日、大阪市北区の帝国ホテル大阪で第36回ナブコグループ全国販売推進運動表彰式を開催した。三代洋右ナブテスコ住環境カンパニー社長は「今年の販推進運動は5年ぶりに全国統一ルールで競い合い、特別の意味があった」とあいさつ。全国自動ドア協会(JADA)の上半期の生産台数実績で、ナブコブランドがJADA内のシェアを伸ばしたことを報告。






 

「サニージュ」施工イメージ


◇洗濯物2倍速く乾燥 組み立て時間を4割削減〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は12月1日、テラス囲い「サニージュ」を発売する。テラス囲いに求められる機能の一つである「洗濯物の乾燥」にこだわった。効率的な採風・換気ができる二つの縦滑り出し窓を標準設定。従来品と比べて洗濯物の乾燥スピードが約2倍に向上する。施工業者、施主の負担を軽減するため、組み立て時間を従来品より約4割短縮した。年間販売目標は現行品の2割増の40億円。縦滑り出し窓のウインドキャッチ効果で風を取り込み、室内の湿った空気を押し出す風の通り道をつくって気候、時間、季節にかかわらず洗濯物を効率的に乾かす。






 

◇新型「ギガ」に対応 大型トラック用作業台〈日硝ゴム〉

日硝ゴム(大阪市浪速区、前田雅紀社長)は大型トラックのフロントガラス交換用作業台と仮置き用ゴムスペーサーを発売する。いすゞ自動車が10月28日にフルモデルチェンジして発売した大型トラック「ギガ」に、国産の大型トラックとしては初めて、ボディーに直接フロントガラスを貼り付けるダイレクトグレージング方式が採用されたことに対応する。大型トラックのフロントガラスを交換するには、高さ1500o程度の作業台がなければ安全に作業することが難しい。今回発売する作業台は、高さが1120〜1480o。天板のサイズが520×1560o。作業台に一時仮置きした後、50p程度持ち上げればフロントガラスを取り付けることができる。







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