2015　8/23・30

　

大阪市内で開かれた説明会

 ◇標準書見積書じわり増　法定福利費おおむね支給〈国土交通省〉

 国土交通省は社会保険未加入対策を進めるための説明会を全国10カ所で開催した。建設業者・団体や自治体の建設産業・発注手続き担当者に、対策の現状や今後のスキームを説明。法定福利費を内訳明示した標準見積書の活用については、元請け企業に下請け企業に対する見積もり条件に明示するよう働き掛けることで、提出が増えてきていることを紹介。標準見積書が提出されたケースでは、おおむね法定福利費が支払われている調査結果を説明し、活用を呼び掛ける。８月10日に大阪市中央区の國民會館で開かれたた説明会で、寺本耕一近畿地方整備局建政部長があいさつ。

　

 ◇ガラス大型化に対応　関東最大の総合加工工場〈エヌビーエス〉

 エヌビーエス（東京都台東区、加藤俊明社長）はこのほど、千葉市緑区に敷地面積約４万平方�bの関東最大の総合加工工場となる関東工場を２０１６年晩秋に建設すると発表した。矢木工場（富山県砺波市）にも水平強化炉など最新設備を導入する。投資額は三十数億円。関東工場には大型の強化ガラス設備（３×10�b）、オンデマンド印刷機（３.３×10�b）、合わせガラス設備（３.１×14�b）、複層ガラス設備（２.８×８.５�b）などを導入。増加傾向にあるビル用加工ガラスの大型化に対応する。エヌビーエス、ビー・エス・シーなどＮＢＳグループの２０１５年４月期の売上高は38億円。今回の投資で50億円強まで伸ばす計画。

　

 ◇省エネ住宅ポイント　ポイント発行累計307億ポイント

 省エネ住宅ポイントの２０１５年７月末時点の実施状況が８月11日に発表された。申請受け付け開始からの省エネ住宅ポイント発行の累計は17万８８６０戸、３０７億２０２１万９０００。うち新築が７万２７１７戸、２１８億１５１０万で発行ポイントの71・01％を占め、リフォームは10万６１４３戸、89億５１１万９０００で発行ポイントの28・99％だった。７月の省エネ住宅ポイントの申請は６万２５９５戸。内訳は新築が２万６９０２戸、リフォームが３万５６９３戸だった。７月に発行された省エネ住宅ポイントは６万５０６９戸、１１７億７７３０万３０００。うち新築が２万８１６１戸、84億４８３０万で発行ポイントの71・73％。リフォームは３万６９０８戸、33億２９００万３０００で発行ポイントの28・27％だった。

　

加工技能者のモチベーション向上も期待される、初の加工技能検定

 ◇加工技能者の待遇改善へ　業界初 フロント加工技能検定〈ＬＩＸＩＬ〉

 ＬＩＸＩＬ（東京都千代田区、藤森義明社長）のフロント材を扱う関東フロント加工店会（中野喜義会長）・北関東フロント加工店会（檜山正行会長）は６月21日と７月５日の２日間、フロント業界では初となる技能資格制度の加工技能検定２級の試験を開催した。資格制度を導入することで、加工技能者の待遇を向上させてモチベーションを高める。メーカーに対しては品質が高い加工・施工体制を確保することで安心してもらう。フロント加工店はこれまで、「社員の待遇を決めるに当たり、数値化した技術力・知識の評価基準がない」「社員採用時に社内昇格制度の基準が曖昧で、社員獲得力に欠ける」「社員のモチベーションが上がらず、若者が定着しにくい」といった問題を抱えていた。

　

「スピーネ」（上）と「シュエット」の施工プラン

 ◇プロと生活者の視点で　スピード施工と高意匠 住宅用テラス２種〈ＬＩＸＩＬ〉

 ＬＩＸＩＬ（東京都千代田区、藤森義明社長）は８月20日、東京都江東区のＬＩＸＩＬＷＩＮＧビル光で、10月１日発売の住宅用テラス２種を発表。小林秀樹上席執行役員エクステリア事業部長がエクステリア業界の市況と両商品について説明した。「ＳＰＥＥＮＥ（スピーネ）」は、現場での施工時間が短く、安全に作業できる。スピード施工への生活者のニーズだけでなく、ビルダー、エクステリア業者など実際にテラスを設置するプロの作業性に配慮した。「ＣＨＯＵＥＴＴＥ（シュエット）」はディテールまで木質感にこだわり意匠性が高い。生活者のニーズに応え、幅広いコーディネートに対応できるデザインとした。

　

 ◇あらゆる加工機に対応　消耗資材のスペシャリスト〈藤間ジーエムエス〉

 藤間ジーエムエス（東京都立川市、０４２・５２１・３９９０）は、建築用板ガラス、自動車用ガラスなど、ガラスの切断、研磨、輸送、性能測定に関連する工具、機器、消耗資材などを専門に扱うスペシャリスト。同分野では20年以上の実績と幅広い知識を持ち、国産、海外製のあらゆる加工機に対応できる体制を整え、ガラス加工のコスト削減、製品の品質や生産性の向上など総合的な問題解決に取り組んできた。特に稼働中の各種研磨加工機の性能アップ、または問題解決のための消耗資材の提案と供給に強みを持つ。ガラス加工切削油、ホイール、砥石（といし）などの消耗資材は業界ナンバーワン、ナンバー２のメーカーから仕入れており、技術的なバックグラウンドがある。