2015 8/2
 

2015年度代表者会議(円内は皿澤修一会長)


◇キーに「健康」追加 業界の活性化 高付加価値品市場拡大で〈機能ガラス普及推進協議会〉

機能ガラス普及推進協議会(皿澤修一会長)は7月22日、東京都中央区のプラザマームで寺家克昌経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課課長らを来賓に迎え、2015年度代表者会議を開催。2014年度の活動・決算報告、2015年度の活動計画案・予算案を承認した。2015年度の活動計画は、高付加価値なガラスの市場を拡大し、認知を得ることで業界の活性化を図る。皿澤会長は「当協議会が発足して今年度で29年目になる。当初は『安全』をキーワードに強化ガラス、合わせガラスを中心に普及活動を行ってきたが、現在は『安心』『省エネ』に続いて今年度から『健康』を追加。それに対応する機能ガラスをさらに広く普及させ、その成果を業界全体で享受したい」と語った。




 

◇0.23_厚ガラス基板 タッチパネル薄型化へ〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)は6月から、厚さ0.23_のソーダライムガラス基板の販売を開始した。主にスマートフォンやタブレット端末のタッチパネル用カバーガラスとして2011年に販売を開始した、厚さ0.28_のソーダライムガラス基板を18%薄型化した。同社はさらに薄型化を実現する技術開発を推進しており、厚さ0.20_の製品の試作にも成功している。タッチパネルのさらなる薄型化と軽量化に貢献する。電子機器へのタッチパネル機能の搭載は、世界で急速に普及が進むスマートフォンやタブレット端末、ノートブックパソコンなどに広がっている。同社はこれらのカバーガラス向けに化学強化用特殊ガラス「Dragontrail(ドラゴントレイル)」を販売しているが、ノートブックパソコンなど一部の電子機器では薄いソーダライムガラスを素板に用いた化学強化ガラスも採用されている。






 

「建築用曲面強化合わせガラス」(幅1800×高さ3100_、曲率4500R、10_厚曲面強化ガラス+透明EVA膜60ミル+10_厚曲面強化ガラス、総厚21.5_)


◇曲面強化合わせガラス 「建築用」「自動車用」で新製品〈阪神硝子工業〉

あらゆる曲面に「完全強化ガラス」「本格合わせガラス」で対応できる高度技術が定評の阪神硝子工業(神戸市北区、坂本善正社長)はこのほど、「建築用曲面強化合わせガラス」(幅1800×高さ3100_、曲率4500R、10_厚曲面強化ガラス+EVA膜60ミル+10_厚曲面強化ガラス、総厚21.5_)と、「自動車用曲面半強化合わせガラス」(幅915×高さ500_、曲率1300R、総厚4.0_)の2製品を開発。両製品とも極めて難易度の高い製品で、高レベルの安全性を持つ。近年、甚大化する自然災害や突発的な事故への安全性に対して、市場の要求はますます高レベル化している。






 

約800人が来場した


◇「APW」樹脂窓 東京売上高1.7倍 日本の樹脂窓普及30%へ〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は高断熱樹脂窓の普及、啓蒙(けいもう)を推進するイベント「APWフォーラム2015」を全国21会場で開催している。7月23日に東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催した東京会場にはビルダー、設計事務所など約800人が来場した。堀社長は「『APW』の中でも特に樹脂窓『APW330』『APW430』は、4〜6月の東京での売り上げが前年の1.7倍となった。われわれは2020年までに日本の樹脂窓普及率を30%にしようと活動している。樹脂窓を日本のスタンダードにするためにやることは商品開発とコストダウン。これに今後ともチャレンジしていく」と強調した。






 

分かりやすく、使いやすくなった


◇使いやすさを追求 多機能トイレスイッチ改良〈ナブテスコ〉

ナブテスコ(東京都千代田区、小谷和朗社長)住環境カンパニーは7月1日、多機能トイレ自動ドア用「HDS―4iα押しボタンスイッチ」を発売した。「HDS―4i押しボタンスイッチ」の改良商品。専門家のアドバイスと利用者の声を製品に反映し、さまざまな角度からユニバーサルデザインを検証。あらゆる利用者の使い勝手に配慮し、分かりやすさと使いやすさを追求した。従来品よりも光と音声による操作案内が見やすく、聞こえやすく、分かりやすくなった。音声案内機能を標準装備。次に操作するボタンが点灯する操作アシスト機能に加え、ドアの操作状況に応じた音声ガイドで、ボタン操作に悩まずに済む。






 

高透過鏡(左)と一般鏡の比較高透過ガラス


◇高透過ガラス・鏡 販売 フロートとほぼ同価格で〈明治硝子〉

明治硝子(東京都品川区、藤田和志社長、03・5463・2790)は高透過ガラス・鏡を専門に加工、販売、施工している。「高透過ガラスをフロートガラスとほぼ同じ価格に」をキャッチフレーズに、日本での需要開拓に励んでいる。現在、東京、名古屋、大阪に事務所を持つ。工場は関東地域に2カ所、中部地域に1カ所。北海道と沖縄を除き、全国で工事にも対応している。高透過ガラス・鏡に特化することにした理由を藤田社長が話した。日本では、高透過ガラスは高品質で高価・希少なガラスとして博物館や高級ブティックだけで使用されている。一方で海外では求めやすい価格で一般に広く使われている。藤田社長は日本で高透過ガラス・鏡の需要を開拓するため、昨年に明治硝子を設立した。





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