2015 7/5
 

新アルミ樹脂複合ハイスペックサッシ「アルジオ」を発表する蒲原彰三社長


◇高耐久ハイスペック 10月末発売 新機能基幹サッシ「アルジオ」〈三協立山・三協アルミ社〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は6月22日、住宅用新アルミ樹脂複合ハイスペックサッシ「アルジオ(ALGEO)」を10月末に発売すると発表した。アルミと樹脂の特性を最大限生かし、住宅用サッシとしては耐風圧性と水密性を最高ランクまで引き上げた高耐久性、高性能ガラス対応による高断熱性、安心・確実に施工できる構造、手入れが簡単なフラット下枠、操作しやすい引き手など充実した性能と機能を備える。近年多発するゲリラ豪雨、大型台風、寒波、猛暑など異常気象による自然環境の厳しさに備えることを重視。厳しい気象条件に対応できる安心・安全性が高い強靱(きょうじん)性能と、使う人に優しい使いやすさを兼ね備えた商品を実現した。




 

◇設備の集約を提示 将来厳しいガラス需給〈経済産業省〉

経済産業省は6月26日、板ガラス産業の市場構造についての調査報告を公表。近い将来に設備の集約や事業の再編が必要になると方向性を提示した。新設住宅着工戸数、国内自動車販売台数などの停滞・減少による国内需要の減少、供給過剰の中国を中心に海外からの輸入増加など板ガラス産業にとって厳しい状況を想定し、将来の需給動向の見通しを示した。報告によると、国内の板ガラス生産量は2014年度に108万dあったものが2020年度は最小85万d(21%減)、2030年度は同64万d(40%減)と予測。生産量と生産能力のギャップは2014年度の26万dが2020年度は最大49万d、2030年度は同70万dに拡大する。






 

森重樹社長


◇4年ぶり最終黒字 高付加価値品で利益増へ〈日本板硝子〉

6月11日に開催された全国ひのまる会総会で、日本板硝子の森重樹社長、鈴木隆建築ガラス事業部門アジア事業部日本統括部長は同社の今後の戦略、ひのまる会との役割分担について説明した。これまでリストラクチャリング施策を進めてきたことで筋肉質な収益構造に変革。2015年3月期の最終純利益は17億円と4年ぶりの黒字を達成した。「VA(高付加価値)ガラスカンパニー」への変革を掲げ、積極的に高付加価値商品を開発することで、売り上げ、利益を伸ばしていく。森社長が昨年発表した2018年3月期までの中期経営計画について説明した。








 

炎C住隆雄建築ガラス事業部門日本統括部営業部営業企画グループ主査が説明


◇調光ガラス「ラミシェード」 日射調光機能で快適〈日本板硝子〉

日本板硝子は6月8日から建築向けにサーモクロミック調光ガラス「ラミシェード」の試験販売を開始。太陽から受ける熱の温度によってサーモクロミックフィルムが可変反応し、ガラス全体の色調が変化するガラス。夏の暑い時期は濃度が高くなり日射を遮り、冬の寒い時期は透過性が高く太陽熱を取り入れるなど、室内の光環境、温熱環境を快適にする。一年を通じて快適な空間を確保し、冷暖房費の削減が期待できる。「ラミシェード」は2枚のフロート板ガラスの間に厚さ約1・2_の中間膜を挟んだ合わせガラス。紫外線を99%カットする。






 

600人が来場艶_波副社長(上)と海老原関西支社長


◇関西の樹脂窓率6% 高性能大開口窓トレンド〈YKK AP〉

YKKAP(東京都千代田区、堀秀充社長)は高断熱樹脂窓の普及、啓蒙(けいもう)を推進するイベント「APWフォーラム2015」を全国21会場で開催している。6月29日に大阪市北区のナレッジキャピタルで開催した大阪会場には約600人が来場した。海老原功一関西支社長は「3年前は約1%だった関西の樹脂窓化率は6%まで増えた。2年後には2倍になる可能性はある」と指摘。最近の住宅メーカーやビルダーから「高性能な大開口の窓を作ってほしい」といった要望が多いことから「断熱性能が高く日射取得率に優れた大開口窓が今後のトレンドになる」と分析した。






 

「BX止水板ラクセット」(上)と「止めピタ」の止水実験の様子


◇災害対策商品を提案 止水板など実験で性能実証〈文化シヤッター〉

文化シヤッター(東京都文京区、茂木哲哉社長)は6月11日から2日間、大阪・南港のインテックス大阪で開催された「防犯防災総合展inKANSAI」に出展。企業の事業継続計画(BCP)を支援する同社グループオリジナルの災害対策商品を提案した。水槽を使って止水商品の性能実験を実施。開口部にアルミ製止水板「BX止水板ラクセット」、簡易型止水シート「止めピタ」が簡単に取り付けられることを紹介し、水槽に水を満たしても室内側に水が浸入しないことを実証した。「BX止水板ラクセット」は事前工事が不要でコストを抑え、すぐに利用できる。さまざまな開口部に簡単に取り付けられ、設置後も既存建具の開閉が可能。






 

◇羽根穴なく高遮蔽 光漏れ抑え省エネも〈ニチベイ〉

ニチベイ(東京都中央区、福岡勇之輔社長)は6月1日、高遮蔽(しゃへい)横型ブラインド「セレーノグランツ」を発売した。スラットの昇降コード穴をなくし、光漏れを抑える。遮熱性・断熱性が高まり省エネ効果も発揮する。標準タイプ、テンションタイプ、ツインタイプの3種。耐湿性に優れた素材を使用しておりさびにくく、キッチンや浴室に使える。スラットの昇降コードの穴をなくし、ヘッドボックスに大型のつばを付け、ヘッドボックスとスラットの隙間からの光漏れを防ぐ。スラットが折れても、昇降コードが通っていないので簡単に交換できる。標準タイプは最大で幅3000_、高さ4000_、面積6・5平方bの開口部に対応。テンションタイプは突っ張る力で固定する側面付け用ブラケットを採用しており、窓枠に穴を開けずに取り付けられる。





ページの先頭に戻る 過去の記事へ