2015 6/14
 

皿澤修一社長


◇付加価値商品に注力 組織改変し成果を〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は6月11日、東京都文京区の椿山荘で全国から109人が参加して第8回セントラル硝子特約店研修会を開催。同社は2015年3月期の連結決算は売上高が1990億円、14年同期比3・9%増、営業利益115億円、同14・2%増を計上。ガラス事業の営業損益は6億2300万円の損失となった。建築用ガラスは売上高が減少。消費増税による駆け込み需要の反動などから建築需要が低迷したことによる。皿澤社長は「ガラス事業はいまだに赤字が続き、皆さま方の努力にもかかわらず成果に結び付いていないことは残念。新しい付加価値商品を開発し、お客さまのニーズに合う物を作っていく」と述べた。






 

色みの比較=「オプティホワイト」(上)とフロート板ガラス


◇国内生産を開始 高透過ガラス「オプティホワイト」〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は6月10日、高透過ガラス「オプティホワイト」の国内生産を開始すると発表。同製品は北米で人気が高いが、近年国内の採用も増えている。これまでは同社海外生産拠点から輸入し、国内市場に販売していたが、需要増が期待されるため国内生産に切り替える。在庫品の寸法は5460×2540_に拡大する。国内生産品の販売は7月ごろから開始する。「オプティホワイト」はガラスの鉄分含有量を少なくすることで、通常のフロート板ガラスに見られる青みを抑え、透明感がある。ガラスを通して見る物の色合いが忠実に表現される。






 

ブラックミラーに映像を映し出す「インフォベールミラー」


◇鏡越しに情報発信 鮮やかで美しい映像実現〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)はこのほど、ガラスとディスプレーが融合した「infoverre(インフォベール)」シリーズの新製品「infoverre MIRROR(インフォベールミラー)」の販売を開始した。「インフォベール」はクリアな映像を建物のガラスなどに浮かび上がるように映し出す、新しいガラスサイネージ。「インフォベールミラー」はガラスの代わりに鏡を使い、鮮やかで美しい映像を映すことでユニークな情報発信をする。商業施設や住宅向けのデザイン性が高いインテリア用製品としてグローバルに拡販を進める。






 

◇板ガラス出荷減少続く 合わせ建築用4カ月連続増〈板硝子協会〉

板硝子協会は6月1日、2015年3月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は前年同月より8カ月ぶりに増加、出荷は6カ月連続で減少した。複層ガラスは生産・出荷とも12カ月連続の減少。合わせガラスの生産は11カ月ぶりに増加、出荷は10カ月連続で減少。出荷のうち建築用は4カ月連続で増加した。強化ガラスは生産・出荷とも9カ月連続の減少だった。板ガラスの生産は209万5000換算箱、前年同月比0・5%増。出荷は190万7000換算箱、同9・5%減。複層ガラスの生産は123万4000平方b、同5・6%減。出荷は117万4000平方b、同7・8%減。






 

モデルを一新し、施工性がアップした「リシェントU」


◇玄関から市場を活性化 1dayリフォーム好調〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は6月1日、1日で工事が完了する「1dayリフォーム」が好評のリフォーム玄関ドア「リシェント」を刷新した「リシェントU」を発売。新築で人気のデザインと色を加え、42デザイン・16色と大幅に拡充し使い勝手も向上。「玄関から日本のリフォーム市場を活性化する」との方針で、商品バリエーションと、採光・採風など機能が一段と充実した。田原明執行役員LIXILハウジングテクノロジー・ウィンドウシステム事業本部ドア事業部長に、「リシェントU」の特長と販売の狙いなどを聞いた。






 

調光ミラーシート


◇車・住宅窓に実用化 調光ミラーシート生産へ〈丸八〉

特殊繊維加工の丸八(福井県坂井市、菅原将高社長)は、電圧をかけて透明・不透明の状態を切り替えられる調光ミラーシートの生産を始める。夏は太陽光を反射して日射を遮蔽(しゃへい)し、冷房コストを約3割下げることが可能。冬は日射を通すことで、年間を通して省エネ効果が期待できる。産業技術総合研究所の技術を導入し、幅500_のシートを連続生産できる装置を開発。自動車や航空機、住宅の窓への実用化に向け開発を進めており、2016年夏からの製品化を予定している。透明時の可視光透過率を70%以上にできるので、自動車のフロントガラスと運転席・助手席のガラスに求められる道路運送車両の保安基準を満たす。





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