2015 4/5
 

艶燒セする坪田敏グループリーダー


◇太陽熱によって反応 ガラスの色調が変化〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)はこのほど、建築向けにサーモクロミック調光ガラスを夏ごろから試験発売すると発表した。ガラス面の温度によって中間膜のサーモクロミックが可変反応し、ガラスの色調が変化する。夏季は太陽光で温められたガラスが着色して日射の侵入を抑制し、冬季は透過性が上がって暖かい日差しを取り込む。一年を通じて快適な室内空間を確保し、冷暖房費を削減することが期待できる。万一ガラスが破損しても、中間膜で破損や脱落を防ぐので、安全・防災面にも優れる。次世代のガラスと期待される。坪田敏建築ガラス事業部門アジア事業部日本統括部営業部営業企画グループグループリーダーに商品の特長を聞いた。






 

◇15年度には東京・大阪 基幹技能者講習 地方開催を討議〈全国板硝子工事協同組合連合会〉

全国板硝子工事協同組合連合会(遠藤浩吉会長)は3月26日、名古屋市中村区の愛知県産業労働センターで全国理事長会を開催した。2月28日、3月1日に実施した「登録硝子工事基幹技能者講習」の報告、地方開催など今後の課題について討議。社会保険未加入問題対策、各地区の状況などについて情報を交換した。2015年度の登録基幹技能者講習は8月22、23日に東京、9月5、6日に大阪で開催する。遠藤会長は「社会保険未加入問題は具体的にどうなっていくのか、忌憚(きたん)ない意見を聞きながらやっていきたい。ガラス工事について悲観的なところもあると思うが、ガラス業界を盛り上げていく場にしたいので、いろいろな意見を聞かせてほしい」とあいさつした。






 

◇対象商品を公表 省エネ機器導入事業で〈板硝子協会〉

2014年度補正予算の「地域工場・中小企業等の省エネルギー設備導入補助金・最新モデル省エネルギー機器等導入支援事業(A類型)」の補助金の申請受け付けが3月16日に始まった。一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)で今年12月11日午後4時まで受け付ける。板硝子協会はエコガラスのサイト(http://www.ecoglass.jp)で対象製品を公表し、活用を呼び掛けている。既築の地域の工場、オフィス、店舗などで、消費エネルギー削減効果を確認できる最新モデルの省エネルギー機器を導入する際に、導入機器の費用の一部を補助する。補助率は3分の1以内で、中小企業とエネルギー多消費企業は2分の1以内。窓(サッシ・ガラス)も対象になる。






 

堀社長が新商品を紹介


◇おもりなしを実現 自然風で建物全体を換気〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は3月26日、東京都文京区のビル・集合住宅用商品展示場「AZfive」で、学校や大型施設向けの自然換気窓「EXIMA31バランスウェイ」を発表した。4月10日から受注を開始する。堀社長は「ビル、住宅に限らず省エネが重要になっており、窓には冬は断熱、夏は遮熱機能が求められている。日本にはいろんな気候があり、春や秋は遮熱・断熱する必要がなく、むしろ自然換気をした方が理想的」と指摘。「2017年から大規模建築物に省エネ基準の義務化が適用されるが、これにもかなり貢献できる」と述べた。おもりをなくしたことで、従来品と比べてコストを35%削減し、空気層12_の複層ガラスに対応できるので高い断熱性能を発揮する。






 

フィルム施工キット「F―17A」


◇初心者も施工簡単 ガラス業者から注文増〈マルテーG.F.T〉

各種フィルム販売とサイン工事、内外装工事のマルテーG.F.T(東京都練馬区、03・3554・4611=練馬営業所)は、フィルム施工に必要な道具をまとめた施工キット「F―17A」を販売している。フィルム用カッター、ガラス用スキージー、カッティングへらセット、噴霧器などフィルム施工道具一式が入っており、初心者でも飛散防止フィルム、日射調整フィルムなど、窓用フィルムを素早く簡単に美しく施工できるよう支援する。施工面積が大きくなければ、自社でフィルム工事をしようと考えているガラス販売店からの注文が増えているという。窓用フィルムは、品質の良い製品と正しい施工が一体化して初めて機能を発揮する。同キットで、無理、無駄、むらのない施工ができる。





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