2015 3/29
 

武田雅宏執行役員ガラスカンパニービルディング・産業事業本部副本部長兼日本・アジア事業部長


◇共に売り上げ伸ばす努力を 防災ガラスをもっと普及〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(島村琢哉社長)は今年1月、執行役員ガラスカンパニービルディング・産業事業本部副本部長兼日本・アジア事業部長に武田雅宏氏が就任。日本・アジアで建築用ガラス事業の収益改善を目指す。武田氏は中国の大連工場、蘇州工場で世界的金融危機を挟む4年間、現地責任者として構造改革を断行、苦境を乗り切る。帰国後は2011年11月から1年間AGCグラスプロダクツ社長を務め、2012年末に北米建築用ガラス事業の責任者として米国ジョージア州アトランタに赴任、事業の立て直しに尽力する。米国勤務で身に染みて感じたのは「もうからない事業は罪悪」との考え。日本市場では「非住宅の高付加価値化」を掲げ、「提案力強化で流通と共に売り上げを伸ばす」との方針など抱負を聞いた。






 

◇1級143人、2級57人 ガラス技能士合格発表〈職業能力開発協会〉

全国の都道府県職業能力開発協会はこのほど、2014年度ガラス施工の技能検定試験1級・2級の結果を発表した。申請は1級295人、2級129人。うち合格者は1級143人で合格率は48・5%、2級57人で合格率は44・2%だった。13年度は、申請は1級296人、2級99人。合格者は1級139人で合格率は47・0%、2級45人で合格率は45・5%。1級は申請者数が13年度とほぼ同じで合格率が上昇。2級は申請者数が13年度より大きく増えたが、合格率は下降した。全国板硝子商工協同組合連合会と全国板硝子工事協同組合連合会が1月に登録硝子工事基幹技能者制度の講習実施団体として国土交通省の認可を受け、第1期講習・修了試験を2〜3月に実施した。登録硝子工事基幹技能者制度は、受講資格に1級ガラス施工技能士が含まれている。






 

独自のアウトセット式カバー工法で引き戸にリフォーム


◇全戸建てに対応 業界初 ドアから引き戸へ〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は3月16日、東京都墨田区のYKK60ビルで、玄関リフォームシリーズ「かんたん『ドアリモ』」を4月1日から発売すると発表した。堀社長は「玄関リフォームを全面リニューアルし、これまでの『古いものからの交換』から『暮らしの価値向上』を実現する。業界初となるドアから引き戸へのリフォームが可能で、開口寸法を広げることでベビーカーや車椅子でも楽に出入りできるようになる」と新商品をアピールした。内付け枠だけでなく半外付け枠にも施工できるので(特許出願中)、既存の戸建て住宅全てに対応できるようになった。2015年度は「ドアリモ」全体で30億円の売り上げを目指す。








 

寂しげな門周り(左)が充実するアイテムをそろえた


◇次のエクステリアへ ファサードから需要喚起〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は3月10日、東京都江東区のLIXIL WINGビルの「光」で新コンセプト「NEXT EXTERIOR(ネクスト・エクステリア)」に基づいたエクステリアの新商品概要記者説明会を開催。新コンセプト商品第1弾として、4月1日発売のファサード(門周り)商品を紹介した。小林秀樹上席執行役員エクステリアBU長は縮小するファサードの需要を喚起してエクステリア市場を拡大し、「現在のエクステリアの売り上げ1200億円(シェア50%)を再来期までには1300億円まで目指したい」と語った。 小林上席執行役員エクステリアBU長が新戦略と新商品概要を説明。エクステリアはファサード(1000億円)、ガーデン(800億円)、カースペース(700億円)で形成されており、計2500億円の市場。規模は一番大きいが、縮小しているファサードの需要創造が必要という。






 

◇抗菌タイプ追加 医療・福祉施設向けに〈ワーロン〉

ワーロン(名古屋市中村区、渡辺敬文社長)は、和紙の両面を塩化ビニール樹脂でラミネートした強化障子紙「ワーロンシート」に抗菌タイプ「CV―52」を追加。3月23日から販売を開始した。医療・福祉施設での抗菌機能のニーズの高まりに対応。意匠性の高さや、破れにくく、拭き掃除が可能といった従来の「ワーロンシート」の機能に抗菌機能を加え、清潔・衛生的で安心できる環境づくりを提案する。JIS規格の試験で、黄色ブドウ球菌や大腸菌の抑制効果、耐汚染性を実証。抗菌効果は長時間持続し、拭き掃除をしても効果は変わらない。張り替える頻度や手間が少なく、ランニングコストを抑えられる。日本防炎協会の防炎製品認定品で燃えにくい。柄は無地。930×1850_、930×2150_、930×2450_の3サイズ。厚みは0・2_。「ワーロンシート」はメンテナンス性や耐久性の高さ、和紙が持つ風合いや質感による癒やしの効果などで、医療・福祉施設にこれまでも多く採用されている。





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