2015 1/4・11
 

◇省エネポイント開始へ 提案営業で恩恵の享受を〈全国板硝子商工協同組合連合会〉

全国板硝子商工協同組合連合会(全硝連)近畿地区本部(川瀬隆一本部長)、関西板硝子工事協同組合(渡辺聡雄理事長)、関西板硝子卸商業組合(小山保和理事長)の3団体は1月9日、大阪市北区の新阪急ホテルで合同の関西板ガラス業界新年互礼会を開催。来賓には国内外板ガラスメーカー、大阪府鏡工業協同組合、大阪板硝子鏡加工組合、ガラス2次メーカー代表らを招いた。あいさつした川瀬全硝連近畿地区本部本部長は「今年のうれしいニュースは、省エネ住宅ポイント制度が実施されること。制度をしっかり宣伝して提案営業することで、補助金の恩恵を享受してもらいたい」と呼び掛けた。




 

◇省エネ住宅ポイント概要発表 19日から説明会〈国土交通省〉

国土交通省は一定の省エネ性能を満たす住宅の新築やリフォームに対して、さまざまな商品と交換できるポイントを発行する「省エネ住宅ポイント制度」の概要を発表した。1月19日から全国で説明会を開催する。2014年度補正予算成立後に事務局を設置し、3月上旬からポイント発行の申請を受け付ける。エコ住宅の新築・エコリフォームの場合、2014年12月27日以降の工事請負契約で、建築着工・工事着手前のものが対象。完成済み住宅の購入の場合、2014年12月26日までに建築基準法に基づく完了検査済み証が発行され、予算成立日以降に売買契約を締結した新築住宅が対象となる。






 

キラリトギンザの1〜12階のガラスファサード全てに「ウルトラクリア」が採用され、エントランスや高層階ではガラス一枚一枚に異なる図柄のセラミック印刷を施した


◇大型物件に高透過採用 合わせ・複層など高機能で〈ガーディアン・ジャパン・リミテッド〉

ガーディアン・ジャパン・リミテッド(東京都中央区、岡戸志門社長)の高透過ガラス「ウルトラクリア」、高透過Low―Eガラス「クライマガードAプラス」が大型プロジェクトで採用されている。東京・銀座の商業施設キラリトギンザは1〜12階のガラスファサード全てに「ウルトラクリア」を採用。大分市の大分県立美術館では「ウルトラクリア」を3枚使った合わせ複層ガラスや「クライマガードAプラス」が採用された。商業施設には高透過ガラスが多用され、「ウルトラクリア」は特に透明度にこだわるデザイナーに好評という。合わせ、複層といった高機能ガラスにした形での使用が広がっているという。






 

◇出荷減少3ヵ月ぶり 建築合わせ7ヵ月ぶり増〈板硝子協会〉

板硝子協会(吉川恵治会長)は1月1日、2014年10月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は3カ月連続で前年同月より2桁の減少、出荷は3カ月ぶりに減少した。複層ガラスは生産・出荷とも7カ月連続で減少。合わせガラスは生産が6カ月連続、出荷は5カ月連続で減少した。出荷のうち建築用は7カ月ぶりに増加となった。強化ガラスは生産・出荷とも4カ月連続の減少だった。板ガラスの生産は181万9000換算箱、前年同月比16・1%減。出荷は219万4000換算箱、同12・1%減だった。複層ガラスの生産は157万8000平方b、同9・0%減。出荷は151万3000平方b、同8・6%減となった。






 

説明する山下社長(中央)


◇増収減益で推移 改装・リフォーム強化〈三協立山〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)は1月9日、2月初旬にグランドオープンする三協アルミ社「首都圏ショールーム」(東京都新宿区)で、2014年6〜11月期の連結決算を発表。売上高は1428億3900万円、2013年同期比1・1%増。営業利益は66億7000万円、同12・0%減、経常利益は62億900万円、同12・8%減、純利益は48億4100万円、同22・7%減と増収減益となった。建材市場は政府の経済対策で公共投資が増加傾向となったが、新設住宅着工戸数は大幅な減少となった。一方、アルミニウム型材とビレット市場は、輸送、一般機械分野の需要が好調に推移、商業施設市場はコンビニエンスストアの新規出店や改装需要が増加傾向で推移した。








 

開発した調光ミラー(上が鏡状態、下は透明状態)


◇鏡・透明を切り替え 可視光透過率70%以上〈産業技術総合研究所〉

産業技術総合研究所(産総研、中鉢良治理事長)は透明時の可視光透過率が70%を超える「調光ミラー」を開発した。日射を遮蔽(しゃへい)する鏡状態と透明状態を切り替えることができ、年間を通して冷暖房負荷を低減することが可能。自動車のフロントガラスや建物の窓ガラスへの実用化を目指す。サステナブルマテリアル研究部門環境応答機能薄膜研究グループの山田保誠主任研究員らが開発した。産総研は2002年から調光ミラー用薄膜材料の研究開発に着手。マグネシウム・ニッケル合金を用いた調光ミラー窓ガラスを作製し、実際の建物に設置して冷房負荷を実測。一般的な透明複層ガラスと比べて30%以上の冷房負荷低減効果があることを実証した。





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