2014 9/28
大坪一彦常務執行役員サッシルート統括部長
◇まず金属系商材から リフォーム用玄関ドア「リシェント」入り口に〈LIXIL〉
LIXILは1日でリフォームが完結する「1dayリフォーム」を消費者に提唱し、リフォーム市場の入り口で勝負しやすい商材としてカバー工法の玄関ドア「リシェント」の販売に力を入れる。大坪一彦常務執行役員サッシルート統括部長にリフォーム需要への取り組みを聞いた。―なぜ今、「リシェント」に力を入れておられるのか。住宅リフォームというと水回り3点セットが主戦場という状況があるが。「水回り住設機器の取り換えにまで持っていくことは当然考えているが、リフォームの入り口として、金属系商材から入っていきたいと考えている。サッシ流通店さまが得意な商材であるということが一番の理由。最初から水回りに行くよりも、その方が入り込みやすい。その意味で『リシェント』を導入商品として活用することをお勧めしている」
◇車用海外展開を加速 米ガーディアンから2社買収〈セントラル硝子〉
セントラル硝子(皿澤修一社長)は9月16日、ガラス製品を製造・販売する米ガーディアン社の子会社の米ガ―ディアンオートモーティブプロダクツ社と、米ガーディアン社の子会社のルクセンブルク・ガーディアンルクガードU社の子会社のルクセンブルク・ガーディアンオートモーティブE社の2社を買収すると発表した。両社とも全発行株式を取得する。取得額は合わせて約8700万j(約94億円、アドバイザリー費用を含む)。同社はこの買収によって、2社が持つ広範な販売・生産網、幅広い顧客層、経営陣らの人的資源などを獲得し、海外での自動車ガラス事業展開を加速することになる。同社はガラス事業と化成品事業を柱に事業を拡大してきた。ガラス事業のうち自動車ガラス事業は、顧客のグローバル展開に伴い、近年は海外へ積極的に経営資源を投入している。
伊賀工場に導入した「マキシマ64」
◇最大6400×3200_に対応 CNC変形加工機を増設〈まねきや硝子〉
まねきや硝子(大阪府東大阪市、奥山寛一社長)は伊賀工場(三重県伊賀市)にイタリア・CMS社製CNC変形加工機「マキシマ64」を導入した。最大加工サイズ6400×3200_で、さまざまな変形加工に対応する。同社は東大阪加工工場(東大阪市)にも最大加工サイズ2800×1700_の「マキシマ」があり、内装用の厚板の加工、穴開けなど強化ガラスの前処理加工が増加していることに対応する。 1台で変形切断、変形面取り、変形小端磨き、Vカット、穴開けなどの加工ができる。石材も加工できる加工機で、板厚は単板で4〜25_、合わせガラスなら50_まで加工可能。高剛性で振動が少なく、安定した精度の高い加工ができるため、大板加工に適している。
「六甲窓工場」外観
◇六甲窓工場が稼働 西日本で樹脂窓普及へ〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は神戸市東灘区の六甲アイランドに建設した「六甲窓工場」の稼働を開始した。国内3カ所目の樹脂窓供給拠点で、関西・中国・四国・九州エリアへの供給体制を強化する。「APW」シリーズの樹脂窓普及価格帯商品「APW330」の製造に特化し、西日本での樹脂窓普及を目指す。9月11日に同工場でオープニングセレモニーを開催。あいさつした堀社長は「われわれはアルミサッシメーカーと呼ばれていたが、今後はぜひ樹脂窓メーカーと呼ばれたい。製造ラインもYKKで開発し、メード・イン・ジャパンに徹底的にこだわっており、誇りあるメード・イン・ジャパンで日本の窓を作っていきたい」と語った。
施工研修の様子
◇自社施工で粗利を リフォームドア施工研修〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)の関西支社大阪中央支店は9月18日、大阪・南港のLIXILショールーム南港でリフォーム用玄関ドア「リシェント」の施工研修を開催した。「リシェント」を実際に施工している担当者や販売促進担当者が、実物のドアを使って現地調査や取り付け、見積もり時の注意点などを解説。玄関ドアリフォームの需要が伸びる中、自社で施工することで製品販売の粗利だけでなく、工事費の粗利も得ることができるメリットを訴えた。ガラス・サッシ流通店の10人が参加。商品や施工の概要について、米田涼平氏が解説した。