2014 8/10・17

◇10〜20%値上げ 9月16日納入分から〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は、9月16日の納入分から板ガラス製品の販売価格を引き上げる。価格を改定するのは型板ガラス、フロート板ガラス、網入り・線入り板ガラス、鏡、加工ガラス全般とし、それぞれ10〜20%引き上げる。AGC旭硝子、日本板硝子は既に9月1日納品分あるいは出荷分からの価格改定を発表しており、これで国内板ガラスメーカー3社がそろって9月以降に値上げを実施する。同社は8月5日に板ガラスと加工ガラスの販売価格を引き上げると発表した。AGC旭硝子、日本板硝子とは約半月遅れでの実施となる。原燃料、諸資材の価格が高騰を続けていることによって、板ガラスと加工ガラスの生産コストの一段の上昇が同社のガラス事業収益に大きな影響を与えている。同社は「これらコスト上昇分を製造と販売部門でのコスト削減、一般管理費の削減などで可能な限り吸収する努力を継続して進めている。しかしながら原燃料および資材価格の一層の高騰、電力問題などによる生産コストの上昇分は吸収できず、販売価格に転嫁せざるを得ないと判断し、板ガラスおよび加工ガラス製品の販売価格を10〜20%引き上げるに至った」と説明する。






 

◇出荷2ヵ月連続の減少 合わせ・強化は増加続く〈板硝子協会〉

板硝子協会(吉川恵治会長)は8月1日、2014年5月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は9カ月ぶりに前年同月より減少、出荷は2カ月連続の減少だった。複層ガラスは生産・出荷とも2カ月連続で減少となった。合わせガラスの生産は3カ月ぶりの減少、出荷は11カ月連続で増加した。出荷のうち建築用は2カ月連続の減少。強化ガラスの生産は11カ月連続、出荷は9カ月連続の増加だった。板ガラスの生産は208万換算箱、前年同月比9・0%減。出荷は183万3000換算箱、同8・1%減だった。複層ガラスの生産は130万平方b、同9・7%減。出荷は125万平方b、同9・2%減。合わせガラスの生産は115万7000平方b、同0・7%減。出荷は117万3000平方b、同3・9%増。






 

「APW」の樹脂窓をフルラインアップしているショールーム大阪


◇樹脂窓化2割へ 新SRで関西の窓変える〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)の関西支社(大阪市北区、海老原功一支社長)は7月30日、ショールーム大阪(大阪市北区)でプレス内覧会を開催した。ショールーム大阪は、TOTO、大建工業と共同で運営する「TDY大阪コラボレーションショールーム」内にあり、4周年を迎えた7月26日にリニューアルオープン。高機能窓化を推進し、現物を見て体感することで、リフォーム後のイメージが分かりやすい展示構成にした。現時点での関西のサッシはアルミの占有率が約85%で、樹脂の占有率は数%にすぎない。海老原支社長は「2016年までに、関西の樹脂窓化を20%にしたい」と語った。






 

◇有効開口が1.3倍に 二重引きで搬出入が楽〈昭和フロント〉

昭和フロント(東京都千代田区、長谷川伸二社長)は8月4日、二重引き自動ドア「ダブルスライド自動ドア」(じか付けタイプ)を発売した。通常の自動ドアと比べ、店舗やビルなどの出入り口の有効開口を約1・3倍確保できる。開口部のバリアフリー化、開きドアから自動ドアへのリニューアルに適しており、出入りするスペースが広がって荷物の搬出入が楽になる。初年度の販売目標額は1億円を見込む。同社はこれまで、二重引き自動ドアの要望に対してオーダーで対応していた。少子高齢化に伴う安全性と利便性への配慮から有効開口の広い自動ドアが求められるようになり、リニューアル需要が増えていることからアルミ押し出し型材製の専用枠を開発し、一般製品にラインアップした。






 

新タイプの米パワーグリップ社製「8インチPK吸盤」


◇凹凸をより吸収 型板用吸盤の新タイプ〈杉村商事〉

ガラス・サッシ加工・施工用機器、工具、副資材卸の杉村商事(大阪市西区、杉村亨社長、06・6532・0720)は、米パワーグリップ社製「8インチPK(プラスチックボディーの型板用)吸盤」の新タイプを発売した。ゴムのパターンを改良し、今までよりも凹凸を吸収し、吸着しやすくなった。新タイプの発売に伴い、旧タイプの「8インチMTK(金属ボディーの型板用)吸盤」は廃番となる。吸盤・施工機メーカーのパワーグリップ社との共同開発。吸着方法は従来品と同じで、ガラスと吸着面をきれいにクリーニングし、グリップを握りガラスに押し付ける。反対の手でポンプの赤いラインが見えなくなるまでピストンを数回押す。吸着した後、すぐにポンプが出てこないことを確認し、赤いラインが見えない状態であれば安全に作業できる。





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