2013 5/26・6/2
皿澤修一社長左から中井元専務、池田和夫全国セントラル連合会会長
◇ガラス事業黒字化へ メーカー・特約店は両輪で〈セントラル硝子〉
セントラル硝子(皿澤修一社長)は5月21日、東京都文京区の椿山荘で全国から110人が参加して第6回セントラル硝子特約店研修会を開催。同社は2013年3月期の連結決算で売上高1735億円(12年同期比3・6%増)、営業利益76億円(同29・7%増)を計上したが、ガラス事業は14億8000万円の営業損失で、前の年度より1億2400万円改善したものの、黒字化とはならなかった。
あけぼの通商が全国総合7連覇(右が近江朋秀あけぼの通商社長)
◇あけぼの通商7連覇 「プラチナステータス」新設〈AGCグラスプロダクツ〉
AGCグラスプロダクツ(伊東弘之社長)は5月16日、東京都中央区のAGCスタジオで、関東甲信越エリアのリグラス店を集めて「いいまどショップリグラス」の2013年度プラチナステータス認定式とエコリグラスカップ2012の表彰式を開催。あけぼの通商が7年連続全国総合部門1位を獲得した。本年度からゴールドステータスの上にプラチナステータスを新設。全国のリグラス店約1500店の中から10店を認定した。
◇最終損失319億円 建築用改善兆しある地域も〈日本板硝子〉
日本板硝子(吉川恵治社長)は5月16日、2013年3月期連結決算を発表。売上高は5213億4600万円、2012年同期比5・6%減。営業損失172億5800万円、税引き前損失290億6800万円、最終損失319億3900万円だった。建築用ガラスは欧州で販売が低調だったものの、幾つかの地域では改善の兆しが見える。自動車用ガラスの販売数量は2012年同期より下回った。
貼合面から見た光学接合用樹脂付きカバーガラスの外観
◇超低熱収縮ガラス基板 スマホなどディスプレー用〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子(石村和彦社長)は、世界最高の超低熱収縮特性を持つガラス基板「AN Wizus(エイエヌウィザス)」を5月から発売した。スマートフォンやタブレットPCなどの高精細ディスプレー用パネル向け。 スマートフォンやタブレットPCは、低温ポリシリコン(LTPS)液晶や有機ELなどの高精細パネルの採用が拡大している。高精細パネルは製造工程の高温での熱処理によるガラス基板の収縮が、パネルの品質や生産性に大きく影響する。
◇出荷9ヵ月連続減 複層ガラス出荷も減少〈板硝子協会〉
板硝子協会(石村和彦会長)は5月1日、2013年2月の板ガラス生産・出荷動向を発表。生産は3カ月連続で前年同月より増加したものの、出荷は9カ月連続の減少となった。加工ガラスは、複層ガラス、合わせガラス、強化ガラスのいずれも、生産・出荷とも減少した。その中で、建築用合わせガラスの出荷だけは増加が続いている。 2月の板ガラスの生産は198万8000換算箱、前年同月比8・3%増。出荷は175万3000換算箱、同19・5%減だった。
◇純利益は140%増に 建材コストダウンなどで〈不二サッシ〉
不二サッシ(川崎市幸区、土屋英久社長)は5月15日、東京都品川区の五反田ゆうぽうとで、土屋社長らが2013年3月期の決算を発表した。連結の売上高は921億2600万円、2012年同期比0・6%増。営業利益は27億4000万円、同33・8%増、経常利益は23億4200万円、同43・9%増、最終純利益は31億1900万円、同140・3%増と大幅な増益となった。2013年度を最終年度とする中期経営3カ年計画を策定し建材事業のコストダウンを推進。
◇利益面は2倍増に 3期連続の増収増益〈文化シヤッター〉
文化シヤッター(東京都文京区)は5月17日、東京都文京区の本社で、茂木哲哉社長が出席し、2013年3月期連結決算を説明した。売上高は1129億2100万円、2012年同期比10・3%増。営業利益は55億1500万円、同101・4%増、経常利益は67億7900万円、同101・9%増、最終純利益は67億3400万円、同134・8%増。3期連続の増収増益となった。販売数量の増加、利益率の向上に向けて取り組んだ。同社グループは全部門で企業コストを低減する活動を推進し、利益の確保に取り組み大幅な増益となった。