2012 9/16・23

◇2013年度税制改正要望事項 リフォーム特例措置の拡充〈国土交通省〉

国土交通省は9月7日、 2013年度の 「税制改正要望事項」 をまとめ発表した。 主要項目の一つ 「暮らしの安全・安心の確保関連税制」 では住まいの質の向上と暮らしの安全・安心に関連して 「住宅ローン減税の拡充」 「住宅の耐震・省エネ・バリアフリー改修のリフォームをした場合の特例措置の拡充」 を盛り込んだ。 業界とも関連の深い項目であり、 概要を紹介する。 国土交通省は消費税率の引き上げに伴う一時の税負担増加による影響を少しでも緩和する対策も講じる。 消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が8月10日の参議院本会議で可決、 成立した。 これによって政府は2014年4月に消費税率を8%、 2015年10月に10%へ2段階で引き上げる。




 

日本板硝子のグラスコード製品宴^イミングベルトのイメージ


◇英・中で設備増強 車部材向けガラス繊維品〈日本板硝子〉

日本板硝子 (吉川恵治社長) は9月3日、 自動車のタイミングベルトに用いるガラス繊維製品、 グラスコードの製造設備を増強すると発表した。 英国と中国の子会社に総額約5億円を投資する。 材料のガラス繊維の日本からの輸送が不要となり、 輸送時間の削減による納期短縮と輸送コスト削減を図る。 大きな市場の近くで一貫生産することで、 需要の取り込みと競争力を確保する狙い。 既存のグラスコード製品は低コスト国に製造を移管することでコスト競争力を強化する。




 

◇環境危機22分進む 3年連続の後退から一転〈旭硝子財団〉

公益財団法人旭硝子財団 (田中鐵二理事長) は9月10日、 「第21回地球環境問題と人類の存続に関するアンケート」 の調査結果を発表。 人類存続の危機に対する認識を時刻で表す 「環境危機時計」 は9時23分を示し、 昨年より22分進んだ。 2009年から3年連続で針が後退していたが、 2009年レベルに戻った。 東欧・旧ソ連と中東を除いた全地域で針が進んだ。 同財団は1992年から毎年、 世界の環境有識者を対象に環境アンケート調査を実施している。 今年は88カ国の1101人から回答があった。 昨年より針が20分以上進んだのは、 アフリカ(9時9分→10時4分)、 中南米 (9時18分→10時)、 日本 (8時46分→9時14分)、 西欧 (9時28分→9時55分) の4地域。 途上地域の進み幅が先進地域より大きかった。




 

◇特損330億円計上へ 希望退職募集2倍の1884人〈LIXIL〉

LIXIL (藤森義明社長) は9月10日、 同社と一部の子会社を対象に募集していた希望退職者の応募が1884人になったことから、 特別損失として約330億円を2012年7〜9月期決算に計上すると発表した。 当初募集していた900人程度の2倍の応募があった。 正社員総数の約8%に当たるという。 希望退職者募集は8月20〜31日に実施。 今年10月25日時点で40〜59歳(一部の子会社は45歳以上)、 勤続5年以上の正社員が対象。 退職日は10月25日。 通常の退職金に割り増し退職金を上乗せし、 希望者には再就職のための支援を実施する。






 

◇『CSR報告書2012』公開 11年度の取り組み紹介〈三協・立山ホールディングス〉

三協・立山ホールディングス (富山県高岡市、 藤木正和社長) は 『CSR報告書2012』 をホームページ (http://www.sthdg.co.jp/st_sk/sk_hokoku.html) に公開した。 同社グループのCSR (企業の社会的責任) について2011年度の取り組みをまとめた。 「特集T」 は長期VISION―2020。 2020年までに同社グループが目指す姿として策定している 「長期VISION―2020」 を紹介する。 同社グループは 「ライフ・ウイズ・グリーン・テクノロジー〜環境技術でひらく、 豊かな暮らし〜」 をキャッチフレーズに、 環境技術を成長のドライバーとして新しい事業ドメインの創出に取り組んでいる。




 

◇フィルム高品質に 必要施工道具ひとまとめ〈マルテーG.F.T.〉

各種フィルム販売とサイン工事、 内外装工事のマルテーG.F.T.(東京都練馬区、 03・3554・4611=練馬営業所) はフィルム施工に必要な道具をまとめた施工キット 「F―17A」 を販売している。 飛散防止フィルム、 日射調整フィルムなど、 窓用フィルムを素早く簡単に美しく施工できる。 今年はフィルムの技能検定の前に、 ガラス業者から 「F―17A」 の注文が何件もあったという。 フィルム工事を受注しても丸投げがほとんどだったガラス業者も、 フィルム工事を内製化して仕事量を増やそうとしているのかもしれない。





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