2011 9/18・25

◇危機時計18分後退 環境への危機意識弱まる

旭硝子財団(田中鐵二理事長)は9月7日、東京都千代田区の経団連会館カンファレンスで「第20回地球環境問題と人類の存続に関するアンケート」の調査結果を報告した。世界中で高い関心を集めている地球環境問題に対し、地球サミットの年だった1992年から毎年、世界の環境有識者を対象に環境アンケート調査を実施している。今回は「環境危機時計」に加え、「気候変動の影響」「水(淡水)資源の減少」「食料問題」「環境安全保障問題」について取り上げ、世界77カ国、1000人から回答があった。「環境危機時計」は9時1分(世界平均値)となり、昨年と比べて18分後退。2008年以降、3年連続の後退となった。海外の平均が9時14分(13分後退)、日本は8時46分(23分後退)。




 

◇太陽光発電施工を強化 全国4カ所に研修所〈LIXILエナジー〉

住宅用太陽光発電システムを構築・販売するLIXILエナジー(東京都中央区、太田祐介社長)は7月21日に福岡県古賀市に国内3カ所目の施工研修センターを開設したのに続き本年度中に東北地区(場所未定)にも開設する。全国4極体制で地域密着の研修体制を整える。




 

◇住宅エコポイント8月実施状況 申請戸数前月比23%増

住宅エコポイントの2011年8月末時点の実施状況が9月9日に発表された。8月の住宅エコポイントの申請は7万9862戸と7月と比べて23・03%増加した。申請受け付け開始からの住宅エコポイント発行の累計は93万7680戸、1620億6956万6000となった。






 

施工例


◇冬季の節電に効果的 太陽熱利用で暖房補助〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は、新日軽ブランドで太陽熱利用の簡易補助暖房システム「ソーラースパンドレルU」を販売している。太陽熱をそのまま利用するパッシブソーラーの補助暖房システムで、人にも環境にも優しい。太陽光発電のような高額な初期投資や大規模工事が不要で、集熱板と給気ファンを取り付けるだけ。新築とリフォームの両方に対応する。原発の事故を受け電力不足に陥った東北・東京電力はこの夏、管内の電力使用者に対して前年比15%の節電を要請した。企業や家庭の努力によって大規模停電は免れたが、次は冬の電力不足が懸念される。






 

開閉消費電力が少ない「エントラード」


◇開閉電力大幅カット アルミフロント用自動扉〈寺岡オートドア〉

寺岡オートドア(東京都大田区、吉田敬社長)は昨年5月に発売した、開閉消費電力を従来品より大幅にカットしたアルミストアフロント自動ドアユニット「エントラード(ENTRARD)」の建築設計家、ビルのオーナー、店舗関係、一般消費者へのPRを強化する。東日本大震災以降、節電が求められていることを受けたもの。





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