2011 4/24・5/1

◇英国でLow─E増産 省エネ基準対応、来秋から〈日本板硝子〉

日本板硝子(クレイグ・ネイラー社長)は4月13日、英国のセントヘレンズにある既存工場に、オフライン真空スパッタコーティング設備を新設すると発表した。総額約3600万(約49億円)を投資する。英国地域成長基金から約500万(約7億円)の補助金を受ける。2012年10月をめどに各種の高性能省エネガラスの生産を開始する 最新技術によるコーティング設備によって、既に普及している英国の基準適用品であるLow―Eガラスの「ピルキントンKガラス」に加えて、英国の省エネ建築基準を超える高性能省エネガラスの品種拡大を図る。




 

◇前住生活グループ会長 潮田健次郎氏が死去〈住生活グループ〉

住生活グループ前会長の潮田健次郎氏が4月13日に死去した。84歳。病気療養中だった。葬儀は親族だけで執り行った。故人の遺志により、社葬、お別れの会などは執り行わず、弔問、弔電、香典、供物、供花などは辞退している。  潮田氏はアルミサッシの普及発展とともに歩み、創業からトーヨーサッシ、トステムと事業規模を拡大する中でも創業以来の綱領「良い家に住むことは万人の願い、この願いを実現するために私たちは働く」を掲げ、全社員の社会的使命としてきた。「トータルハウジング」のビジョンの下、住関連の事業領域を広げ、人々の住生活の向上に心血を注いだ。




 

◇住宅エコポイント3月実施状況 ポイント発行921億ポイントに

住宅エコポイントの2011年3月末時点の実施状況が4月15日に発表された。3月の住宅エコポイントの申請は7万5430戸と2月より14・5%増加。内訳は新築が4万1084戸(前月比32・0%増)、リフォームが3万4346戸(同1・1%減)だった。申請受け付け開始からの累計は61万9447戸(新築26万9522戸、リフォーム34万9925戸)。 3月に発行された住宅エコポイントは6万8067戸、121億2781万3000。うち新築が3万4157戸、102億4710万で発行ポイントの84・49%を占める。リフォームは3万3910戸、18億8071万3000で発行ポイントの15・51%だった。




 

◇新エコガラスマークに AGC旭硝子が変更〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は複層ガラスの出荷時に貼付しているガラス省エネ建材等級シールと同マーク刻印を2月25日受注分で終了した。これに伴い同社のエコガラスに付けるエコガラスマークを、2月28日受注分から新しいマークに変更した。エコガラスは板硝子協会の会員である同社と日本板硝子、セントラル硝子の3社が製造するLow―E複層ガラスの共通呼称。エコガラスマークは3社のエコガラス製品に運用される。マークはメーカーごとに選択し、シール貼付またはガラス面に刻印している。






 

化学強化専用ガラス「CX―01」


◇化学強化用を量産 携帯端末カバーガラスに〈日本電気硝子〉

日本電気硝子(大津市、有岡雅行社長)は4月18日、スマートフォンやタブレットPCなど携帯型端末のカバーガラスとして使用される化学強化専用ガラス「CX―01」を、フロート法によって量産を開始したと発表。「CX―01」は昨年からサンプル出荷をしてきたが、効率的な大量生産ができるフロート法で、旺盛なカバーガラス需要に対応する。フロート法による成形技術は、プラズマディスプレーパネル用基板ガラスなどの製造技術を活用した。「CX―01」は高強度で耐傷性に優れるほか、ヒ素、アンチモン、鉛など環境負荷物質を含まない。




 

◇シャープと業務提携 エレクトロニクスと建材〈LIXIL〉

住生活グループのLIXIL(杉野正博社長)とシャープ(片山幹雄社長)はエレクトロニクスと建材の融合を図った新しい製品・サービスの開発などで業務提携すると発表した。シャープが開発した省エネ機器を住生活グループが持つ建材・設備ルートで販売するなど、両社の強みを生かして住宅やオフィスビル向けに新しい需要の創造を目指す。両社は合弁会社設立に向け詳細を協議し、5月31日までに合弁契約を締結するとしている。東日本大震災の発生と福島第1原子力発電所の事故の影響で、東京電力・東北電力管内では大幅な節電対策が必要となる。住生活グループはシャープが持つ太陽電池やLED照明を商材に加えることで、住宅やオフィスビルなどで今後高まる省エネ化のニーズに対応する。






 

紫外線ランプを当てることで効果を確認できる販促ツール


◇窓フィルム施工開始 一般家庭での作業に強み〈ダスキン〉

ダスキン(大阪府吹田市)は4月から窓用フィルムの施工サービスを全国で開始した。遮熱・UVカットタイプをメーンに、同社の清掃・衛生用品レンタルサービスなどを利用する一般消費者や事業所へPRする。施工を行うフランチャイズ加盟店を2011年度中に300店まで増やす。 省エネや地震対策などで窓フィルムのニーズが高まる中、同社は一般家庭へのフィルム施工サービスに着目し、約2年前から準備を進めていた。施工するのは、専門的な清掃を行う「サービスマスター」。昨年10月から商品知識や施工についての研修を開始。研修を受け、試験に合格した加盟店に社内ライセンスを発給する。





ページの先頭に戻る 過去の記事へ