2011 3/13

◇窓化へ営業力強化 窓リフォームを深耕〈YKK AP〉

YKKグループ(田忠裕社長)は3月2日、東京都千代田区の大手町ファーストスクエアで2010年度事業概況と2011年度経営方針を説明した。建材事業の10年3月期は売上高3133億円(前年同期比3・7%増)、営業利益50億円(前年同期比107億円増)と推定。国内は新設住宅やビルの着工が底を打ち、政府の需要喚起策が打ち出される中、増販と製造拠点の再編や営業業務の構造改革など第2次国内建材事業構造改革の効果を反映した。海外は米国の建築市場が大幅に低迷、その他の国は堅調だった。12年3月期の建材事業は売上高3360億円(同7・2%増)、営業利益99億円(同98・0%増)を計画する。




 

◇防音性をさらに高く 防音断熱複層ガラス 断熱性も向上〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は、高い防音性能と断熱性能を兼ね備える防音断熱複層ガラス「ペアレックスソネスネオ」を発売した。ガラスの異厚構成と特殊ガス封入によって防音性能が向上。熱貫流率4・0h毎平方b毎ケルビン以下を実現する断熱性能も兼ね備えており、結露も低減する。3月3日から受注を開始した。「ペアレックスソネスネオ」は、2枚の異なる厚さのガラスで構成し、中空層に封入した特殊ガスが防音性能をさらに高めた。遮音性能は、フロート8_+空気層6_+フロート6_の「ペアレックス」が「T―2」であるのに対し、フロート8_+ガス層6_+フロート6_、フロート8_+ガス層8_+網入り・線入りガラスの「ペアレックスソネスネオ」は「T―3」。






 

左からYKK新社長に内定した猿丸雅之副社長、吉田忠裕社長、YKKAP新社長に内定した堀秀充上席常務


◇新社長に堀上席常務〈YKK AP〉

YKKは3月2日、田忠裕社長(64)の代表権のある会長就任と、猿丸雅之取締役副社長(59)の社長就任を内定。YKKAPも、田社長の代表権のある会長就任と堀秀充取締役上席常務(53)の社長昇格を内定した。6月に正式に決定する。田社長はこの時期の社長交代について、「激動の時代だったので今日まで来た」と語った。




 

◇認定仕様に合致せず 防火設備 サッシメーカー5社で発覚〈国土交通省〉

国土交通省は3月9日、三協立山アルミ(藤木正和社長)、トステム(大竹俊夫社長)に続いて、YKKAP(田忠裕社長)、新日軽(杉本正和社長)、不二サッシ(土屋英久社長)でも、販売した防火設備(アルミ樹脂複合サッシ)の一部に、大臣認定と異なる仕様の製品があったと発表した。三協立山アルミは昨年、トステムは今年1月末、建築基準法に基づく防耐火関連の構造方法などの認定に関するサンプル調査で発覚しており、両社とも性能確認試験に合格する代替品の開発に努めているところだった。






 

「スマートシナジーシステム」採用の「サーモスS」


◇中四国・九州で発売 次世代標準窓「サーモスS」 枠と複層一体化〈トステム〉

トステム(東京都江東区、大竹俊夫社長)は3月1日、アルミ構造の次世代スタンダードウインドー「サーモス」の第2弾、アルミ構造の「サーモスS」シリーズを、中四国・九州地域の16県で発売した。6月1日に中部・関西地域、10月1日に全国で発売する。複層ガラスとグレージングチャンネルをかん合した専用グレチャン付き複層ガラスと、それを受ける専用フレームを用いた業界初の新技術「スマートシナジーシステム」(特許出願中)を採用。




 

彩度を低く調整 景観条例対応フィルム〈住友スリーエム〉

住友スリーエム(東京都世田谷区)は3月1日、「3Mスコッチカル景観条例対応フィルム」を発売。屋外広告やサイン・ディスプレー向けマーキングフィルムにラミネートするだけで彩度を低く調整することができる。ライトスモーク(TL―5015XL)とダークスモーク(TL―5016XL)の2色。「3Mスコッチカル」の「XLシリーズ」「Jシリーズ」の透過タイプと不透過タイプにラミネートすることで、色相を大幅に変えることなく、彩度だけを下げる。カタログに掲載している標準色だけではない低彩度のカラーバリエーションの拡充にもつながる。ポリ塩化ビニール製で、幅1220_、長さ50b、厚さ0・08_。





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