2011 2/20

◇過去最高益を更新 既存事業の収益力強化〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は2月9日、2010年12月期〜12年12月期の中期経営計画「GrowBeyond-2012」の進捗(しんちょく)状況を発表。初年度の10年12月期は売上高1兆2889億円、営業利益2292億円、最終純利益1232億円と過去最高利益を更新した。中国(昆山)でのTFTガラス基板研磨工場の新設、ロシアでの世界最大級フロート窯の稼働、窓事業でのトステムとの業務提携、高出力LED照明用ガラスセラミックス基板の上市、世界初の紫外線を99%カットする自動車フロントドア用強化ガラスの上市、民生用世界最速プラスチック光ファイバーの上市など成長基盤の構築に向けた施策を実施した。




 

◇方立構法の指針制定 日本建築学会が講習会〈日本建築学会〉

日本建築学会の材料施工委員会と防水工事運営委員会の主催で「ガラス方立構法技術指針(案)」講習会が2月8日、大阪市西区の大阪科学技術センターで開かれた。従来、低層階で多用されてきたガラス方立て構法が中層・高層階に採用される機会が増え、採用規模も大規模化している。これまでは物件ごとに検討・実施されていたが、今回の指針制定でガラス・サッシ工事や構造シーラント工事が適切に実施され、十分な設計・施工品質の確保につながると期待される。






 

耐傷性試験(左はアクリル樹脂)


◇電子用フロート窯新設 化学強化用特殊ガラス 「ドラゴントレイル」供給拡大〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は化学強化用特殊ガラス「Dragontrail(ドラゴントレイル)」などを製造する電子用フロート窯を新設する。スマートフォンやタブレットPCなどモバイル端末の電子機器用カバーガラスの世界的な需要増加に対応する。約200億円を投じてAGC高砂工場(兵庫県高砂市)に建設し、2011年下期に稼働を開始する。






 

グランプリを受賞した「浜松サーラ」


◇フロント施工例コンテスト 既存物件利活用に評価〈トステム〉

トステム(東京都江東区、大竹俊夫社長)はこのほど、「第22回全国フロント施工例コンテスト」の応募作品923点の中から優秀作品11点を決定した。同コンテストは、同社の店舗用建材を使用した施工例の中から優秀な作品を表彰する。多様化するストアフロントの設計・加工・施工技術の向上と、同社商品の普及を目的に開催している。グランプリには、大規模複合商業施設「浜松サーラ」(浜松市)を選んだ。






 
「エックスドール・チェンジ」に改修前(左)と改修後


◇扉交換新工法を追加 マンション用改修ドア「三和シヤッター工業」

三和シヤッター工業(東京都板橋区、木下和彦社長)は2月15日、マンション用改修ドア「エックスドール・チェンジ」に、既存枠をそのまま利用し扉部だけをつり換える扉交換工法を追加した。既存ドア枠の上に新しい枠を取り付けるカバー工法や持ち出し工法と違って既存枠をそのまま利用するためローコストで、短期間で住まいのイメージを向上させることができる。






 

「S―4831」添加前(左)と添加後


◇セリウム使用量削減 擬集抑え、研磨性向上〈MORESCO〉

MORESCO(モレスコ、06・6262・3385=カスタマーセンター)はガラス研磨時に使用する酸化セリウムの研磨性能を向上させる添加剤「S―4831」を販売している。酸化セリウムの凝集、沈殿を抑え効果的に分散させることで加工面をより精度良く仕上げ、加工後の水あかも抑える。従来の半分の酸化セリウム使用量でも加工性能を維持できるという。価格が高騰している酸化セリウムの使用量を大幅に削減することができるため注目される。





ページの先頭に戻る 過去の記事へ