2010 5/9・16
  

◇住宅・EX合同展 環境、使いやすさPR〈三協立山アルミ〉

三協立山アルミ(富山県高岡市、藤木正和社長)は4月22日、名古屋市港区のポートメッセなごやで「2010新商品展示会」を開催した。住宅エコポイント対象商品や女性の視点で開発された商品、環境に配慮した商品など住宅建材87点、エクステリア建材118点を展示。3D映像を活用するなど商品の良さを納得できる体験型の展示会として、約5000人の来場者に総合力をアピールした。オープニングセレモニーで藤木社長は「今年の展示会テーマは『住まいて、スマイル。』。『環境』を切り口に『使いやすさ』をコンセプトにした住む人が使って満足できる新商品を多数展示しており、自信を持って提案してほしい」とあいさつ。エクステリア建材のパートナー代表として小松憲次サングリーン社長は「人はよく自分の努力は置いて周りの環境のせいにするが、われわれはそんなことはいっていられない。三協立山アルミさんが誠心誠意開発した商品を1人でも多くのお客さんに見て触って良さを実感してもらい、市場を創造していきたい」とあいさつ。住宅建材のパートナーを代表して広瀬仁植ワールド東海社長は「これからの時代、リフォームが米びつ。リフォームを米びつにするために、感動を感じ取ってもらえるような対応をしよう」と呼び掛けた。






 

集合住宅・中低層オフィス向け基幹商品「EXIMA31」(空気層12_複層ガラスが入る35_溝幅、枠見込み70_)


◇マンション・中低層ビル向け 性能上げた基幹サッシ A12_複層、枠見込み70_〈YKK AP〉

YKKAP(吉田忠裕社長)は4月27日、集合住宅・中低層オフィス向け基幹商品「EXIMA(エクシマ)」のフルモデルチェンジ商品「EXIMA31」を発売した。中間空気層12_複層ガラス仕様をアルミ・枠見込み70_で設定。既存集合住宅向けに、改修工法「GRAF工法」を発展させた「EXIMA31GRAF工法」も発売。既存窓の下枠レールの一部を切り、新しい窓をかぶせることで、段差なくすっきりとした改修を20〜30分の短時間施工で実現する。「EXIMA31」は2年目で110億円の販売を計画する。 既存マンション・集合住宅は開口部の断熱化の遅れが指摘されており、現状では単板ガラスが使用されているケースが多い。集合住宅・オフィスビルの窓断熱の現状は、市場規模の約8割を占める次世代省エネ基準W・X地域の複層化率は集合住宅で31%、オフィスビルで17%と極めて低い。






 

◇太陽光発電ガラス参入 松阪の型板窯再稼働へ〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は4月26日、今後さらに普及が期待される太陽光発電市場への参入を目指し、結晶シリコン型と化合物型太陽電池モジュールに使用される高透過型板カバーガラスの事業化を決定したと発表した。これに伴い、2009年7月から休止していた松阪工場(三重県松阪市)の型板窯(ガラス溶解窯)を2011年4月をめどに再稼働し、太陽光発電用カバーガラスの生産を開始するとともに建築用型板ガラスの生産を再開する。現在、日本ではカバーガラスは全量を輸入しているが、同社は国内で生産し供給する。太陽電池モジュールの発電効率を向上させる目的でカバーガラスに付加する、AR膜(AntiReflection膜)の開発など高性能化にも積極的に取り組む。






 

◇第13回板ガラスフォーラム 6月18日東京で開催

「第13回板ガラスフォーラム」が6月18日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催される。今回は1日だけの開催。全国板硝子商工協同組合連合会、全国板硝子工事協同組合連合会、全国板硝子卸商業組合連合会、全日本鏡連合会、全国安全硝子工業会、全国複層硝子工業会、機能ガラス普及推進協議会、板硝子協会の板ガラス業界8団体の共催。板ガラス業界は、新設住宅着工戸数が80万戸割れとなった厳しい状況の中、住宅エコポイント制度の導入によって、リフォーム需要にはかつてない追い風が吹いている。板ガラスフォーラムを機に、業界一丸となって需要拡大へと結び付けたいものだ。開催は午後零時から。3時までは全国板硝子商工協同組合連合会、全国板硝子卸商業組合連合会、全国板硝子工事協同組合連合会が会合を団体別に開く。その後、記念講演、板硝子協会報告、経済産業省の講演、合同懇親パーティーと続く。記念講演は、映画監督の崔洋一氏が「映画と地域社会について」をテーマに講演する。






 

建築物省エネ改修推進事業の対象建材に日射調整フィルムが追加された


◇ビル省エネ改修補助対象に フィルム技能士条件〈国土交通省〉

国土交通省が募集していた、「建築物省エネ改修推進事業」の提案は4月16日に締め切られた。省エネ改修に要する費用の3分の1以内を補助するもので、日射調整フィルム(一定の条件が必要)が断熱材として、この補助事業の対象建材品目に追加された。日射調整フィルムは、改修工事費用の6分の1以内の額の補助が受けられる。建築物省エネ改修推進事業の要件は@く体(外皮)の断熱改修を行うものであることA建物全体でおおむね10%以上の省エネ効果があることB省エネ改修事業費が500万円以上であること(事業費が500万円未満の複数の改修事業をまとめて提案する場合も可)C2010年度中に着工するものであること―の要件を満たす既存の事務所ビルなどの建築物の省エネ改修事業。補助額は1事業当たり5000万円(国費)を限度とする。うち設備に要する費用は2500万円まで。フィルムへの補助対象額は、フィルム工事費の2分の1の工事費を補助対象とし、この補助対象費の3分の1以内の補助額となる。フィルム工事(日射調整フィルム)では、「建築フィルム1・2級技能士」の技能資格またはこれと同等の技能を持つ者による施工を求めている。






 

水滴状の塗装を施す「アクアドロップ」


◇水滴をデザイン ガラスなどに焼付塗装〈ノミック〉

ノミック(大阪市北区、宮川憲明社長、06・6356・4700)はさまざまな素材に水滴状の焼き付け塗装を施す技術を開発。「アクアドロップ」の商品名で販売している。ガラスや鏡、アルミ、ステンレス、アクリルなど水分を吸収しない素材であればほとんどの素材に加工できる。特殊塗料を約60度の低温で焼き付け塗装するため耐久性、耐候性に優れ、屋外での使用も可能。表情を決定する粒の大きさは大小2つのパターンがあり、空間や用途によって選ぶ。粒にさまざまな色を付けることもできる。最大加工サイズは1000×2000_。素材の厚さは1_以上。今後さらに大きなサイズへの対応も計画する。同社は銅板などの金属に薬品処理を施すことでさびの風合いを再現した内外装材や、和紙などを使った独自の素材開発、空間デザインを手掛ける。マテリアル事業部の井原健介氏は「日々プランニングを進める中で面白い素材を探すのは難しく、自分たちでも作っている」という。





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