2010 4/4
  

ガラス性能証明書(例)


◇まずは申請窓口へ 代理申請を呼び掛け〈経済産業省〉

経済産業省は3月17日から、全国8会場で「住宅エコポイント流通事業者向け説明会」を開催している。住宅エコポイント制度の申請は3月8日から始まり、初日にガラス・サッシメーカーから、エコポイント申請対象商品のシリアル番号約18万件が事務局に提出されるなど、出だしは好調だ。一方で、ガラス交換でガラス性能証明書を作成する際、リフォーム専用ガラスラベルの半数以上が台紙に貼付(ちょうふ)されないまま提出されているという不具合も報告されている。今回の説明会は、早急な改善を求めるため流通事業者を対象に開催することにした。最後の質疑応答では、不明点をなくそうと数多くの質問が寄せられた。近畿地方は3月26日、大阪市中央区の大阪第一合同庁舎第一別館で開催。大川龍郎経済産業省製造産業局住宅産業窯業建材課課長補佐が主に、住宅エコポイントのリフォーム申請について説明した。会場には販売店・卸店など流通業者135人が参加した。




 

◇液晶用中国で生産 11年秋から量産 第8世代に対応〈旭硝子〉

旭硝子(石村和彦社長)は3月25日、中国江蘇省にTFT―LCD(薄膜トランジスタ方式液晶ディスプレー)用ガラス基板の生産拠点を新設すると発表した。第8世代(約2200×2500_)のガラス基板まで対応可能な加工ラインを設置し、2011年秋に量産を開始する。TFT液晶パネルの需要は、テレビ用途・パソコン用途ともに好調を維持しており、今後も年率10〜20%成長するとみられる。TFT液晶パネルメーカーは、大型のマザーガラスでの生産が主流となっており、ガラスメーカーには大型サイズのガラス基板を安定的に供給できる体制の確立が求められている。同社はこれまでも、日本・韓国・台湾で、ガラス基板の需要増加に合わせて生産能力を増強するとともに、既存設備の生産性向上に努めてきた。韓国では昨年に続き今年も新窯の稼働を開始したほか、台湾でも需要拡大に対応するため増設を進めている。




 

◇生産・出荷とも大幅増 複層だけが減少続く〈板硝子協会〉

板硝子協会(皿澤修一会長)は4月1日、1月の板ガラス生産・出荷動向を発表。生産・出荷とも前年同月より大幅に増加した。合わせガラス、強化ガラスの生産・出荷も前年同月より大幅に増加した。複層ガラスだけは生産・出荷とも減少が続いている。板ガラスの生産は178万5000換算箱、前年同月比16.0%増、出荷は187万6000換算箱、同23.0%増。生産・出荷とも2カ月連続で増加した。板ガラスのうち普通板・型板ガラスの生産は16万2000換算箱、同14.3%減、出荷は18万4000換算箱、同3.2%減。フロート板・磨き板ガラスの生産は162万3000換算箱、同20.3%増、出荷は169万1000換算箱、同26.6%増。生産・出荷とも2カ月連続の増加だった。合わせガラスの生産は123万4000平方b、同46.0%増と3カ月連続の増加。出荷は113万2000平方b、同24.0%増で2カ月連続で増加した。出荷のうち建築用は14万7000平方b、同3.5%増だった。強化ガラスの生産は243万3000平方b、同45.9%増、出荷は244万9000平方b、同30.5%増。複層ガラスの生産は93万平方b、同3.0%減。出荷は90万5000平方b、同5.3%減。生産・出荷とも15カ月連続の減少だった。




 

「リクシルソーラー」の仕組み


◇太陽光発電システム 認定店が施工〈リクシルエナジー〉

住生活グループ傘下で、太陽光発電などエコロジー発電のシステム構築と販売を手掛けるリクシルエナジー(東京都中央区、太田裕介社長)は4月1日から営業を開始。太陽光発電システム「リクシルソーラー」を発売した。トステムやINAXと協力しながら、全国の工務店、ホームビルダー、リフォーム店などに向けて販売する。ホームセンター「ビバホーム」、住宅フランチャイズチェーン「アイフルホーム」などグループ内企業にも販売を展開する。「リクシルソーラー」は、ソーラーパネル、接続箱、パワーコンディショナー、カラーモニターから成る。ソーラーパネルで作られた電気をパワーコンディショナーが家庭で利用できる電気に変換する。ソーラーパネルには高品質な単結晶セルを使用。結晶系太陽電池の中でも、太陽電池面積当たりの発電効率が高い






 

機能ポール「エスポ」


◇10年EX新商品を順次 機能門柱など、住む人に生活提案〈三協立山アルミ〉

三協立山アルミ(富山県高岡市、藤木正和社長)は、2010年のエクステリア新商品26商品シリーズを順次発売していく。テーマは「住まいて(住まう人)への生活提案」。「ミューテリアブランド」での空間提案性の強化、環境配慮商品のラインアップ、都市型住宅向け提案商品の充実を図る。 「ミューテリア」は「M・シェード」にスクリーンと積雪地域対応型を追加。「M・フレージ」は「エコライフ」をキーワードに採風格子窓、緑化スクリーンなどを加える。いずれも5月発売。環境配慮商品は6月から、必要な機能を備えたスリムな電気自動車専用充電スタンドを発売する。都市型住宅向け提案商品は、4月から、ユニバーサル・エントランス・システム「U・スタイル」の体系を強化し、ファサードエクステリア「アクセンティア」に新アイテムを追加。テラス囲い「ニュー晴れもよう」にデッキオン仕様を加える。新商品として4月1日から機能ポール「エスポ」「ジアル」を発売。5月から型材フェンス「エルファード」を発売する。






 

「0犯ガラス」のサンプル(左)と赤灯装置


◇ガラス破りに警報 線入りガラスと通電装置〈トーコー〉

トーコーガラス(東京都世田谷区、伊藤孝一社長、03・3483・1050)は、アイ・デイ(群馬県太田市、石川神兵社長)と、線入り(平行)ガラスを使用した防犯対策の警報器付き防犯ガラス「0(ゼロ)犯ガラス」を共同開発した。ガラスが割れると、警報器のブザーが鳴って泥棒を撃退する。ガラスの周囲に導線をプリントした(通電シートを張る)ものと違い、線入り磨き板ガラスと特殊通電装置によって、ガラスと線をカットすれば、サッシ枠に内蔵した警報器が鳴る(特許出願中)。線入りガラスはガラスメーカーの製品をそのまま使用できる。線入り単板ガラス(6.8_厚)、中間膜30ミルの3_厚フロートガラスとの防犯合わせガラス(総厚9.8_)、中間膜60ミルの4_厚耐熱強化ガラスとの防火防犯合わせガラス(総厚10.8_)の3種がある。





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