2010　2/14

 ◇住宅エコポイント　運用事務局決まる　３月上旬から申請受付

 ２月４日、住宅版エコポイント事業を円滑に実施するため国土交通省が募集していた、政府が造成する基金を設置・管理する法人（基金設置法人）と、基金設置法人からの委託によってエコポイントのシステムを運用する事務局が決まった。基金設置法人は一般社団法人環境パートナーシップ会議、事務局は環境対応住宅普及推進コンソーシアム。１月７〜27日の期間に公募し、応募はそれぞれ１件だった。有識者による外部評価委員会の審査を経て採択した。事務局に採択された環境対応住宅普及推進コンソーシアムは電通、一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会、凸版印刷、ＪＰメディアダイレクト、ＪＰ物流パートナーズ、ベルシステム24、トランスコスモスで構成する。エコポイントの申請は、原則として住宅の所有者が事務局に対して行う。事務局が各都道府県に設けた受付窓口で申請、事務局への郵送による申請のいずれかの方法で行う。個人・法人、建築主・購入者のいずれも申請することができる。住宅版エコポイントのシステムを運用する事務局が決まったことで、３月上旬にはエコポイントの申請受け付けが始まるとみられる。

　

左から�燻R聡セントラル硝子東京社長、野間浩セントラル硝子営業推進第２課長

 ◇エコポイント説明会　「窓の宅配便」を活性化〈セントラル硝子〉

 セントラル硝子が事務局となって運営する窓のリフォーム組織、ＣＲＰ（セントラル・リフォーム・パートナーズ）会「窓の宅配便」の第４回定例会（東京会場）が２月８日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された。45人が参加。今回は住宅版エコポイント制度のスタートに合わせ、同制度の説明と、セイキ販売が「リフォーム向け商品」を紹介、ＹＫＫＡＰは「省エネリフォーム促進税制・エコポイント」についての説明と同社リフォーム向け商品「プラマードＵ」を紹介した。　セントラル硝子を代表して、野間浩硝子営業部営業推進第２課長があいさつ。松本康司同係長が「住宅版エコポイント」の手続き面の詳細を説明した。セイキ販売は東京支店の中村薫支店長、中村守彦営業２課主任、同課の飯塚龍二郎氏がドア用アルミパンチング網戸「リリーブ」、高耐久性の合成木材、格子ユニットなどの商品を説明。ＹＫＫＡＰは宮崎隆二事業本部住宅建材事業部ルート推進部課長がエコポイントと併用できる減税制度、内窓の「プラマードＵ」やほかの窓商品について説明した。�燻R聡セントラル硝子東京社長が閉会のあいさつを行い懇親会へと移った。

　

「ＳＷ工法」構造体モデル（軸組み）

 ◇ハウス・オブ・ザ・イヤー2009　優秀企業賞と特別賞　ＳＷ工法３年連続受賞〈トステム〉

 トステム（東京都江東区、潮田洋一郎社長）はこのほど、同社の「スーパーウォール（ＳＷ）工法」の「スーパーウォールスタイル・ＥＣＯパッケージ」が、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック２００９」の特別賞を受賞。住まいのＣＯ２　排出削減に向けた省エネ住宅への普及・啓発に対する継続的な取り組みが評価され、省エネ住宅に対する優秀企業として特別表彰となる「優秀企業賞」も併せて受賞した。「ＳＷ工法」が「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」を受賞するのは３年連続。「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」は省エネルギー性の高い優良なオール電化住宅（主に戸建て住宅）を多数供給している事業者を表彰する。主催は財団法人日本地域開発センター。�@外皮・設備の省エネルギー性能値�Aトータルな省エネルギー性能向上のための工夫と先進性（数値で表現できない取り組みなど）�B他の性能と省エネルギー性とのバランス・連携など�C応募した省エネ住宅の普及についての取り組み―などの視点を基準に評価し、優秀と認められた住宅シリーズなどが表彰される。

　

ドットパターンがＬＥＤでレインボーカラーに浮かび上がる

 ◇ＬＥＤとのコラボ　光る複層ガラス〈ウイングラス〉

 ウイングラス（神戸市西区平野町下村１６２ノ２、岡田猛雄社長、０７８・９６１・０９２７）はこのほど、早水電気工業（神戸市長田区、早水勝徳社長）と共同で、ＬＥＤを搭載した複層ガラスを開発。第１弾として神戸市須磨区の加圧・フィットネスクラブ「フィットネス＆スパＶＩＶＡ板宿」に施工した。同社はさまざまなタイプの複層ガラスを製造しており、付加価値のある商品開発を続けている。同店のスタジオリニューアルに際し、同社が解体から改装まで手掛けた。岡田社長は「アクリルボードとＬＥＤの組み合わせは今までにもあったが、複層ガラスとＬＥＤの組み合わせは初めてだと思う。特許申請中。店装業界は不況で厳しいといわれているが、提案次第で高付加価値の商品を販売できる」と語る。ガラス上下のスペーサー部分に取り付けたＬＥＤは、レインボーカラーを10パターンで表現し、幻想的な雰囲気を醸し出す。ガラスに直接ドットパターンを印刷。印刷面は複層ガラスの内側なので、傷が付いて劣化することはない。「ＳＴＵＤＩＯ　ＴＲＥ」の文字はサンドブラスト仕上げ。