2023 11/15
 

ガラス溶解炉水素燃料の貯蔵タンク


◇電子用設備で実証成功 高砂事業所 水素燃料のガラス製造〈AGC〉

AGC(平井良典社長)は10月26日、関西工場高砂事業所(兵庫県高砂市)の電子用フロートガラス製造設備で、水素を燃料に利用したガラス製造の実証試験に成功したと発表。実生産炉で水素を利用した試験は、同社グループとして初の事例となる。今後は、水素燃焼バーナーの燃焼能力をスケールアップした試験や同社グループ海外拠点での実証試験も検討し、水素燃焼技術の活用範囲を見極めた上、本格導入を目指す。













◇初めて非住宅も検討 CO2排出量の削減効果〈一般社団法人板硝子協会〉

一般社団法人板硝子協会(島村琢哉会長)は10月30日、東京都港区の泉ガーデンタワー内の住友会館で、CO2排出量削減効果の再検討活動の成果報告会を開催した。同協会は昨年8月にCO2排出量・削減効果評価指標再検討特別委員会を設置。同委員会を分科会A(CO2排出量削減効果再検証分科会)、分科会B(カーボンフットプリント=CFP=分科会)に分けて活動してきた。このほど、分科会Aで新しく一定の成果を導き出すことができたことから、分科会Aの活動成果を報告することとなった。












 

◇複層戸建て普及率99.5% 共同住宅は75%に増加〈一般社団法人板硝子協会〉

一般社団法人板硝子協会(島村琢哉会長)は9月4日、2022年の新築住宅の複層ガラス普及率を発表した。戸数普及率は戸建て住宅が99.5%、前年比1.9ポイント増で、減少から増加に転じた。うちLow─E複層ガラスは89.3%、同1.0ポイント増と6年連続の増加だった。マンションなど共同住宅の戸数普及率は75.0%、同7.8ポイント増。うちLow─E複層ガラスは61.1%、同6.7ポイント増で、減少から増加に転じた。


















 

◇欧州低迷が収益圧迫に 事業益増も純利益大幅減〈LIXIL〉

LIXIL(東京都品川区、瀬戸欣哉社長)は10月31日、2023年4〜9月期の連結決算を発表した。継続事業に係る売上収益は7322億4900万円、2022年同期比0.1%減。事業利益は88億3900万円、同43.6%増、税引き前利益は26億4500万円、同73.5%減、純利益は2億7600万円、同94.2%減となった。欧州での需要低迷の継続が収益圧迫要因となった。日本は円安進行による調達コスト上昇の逆風があるものの、原材料価格、部品・資材費などの変動費の安定化、コスト上昇分の販売価格への転嫁によって粗利率は改善してきている。










 

スリムな見付けと網なしガラスで眺望性を損なわない


◇非防火外窓も防火対応 CW用個別認定防火内窓〈三協立山・三協アルミ社〉

三協立山(富山県高岡市、平能正三社長)・三協アルミ社(西孝博社長)は11月6日、個別防火認定を取得したカーテンウオール(CW)用防火内窓「Inprot(インプロット)」を発売した。カーテンウオールの開口部の室内側に設置することで防火性能を確保できるので、防火設備が義務付けられた開口部でも、外窓に非防火商品を使用できる。正面から見たときの部材の幅(見付け)はわずか30oとスリム。網目がない単板耐熱強化ガラスを採用しており、意匠性と眺望性を損なうことなく設置できる。










 

黒川里山センターの「銀線ガラス」燕カ端から越田市長、大村理事長、辻専務理事、植田AGCグラスプロダクツ第2営業部部長


◇「銀線ガラス」を発見 川西市から寄贈受ける〈大阪府板硝子商工業協同組合〉

大阪府板硝子商工業協同組合(大村宗一郎理事長)はこのほど川西市から、太平洋戦争の終戦直後に旭硝子(現AGC)が学校校舎の補修専用に製造していた「銀線ガラス」の寄贈を受けた。11月2日、「銀線ガラス」が発見された黒川里山センター(旧川西市立黒川小学校、兵庫県川西市)で越田謙治郎市長、大村理事長、辻典男専務理事、植田智治AGCグラスプロダクツ第2営業部部長らが出席して寄贈式を開催した。









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