2020 6/28
◇抗ウイルスガラス加速 コロナ研究 英政府機関から助成金〈日本板硝子〉
日本板硝子(森重樹社長)は6月8日、同社グループ研究開発部門の抗ウイルスガラス開発プロジェクトが、英国政府のイノベーション産業助成機関であるイノべートUK主催の「新型コロナウイルス感染症緊急対応イノベーション基金」の公募に参加し、助成金を獲得した。これによって同社は新型コロナウイルスを低減させる機能を持つ抗ウイルスガラスの開発を加速させる。
買収した工場
◇バイオ医薬生産増強 21年4月から受託製造へ 米原薬工場を買収〈AGC〉
AGC(島村琢哉社長)は6月2日、英アストラゼネカ社が米国コロラド州ボルダーに保有するバイオ医薬品原薬製造工場の買収を発表した。この買収によって同社のバイオ医薬品生産能力は大幅に増強され、商用段階に適した2ラインが加わる。同工場は停止した状態で譲り受け、2021年4月からの本格的な受託製造開始を目指す。
◇タカラバイオから製造受託 コロナDNAワクチン中間体〈AGC〉
AGC(島村琢哉社長)は5月21日、CDMO(製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する)事業子会社である米AGCバイオロジクスが、タカラバイオ(滋賀県草津市、仲尾功一社長)から、新型コロナウイルス向けDNAワクチン中間体の製造を受託したと発表した。同ワクチンは、2020年夏ごろからの臨床試験開始を目指し開発されている。DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できるという特徴がある。
WINGビルの新棟「HOSHI」
◇「呼吸するオフィス」へ 本社新棟に新技術・構法〈LIXIL〉
LIXIL(瀬戸欣哉社長)は、本社WINGビル(東京都江東区)の新棟「HOSHI」のファサードに、従業員の健康と知的生産性の向上、環境に配慮した快適なオフィス空間を実現する新しい技術と構法を採用した。自然換気と空調制御を組み合わせた「呼吸するオフィス」を実現する業界初の新技術「ハイブリッド環境制御システム」を開発・採用し、その効果を実証する。フレームレスで美しいデザインと高い断熱性能、省施工を実現するダイレクトボンディング型の新構法「4辺SSG構法」は国内初採用となる。
「てまノン網戸」室外側猿コ内側
◇取り外して丸洗いも 既存ドア・引き戸に 手間要らず網戸〈三協立山・三協アルミ社〉
三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(中野敬司社長)は6月1日、出入り口用網戸「てまノン網戸」を発売した。網戸本体を簡単に取り外すことができ、丸洗いなどの手入れができる手間要らずで、不要なときには物置などに片付けることができる。約1時間で施工でき、既存の玄関ドアや引き戸に手軽に取り付けられる。臭いがこもりがちな玄関や勝手口から心地よい風を取り入れ、快適な空間をつくることができる。
テラス囲い高土間タイプバルコニー部分囲い(屋根連結)
◇囲い商品バリエ拡充 アウトドアや物干し空間〈YKK AP〉
YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は5月18日、囲い商品「ソラリア」の納まりバリエーションを拡充した。「ソラリア」はテラスやバルコニーに設置し、家に居る時間を楽しむアウトドア空間、快適な洗濯物干し空間として利用できる。家で過ごす時間が増えている中、高い基本性能・省施工性に加え、現場対応力を強化することでさまざまなニーズに対応する。テラス囲いの独立タイプは、住宅に荷重を伝えない、独自のフレーム構造(日本特許出願中)を採用。独立して設置できる。