2010 6/27
  

主催団体の代表らを紹介


◇第13回板ガラスフォーラム 窓も提案ビジネスへ 将来的に省エネ義務化

「第13回板ガラスフォーラム」が6月18日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された。来年4月施行の窓の断熱性能表示制度改正に対し、ガラス業界が今後取り組むべき方向などを確認。懇親会のあいさつの中で橋本公博国土交通省住宅局住宅生産課長は「前原国土交通大臣も住宅エコポイント制度の拡充・延長を強く押している」とし、省エネの義務化については「しかるべき時期に実施したいと考えている」と述べた。映画監督の崔洋一氏の「映画と地域社会について」をテーマにした記念講演、「ガラス産業の将来像と成長戦略」「エコポイント制度について」のセミナーを開催した。






 

左から石村和彦社長、加藤勝久専務、藤野隆常務


◇環境分野の伸長へ リフォーム市場は好調〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子は6月16日、東京都千代田区の東京會舘で石村和彦社長CEO、加藤勝久専務CTO、藤野隆常務CFOら役員、事業部長ら16人が出席してプレスミーティングを開いた。同時に「高出力LED照明用のガラスセラミックス基板」の販売開始も発表した。同社の業績は2009年1〜3月期を底に回復基調が鮮明になっており、2010年1〜3月期は液晶やプラズマなどのFPD用ガラス出荷の伸びや、自動車用ガラス出荷の回復などによって売上高3151億円、営業利益539億円を達成。2009年同期に比べ約600億円の回復となった。今後は売上高1兆3000億円、営業利益1900億円を達成するため、主力製品の販売強化と生産性の向上、新製品の上市などの努力を重ね、発表数字を達成する意向だ。






 

永島光男新会長


◇会長に永島光男氏(東京) 所轄官庁との連携を密〈全国板硝子商工協同組合連合会〉

全国板硝子商工協同組合連合会(南正助会長)は6月18日、東京都新宿区の京王プラザホテルで第53回通常総会を開催した。2010年度は、住宅エコポイント制度導入をチャンスととらえ、確かな技術力を背景に商品知識、営業力を強化して事業を遂行する方針。エコガラス(Low―E複層ガラス)の普及に努力し、引き続き環境マイスター研修会など営業力にプラスになる事業の実施を目指す。現場施工の技術力も重要と考え、政府や所轄官庁へガラス施工の資格制度の有用性を陳情。高齢化、後継者不足で組合員数減少が続くが、未加入地区への組合加入の働き掛けや、ガラスリサイクルに向けてメーカー、卸への協力も進める。役員改選は南会長の退任に伴い、永島光男副会長(東京都理事長)を新会長に選任した。






 

◇LEDヘッドライト用など ガラスセラミックス基板〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は7月、LED照明の高輝度化、高耐久性を実現する新しいガラスセラミックス基板の販売を開始する。3Dテレビや車載用照明など、今後高出力化が要求される照明分野でのLEDの用途拡大に応える。台湾に新しく建設した工場で量産を開始し、2020年には1000億円規模への成長が見込まれる高出力LED照明用基板市場で20%以上のシェア獲得を目指す。LEDの用途はこれまで液晶テレビや室内照明用などの極めて出力の小さい製品向けが中心だったが、今後は3Dテレビ、ヘッドライトなどの車載用照明や屋外用照明など、より明るさが必要とされる高出力LEDの需要が見込まれる。高出力LEDは高輝度化に加え、高出力化に伴い強く発熱するLEDの高耐久性も要求される。既存の樹脂基板では高温下での耐熱性に難があり、高出力LEDには不向きとされていた。




 

◇住宅エコポイント実施状況 5月末で4万2千件に

住宅エコポイントの5月末時点の実施状況が6月11日に発表された。5月の住宅エコポイント申請は2万2048件(新築が4641件、リフォームが1万7407件)。申請受け付け開始からの累計は4万2131件(新築6911件、リフォーム3万5220件)となった。5月のエコポイントの発行状況は1万8761件、13億416万。うち新築は1932件、5億7960万、リフォームは1万6829件、7億2456万だった。申請開始からの累計は2万2279件、15億4871万9000。うち新築が2301件、6億9030万、リフォームは1万9978件、同8億5841万9000となった。予算は1000億円で、1=1円だから、まだ約985億円の余裕があるということだ。エコポイントの累計発行数は「窓の断熱改修」が一番多く、1万9837件と89・09%を占め、ポイント数は7億6732万で、49・55%とこれも一番多い。  エコポイントの交換で多いのはやはり商品交換で3万1475件、89・42%と圧倒的。7億5425万3063が使われた。即時交換は件数は3654件(新築1223件、リフォーム2431件)で、10・38%にすぎないが、使われたポイント数は5億2271万3600(新築3億6322万4600、リフォーム1億5948万9000)と、商品交換の59・06%に対し40・93%もある。<






 

「アケルくん」と「耐震ストライク」


◇張るだけで耐震扉 耐震対策を低コストで〈ビュード〉

ビュード(神奈川県大和市、川端秀明社長、046・265・6501)は既存の玄関ドアに張るだけで地震の際にドア枠や錠前が変形しても少ない力でドアを開けることができる「アケルくん」と「耐震ストライク」を販売している。大掛かりな工事は必要がなく、低コストでマンションの玄関ドアの地震対策ができる。  同社の実験ではドア枠が面内変形で17_ゆがむと、開けるには200`の力が必要。独自の形状とドア枠との摩擦を少なくする特殊コーティングを施した「アケルくん」を装着すれば6・12`の力で開けられる。面内変形、局部変形ともに開閉可能。10_程度の面内変形でもドアを開けるには100`以上の力が必要で、力の弱い人は開けるのが難しいという。





ページの先頭に戻る 過去の記事へ