2009 9/6

◇工事価格適正化進むか 改正独禁法10年施行

改正独占禁止法が6月3日に成立し、早ければ来年1月にも施行される見通しだ。カルテルや入札談合などを主導した事業者への課徴金が5割増しになるほか、「不当廉売」や「優越的地位の乱用」などに対して課徴金を科すことが新しく盛り込まれた。今回の法改正はゼネコンからの厳しい価格引き下げの要求や、極端な安値受注が絶えないといわれるガラス工事の価格下落への歯止めとなるのだろうか。




 

◇出荷減3割超える 合わせ、強化、複層も減少〈板硝子協会〉

板硝子協会(皿澤修一会長)は9月1日、2009年1〜6月期の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスは生産・出荷とも2008年同期を下回った。6月の出荷は2008年8月以降11カ月連続で前年同月を下回った。1〜6月期の板ガラスの生産は900万7000換算箱、2008年同期比20・0%減、出荷は946万8000換算箱、同32・7%減だった。合わせガラスの生産は513万平方b、同42・2%減、出荷は537万8000平方b、同38・2%減。出荷のうち建築用は78万1000平方b、同14・0%減だった。強化ガラスの生産は995万5000平方b、同46・2%減、出荷は1040万7000平方b、同45・2%減だった。複層ガラスの生産は556万6000平方b、同13・6%減、出荷は548万5000平方b、同18・2%減となった。






 

◇さらに透明度高く 「ナノ90S」透明遮熱フィルム〈住友スリーエム〉

住友スリーエム(東京都世田谷区)はこのほど、これまでの透明遮熱フィルム「スコッチティント・マルチレイヤーナノ70S」「ナノ80S」の透明度をさらに高めた「ナノ90S」を発売した。「ナノ70S」「ナノ80S」同様、高透明で高遮熱の、同社独自の200超層特殊積層フィルム。赤外線を43%カットし、可視光線透過率は87%。  「ナノ70S」「ナノ80S」は環境省が進めているグリーン購入法に適合し、東京、横浜などの大型商業ビルの窓ガラスに採用され始めた。業界は「スリーエムの『ナノ70S』『ナノ80S』の製品指定はどんどん増えている」と同社の設計PR力に驚いている。






 

施工イメージ


◇8_用ハカマ蝶番 納期を2営業日に短縮〈スリーナイン島野〉

スリーナイン島野(大阪市西区、島野秀行社長、06・6531・9423)は、ガラス厚8_用の大型ケース用「ステン8_ハカマ蝶番」を発売した。従来は完全別注品で納期が長かったが、半別注製品とすることで納期を2営業日に短縮した。耐荷重は48`。ガラス1枚当たり48`のサイズの目安は幅950×高さ2500_。ハカマの外寸は950_まで対応する。






 

「CZ玄関ドア」基本タイプ


◇追加金で基本型変更 「カザス」付断熱玄関扉 基本型は30万円〈トステム〉

トステム(東京都江東区、潮田洋一郎社長)は9月1日、断熱玄関ドア「CZ玄関ドア」を発売した。ICカードキー「CAZAS(カザス)」を標準装備した断熱仕様でありながら、基本価格は30万円(税別)。同社の同様の断熱仕様・類似デザインドアと比べて約10%価格を抑えた。価格設定は断熱性のランクアップやタイプ変更などによって基本価格に追加していく方式なので、施主にとって分かりやすく、設計者にとって見積もりがしやすい。






 

パワーシリンダーによる起倒方式の大板ガラス切断機「ラピードA」


◇起倒式バーを内蔵 大板切断機「ラピードA」〈尼附H作所〉

尼附H作所(兵庫県尼崎市金楽寺町1ノ6ノ15)は、大板ガラスを切断機に載せるための起倒式バー内蔵仕様の切断機「ラピードA」を発売中。流通業界で大板ガラスの取り扱いが増加する傾向にある中、同機への関心が次第に高まっている。特に大都市圏に倉庫を持つ流通・加工業者は、倉庫内のスペースが制約されている関係から、起倒式(パワーシリンダーによる起倒方式)で大板ガラスを切断機に投入できる機種への引き合いが、最近増えてきている。





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