2017 4/2
◇透明スクリーンガラス 鮮明な映像を投映「オーロヴェール」〈セントラル硝子〉
セントラル硝子(皿澤修一社長)は3月1日から、プロジェクターの映像を透明なガラスに映し出すことができる透明スクリーンガラス「オーロヴェール(Auroverre)」を発売。同商品は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的イノベーション創出推進プログラムから助成を受け、ビジョン開発(東京都八王子市、藤村忠正社長)と共同開発し、ビジョン開発の持つダイヤモンド粒子の技術を透明な素材であるガラスに応用した。ダイヤモンド粒子をガラスに直接焼き付けることで、ダイヤモンド粒子の屈折率の高さによってほぼ真横からでも鮮明な映像を見ることができる。
「防火戸FG-L」の施工例
◇「サーモスL」に防火戸 業界初、防犯複層ガラスも〈LIXIL〉
LIXIL(東京都千代田区、瀬戸欣哉社長)は3月23日、東京都江東区のLIXILWINGビル光で、アルミ構造の防火戸と同等価格を実現した高性能ハイブリッド窓「防火戸FG-L」(「サーモスL」の防火対応)を発売すると発表した。木村弘一常務役員LIXILハウジングテクノロジー・ウィンドウシステム事業本部サッシ事業部長は「2020年度までに高性能窓(樹脂窓とハイブリッド窓)の比率を70%以上に引き上げることを目標にしていたが、これを2年前倒の2018年度に達成する」と述べた。
調光デバイス「LC MAGIC」の電源オフ(上)と電源オン
◇世界初、電源オフで透明 輸送機器関係にも拡販へ〈凸版印刷〉
凸版印刷(金子眞吾社長)は電源のオン(通電)、オフ(非通電)で透明と不透明を瞬時に切り替え、通過する光をコントロールできる調光デバイス「LC MAGIC」を販売している。このほど、世界初となる電源オフで透明、電源オンで不透明となる「リバースモード」を開発。早期の量産化を目指している。不透明時に映像を投影すればサイネージとしても活用できる。今までは内装材、パーティションなど販売マーケットが限られていたが、「リバースモード」の追加で自動車を中心に電車、航空機など輸送機器関係にも拡販できるようになった。
展示ケース(上)とショールーム・ショーケースへの施工例
◇低反射合わせガラス「オプティビュー」 視界をクリアに〈日本板硝子〉
日本板硝子(森重樹社長)は、光の反射を抑え、ガラスの向こうの視界をクリアにする低反射合わせガラス「オプティビュー」の販売に注力する。商品カタログをこのほど刷新、具体的な施工事例を掲載し、同商品の特長を分かりやすくアピールして販売増につなげる。「オプティビュー」はガラスの表面に2層の特殊な金属膜をコーティングしているため、通常のフロート板ガラスより光の反射を抑え、多くの可視光線を透過させる。そのためガラス表面への映り込みを軽減し、視界をクリアに保つ。