2016 5/29
「クリアサイト」高透過仕様のガラスケース（施工イメージ）
◇低反射ガラスに高透過 美術館などへ使用可能〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子（島村琢哉社長）はこのほど、ガラスの映り込みを抑え、本来の美しさをクリアに表現する、低反射ガラス「クリアサイト」に高透過ガラス仕様を追加した。「クリアサイト」はガラスの両面に特殊な多層コーティングを施し、可視光反射率を0.8％に抑えることで、ガラス表面への映り込みを大きく削減したガラス。従来品は室内専用だったが、耐候性を高め、屋外で使用できるようにした。高透過ガラス仕様の追加で、特に美術館、博物館の展示ケースや店舗のショーケース用途への展開が期待される。
◇営業益14.9％増加 建築・車ガラス増収増益〈日本板硝子〉
日本板硝子は5月13日、2016年3月期連結決算を発表。売上高は6291億7200万円、2015年同期比0.4％増だった。営業利益は193億6200万円、同14.9％増、税引き前損益は損失374億3900万円、最終純損益は損失475億円、一過性の個別開示項目（費用）の計上が複数あったため親会社の所有者に帰属する最終純損益は損失498億3800万円となった。建築用ガラス事業と自動車用ガラス事業はいずれも増収増益、高機能ガラス事業は減収減益、その他は営業損失が増加した。建築用ガラス事業の売上高は2625億5900万円、同3.8％増、営業利益は245億6000万円、同44.3％増。
◇営業益20.8％伸び ガラス事業、営業黒字に〈セントラル硝子〉
セントラル硝子は5月11日、2016年3月期連結決算を発表。売上高は2353億6100万円、2015年同期比18.3％増となった。営業利益は139億4700万円、同20.8％増、経常利益は146億1500万円、同2.1％増。経営全般の業務の効率化・合理化施策の推進が奏功した。親会社株主に帰属する最終純利益は100億4700万円、同3.3％減だった。ガラス事業は売上高が大きく増加し、営業損益も黒字に転換した。ガラス事業の売上高は1530億200万円、同37.6％増。営業利益は1億3700万円で、前の期の損失6億2300万円から改善した。建築用ガラスは住宅向けの需要が堅調で、省エネ関連商品のエコガラスなどの販売も増加し、売上高は前の期より上回った。
グランプリの「浜山保育園」
◇抜群の美しさ・格好良さ 「浜山保育園」グランプリ〈LIXIL〉
LIXIL（東京都千代田区、瀬戸欣哉社長）は5月18日、東京都港区のヒルトン東京お台場で「LIXILフロントコンテスト2015」の表彰式を開催。1325点の応募作品から優秀作品12点を選んだ。グランプリは美しさと格好の良いデザインが群を抜いた「浜山保育園」（島根県出雲市、設計＝中林建築設計事務所、建設＝内藤建設工業、代理店＝福間商事、加工店＝岡山ビルサッシ工業）が受賞。設計した中林直文中林建築設計事務所専務は「『今まで見たことのないような格好良い保育園にしたい』との施主の要望を受けて設計に当たり、コストが制約される中で、フロント材をどのようにうまく見せることができるか苦労した。それだけにグランプリ受賞はうれしい」と語った。
「ウッデリアVS」室内引き戸（左側）と「ワデリア」戸ふすま引き戸（右側）のコーディネート
◇内装建材バリエ強化 「ウッデリアVS」機能・色を拡充〈三協立山・三協アルミ社〉
三協立山（富山県高岡市、山下清胤社長）・三協アルミ社（蒲原彰三社長）は5月31日、インテリア建材「ウッデリアVS」の機能と色を拡充する。室内引き戸は開閉機構を追加することで、開閉が静かで動作がスムーズになった。クールで都会的な空間をつくるホワイト色を全バリエーションに設定。ホワイト色は他のインテリア関連商品にも追加し、インテリア全体でコーディネートしやすくなった。2011年7月に発売した「ウッデリアVS」は色や柄の美しさ、質感、建具の開閉音にまでこだわったインテリア建材で、室内ドア、室内引き戸、クロゼットドアなどがある。
◇3ガラス厚対応ヒンジ アルミはかまなど新型も〈シロクマ〉
シロクマ・クローバ事業部（大阪市天王寺区、06・6768・3151）は直線的なデザインを生かした「GH-100シリーズ」新型ヒンジを発売した。厚さ５㎜、６㎜、８㎜のガラスに対応。ホルダーを直接施工部に取り付けられるので、従来の軸つりヒンジ施工の煩わしさを解消する。新型アルミはかまとレールもある。「GH-100シリーズ」新型ヒンジは、ホルダーの上下と左右の調節が簡単で、施工効率が向上。仕上げはクロームとゴールドメッキがある。3種のガラス扉寸法を選べる。専用のモールドパッキンも採用した。新型「AHシリーズ」のアルミはかま、レールは扉ガラスの切り欠き加工が不要なので、楽に施工することができる。
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