2016 4/3
左からパネリストの田中亜依氏、大野力氏、モデレーターの木下純氏
◇ガラス加工の情報を 品質上げるスパイス〈AGCグラスプロダクツ〉
AGCグラスプロダクツ(伊東弘之社長)は3月24日、東京都中央区のAGCstudioで、「第68回AGCstudioデザインフォーラム」を開催。パネリストに建築家の大野力氏(sinato)、三芝硝材営業部係長の田中亜依氏を迎え、AGC旭硝子経営企画部広報・IR室の木下純氏がモデレーターとしてパネルディスカッションを開いた。大野氏は、ガラス加工を最後に作品のクオリティーを上げるスパイスとして使っているが、ガラス加工についての情報が少ないことが、作品の中にガラスを取り入れる際の壁になっていることを指摘。AGC旭硝子が発行している内装ガラスの加工事例集『IDEAS on GLASS DETAIL』を紹介し、「このようなガラス加工の事例が常日頃目に入っていれば、もっとガラス加工を取り入れるチャンスは広がると思う」とアドバイスした。
供給体制を拡充した車載ディスプレー用カバーガラス
◇車載向け供給体制拡充 ディスプレー用カバーガラス〈AGC旭硝子〉
AGC旭硝子(島村琢哉社長)は3月28日、車載ディスプレー用カバーガラスの供給体制を今年4月から拡充すると発表した。車載ディスプレー用カバーガラスの旺盛な需要に対応するため、子会社のAGCディスプレイグラス米沢(山形県米沢市、三谷孝社長)で供給体制を拡充する。同社は、化学強化用特殊ガラス「Dragontrail(ドラゴントレイル)」に化学強化処理、光学薄膜コーティング、装飾印刷などの加工を施した車載ディスプレー用カバーガラスを販売しており、2013年からAGCディスプレイグラス米沢の専用ラインで同製品を生産している。今後さらに需要が拡大すると見込まれることから、需要増加に対応する生産能力の増強を4月から開始することにした。
◇新企業責任戦略を発表 環境負荷ネットゼロなど〈LIXILグループ〉
LIXILグループ(東京都千代田区、藤森義明社長)は3月29日、新しいコーポレート・レスポンシビリティー戦略を発表。同社は世界中で革新的かつ責任ある活動を通して生活の質の向上に貢献することを目指しており、このほど同戦略を改定し、重点分野と目標を新しく設定した。同社は新戦略に基づいて幅広い事業や専門知識を生かし、特に緊急性が高い三つの重要課題への取り組みを進めていく。環境負荷のさらなる低減に向け、2030年までに、製品・サービスによる環境貢献が事業活動による環境負荷を超える「環境負荷ネットゼロ」を目指す環境ビジョンを新しく設定した。
保水ルーバーを通り抜ける風を冷やす
◇保水し通る風冷やす 環境配慮 ルーバースクリーン〈三協立山・三協アルミ社〉
三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は4月1日、環境配慮型ルーバースクリーン「UCHI─MIZU(ウチミズ)」を発売した。ルーバーは、廃棄物をリサイクルした多孔質の保水材料(発泡セラミック)を使用。ルーバーをハの字形に組み合わせることで、ルーバー間のスリットを通り抜ける風を効率よく冷やし、外気の熱気を和らげる。同社が展開する、建築家と共に新しい住空間を考えるプロジェクト「SACLAB(サクラボ)」から誕生した「S・ボーダーシリーズ」の第3弾商品。多孔質の保水材料でできたルーバー材に水を浸透させることで、ルーバー表面の温度を下げる。
室外からシルエットが見えない
◇アルミ製で影見えない 戸建て引違い窓用目隠し〈セイキ販売〉
セイキ販売(東京都練馬区、守谷将人社長)は3月24日、戸建て住宅の引き違い窓用目隠し「通風・採光目かくしSPA型」を発売した。目隠しをしながら光と風を室内に取り入れる。従来の樹脂製パネルの目隠しは、室外からシルエットが見えることへの不安感から、設置を見送られるケースがあった。「SPA型」は、室外側を全てアルミ製にすることで、そうした不安を解消した。浴室、トイレなど、シルエットが映ることを気にして取り付けられなかった窓から取り付けを提案していく。室外側はアルミ製雨戸のような重厚感があるデザイン、室内側はアルミと樹脂製パネルが交互に連なるルーバーに見える。