2015 11/22・29
 

◇高機能商品PR強化を 全国卸、板ガラスメーカーに陳情〈全国板硝子卸商業組合連合会〉

全国板硝子卸商業組合連合会の松本巖会長らはこのほど、国内板ガラスメーカー3社(AGC旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子)と板硝子協会を訪問し、同連合会と各地区の卸組合の連名で「高機能ガラス商品PR活動推進に関するお願い」と題した陳情書を提出した。「高機能の板ガラス商品を一般消費者へ認知してもらうようにPR活動を実践してほしい」と要望。認知されていないことから、消費者が高機能ガラスを選択するという機会を逃しているという現状を踏まえ、「高機能ガラスの宣伝を流通ばかりに頼るのではなく、メーカーにもしっかり宣伝してもらいたい」と訴えた。同連合会は9月に大阪で開催した理事会でガラス市場について議論。全国的に住宅用複層ガラスの6割はサッシメーカーから供給されているというデータもあり、「このままでは卸店としての存在意義がなくなってしまう」という危機感を共有した。





 

ロゴマーク(商標登録済み)


◇国が団体にお墨付き 安心改修の環境整備へ〈国土交通省〉

国土交通省は昨年の9月、住宅リフォーム事業の健全な発達と消費者が安心してリフォームできる環境を整備するために、住宅リフォーム事業者団体登録制度を創設。一定の要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表することで、団体を通じて住宅リフォーム事業者の業務の適正運営を確保。消費者に対して情報提供することで住宅リフォーム事業者を選択する判断材料にしてもらい、安心してリフォームできる市場環境の整備を図っている。同制度について、豊嶋太朗国土交通省住宅局住宅生産課企画専門官に聞いた。




 

◇ジョウユウ問題を報告 ガバナンスなど基盤強化〈LIXILグループ〉

LIXILグループ(東京都千代田区、藤森義明社長)は11月16日、本社で同社子会社だったドイツ・ジョウユウ社の問題についての調査結果を報告した。藤森社長は報告の最後に「今回の一連の問題への対応策を策定し、ガバナンス、リスクマネジメントの基盤を一層強化しなければならない」と語り、「ペルマスティリーザ、アメリカンスタンダードなどは価値のある買収であり、新しいビジネスモデルの下でグローバル化を可能とする組織を構築することができた」とM&A戦略の成功を強調した。同社は2015年4月1日付でドイツの水栓金具メーカー、グローエ社を子会社化した。グローエ社の子会社であるジョウユウ社も同社の子会社としたが、ジョウユウ社が不適切な会計処理をしていたことが発覚。ジョウユウ社は7月16日付で破産手続きを開始し、同社子会社ではなくなった。






 

◇溶接なしで工期短縮 RC用サッシ取り付け部材〈三協立山・三協アルミ社〉

三協立山(富山県高岡市、山下清胤社長)・三協アルミ社(蒲原彰三社長)は12月10日、RC構造用サッシ取り付け部材「CS・N工法」(特許出願中)を発売する。RC構造に非木造用サッシを溶接なしで取り付けることができる。溶接時の火花飛散などの危険がないため安全性が高く、工期短縮につながる。同社が1998年に発表した、溶接せずに接着剤で取り付ける「C・S工法」の施工方法を改善・改良した。野原産業エンジニアリングとの共同開発。溶接時の火花飛散がないため、現場がクリーンで安全性が高い。鉄筋準備・溶接・電源・埋め込みアンカーの全てが不要で、火災が発生する心配がない。






 

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