2015 10/25・11/1
 

最優秀作品


◇136点応募 海外から16カ国68点 課題「ザ・ガラス」を審査〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は10月17日、「第50回セントラル硝子国際建築設計競技」の2次審査を公開面接方式で実施し、最優秀賞1点、優秀賞3点、入選3点を決定。佳作10点も表彰した。課題は「The Glass―ザ・ガラス」。応募136点(国内68点、海外16カ国68点)の中から1次審査を通過した7点についてプレゼンテーションし、最優秀賞、優秀賞を選定。最優秀賞は、PA/LA/CEアーキテクチュアスタジオ(スイス)のバッレ・メディナ、ベンヤミン・レイノルズの両氏の共同作品に決定した。最優秀賞作品は、水晶(クオーツ)ガラスを高温で溶かして造った砂漠の中の教会。技術的に具体化は難しいだろうが、新しい素材の誕生が実現すれば大変美しい建築物となる斬新な提案となった。課題の「ザ・ガラス」に対して正直に答えた作品ということも評価された。





 

◇調光ガラスに断熱性 複層仕様「ラミシェードペア」〈日本板硝子〉

日本板硝子(森重樹社長)は10月19日、今年6月に試験販売を始めたサーモクロミック調光ガラス「ラミシェード」に断熱性能を付加した「ラミシェードペア」の試験発売を開始した。2枚のガラスに挟んだ中間膜のサーモクロミックフィルムが太陽から受ける熱の温度によって可変反応しガラスの色調が変化する「ラミシェード」と、Low─Eガラスを組み合わせて複層ガラス仕様にすることで単板ガラスの約3倍の高い断熱性能(熱貫流率1.9h毎平方b毎ケルビン)を発揮する。夏の日射対策に加え、冬は断熱効果を発揮し、建築用ガラスとして年間を通して室内の光環境、温熱環境の改善を期待できる。






 

折板屋根への設置例=屋根面側室内側


◇発電しながら採光 遮熱・断熱などの特長も〈日昌グラシス〉

トップライトと特殊ガラス工事の日昌グラシス(東京都中央区、伊地山直紀社長)はこのほど、「ユニルーフ・ソーラー木漏れ日」を発売した。同社のトップライトは建物用途に合わせてさまざまなタイプをラインアップ。「ユニルーフ」シリーズは、フラットタイプのシンプルなデザインで光の透過性が良く、折板屋根とのふき合わせに適している。「ユニルーフ・ソーラー木漏れ日」は太陽光発電モジュール合わせガラスと網入り板ガラスを組み合わせて搭載しており、モジュールのスリット部から木漏れ日のように光が透過するので、採光しながら直射日光を効果的に遮蔽(しゃへい)できる。採光・発電・遮熱・耐火・断熱の五つのメリットがある。






 

「APW330」引き違い窓と木質耐震フレームの組み合わせ


◇断熱と耐震を実現 「APW」と木質耐震枠で〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)は10月1日、耐震商品「FRAMEU(フレームU)」を発売した。高性能樹脂窓「APW330」と木質耐震フレームを組み合わせた。断熱性能と耐震性能を併せ持ち、木造戸建て住宅を対象とした性能向上リフォームや大規模リフォーム、リノベーションに対応する。耐震上の弱点である開口部の耐力壁量を増やして耐力壁配置のアンバランスを解消し、家全体の耐震性を改善するとともに、「APW330」と組み合わせることで、採光や通風といった窓の機能をそのままに断熱性が向上する。木造住宅は、地震時の水平力に抵抗する耐力壁の量と配置がアンバランスな場合、家全体がねじれ、それが倒壊の原因の一つとされている。






 

「ヴィータス」


◇見せ、使い、しまう 間取りから考える収納〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は間取りから収納を考える、新築・リフォーム対応の収納プランニングシステム「ヴィータス」を11月2日から発売する。ライフスタイルや習慣に合わせて収納スペースを考える「モノ―ライフバランス」の考え方で、住宅の設計段階から「見せる」「使う」「しまう」の三つの収納を組み合わせることで、片付けやすく暮らしやすい収納プランを提案する。玄関、リビング、トイレなど家一棟分の収納をライフスタイルに合わせて選べるさまざまなアイテムがある。一枚棚は、小物や写真、本などを美しくディスプレーできる「見せる」収納。金具が見えずすっきりとした納まりになる。






 

シリコーン目地材の代替品として使用できる


◇透明強力両面テープ 発売記念しサンプル提供〈テサテープ〉

テサテープ(東京都港区)はこのほど、高い透明性と強力な粘着力を併せ持つ超強力両面粘着テープ「ACX plus(エーシーエックスプラス)」を発売。発売を記念してサンプルを提供している。高い接着力と応力分散性を持ち、耐熱性、耐候性に優れる。ガラスとガラスの接着はもちろん、異なる素材同士も強力に接合。テープの厚みによって凹凸面も接合でき、何十年にも及ぶ固定が可能となる。ホテルや住宅のガラス張りのシャワーブースの組み立て、裏から照明を当てるガラス、アクリルを使った看板や掲示物の組み立てなどに適する。独自の粘弾性特性を持ち、応力を緩和することができるので最適な接着を保持でき、幅広い温度変化にも対応できる。





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