2015　8/9・16

　

公立小・中学校施設は老朽化が深刻＝学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議「学校施設の老朽化対策について」（2013年３月）から

 ◇建て替え同等の改修　安全併せ持つ高機能ガラスに〈文部科学省〉

 文部科学省は２０１４年１月に「学校施設の長寿命化改修の手引」を公表し、老朽化した学校施設の長寿命化改修を進めている。従来のように築40年程度で建て替えるのではなく、長寿命化改修によってコストを抑えながら建て替えと同等の教育環境を確保できる。建物の物理的な不具合を直して耐久性を高めるだけでなく、機能・性能を現代の学校に求められている水準にまで引き上げる改修も含まれるため、業界では安全面と機能面を併せ持つ高機能ガラスへの改修に期待が寄せられている。文部科学省大臣官房文教施設企画部施設助成課の高草木伸専門官に話を聞いた。公共施設の約４割を占める学校施設は、第２次ベビーブームと重なる昭和40年代後半から50年代にかけての児童急増期に整備されたものが多い。

　

��リフォームを考えている施主の悩みを解決する具体的な展示内容��ステージで実演した玄関ドア、窓、トイレの１ｄａｙリフォームは盛況だった

 ◇仕掛けて需要つくる　全国４会場で１万組超え〈ＬＩＸＩＬ〉

 ＬＩＸＩＬ（藤森義明社長）は７月25、26日の２日間、リフォームを検討している施主にこれからのリフォームを提案する「ＬＩＸＩＬリフォームフェア２０１５中部」を名古屋市港区のポートメッセなごやで開催した。４月から北海道、大阪、仙台で需要をつくる活動として開催してきたリフォームフェアを締めくくる最終回。住まいのリフォームを「空間」「ペット」「まもる」「快適」「キッチン」「エコ」「１Ｄａｙ」の七つのテーマ、11の展示＆提案コーナーで提案し、リフォーム後のイメージを実際に体感してもらうなどの工夫を凝らした。

　

 ◇欧州建築用工場を閉鎖　17年目標へ進展状況発表〈ＡＧＣ旭硝子〉

 ＡＧＣ旭硝子（島村琢哉社長）は７月31日、同社経営方針「ＡＧＣｐｌｕｓ」に掲げる２０１７年経営目標に向けた各事業戦略の進展状況を発表。ガラス事業の体質強化として、欧州の建築用ガラスの加工・物流などの合理化に取り組む。２０１５年末までにオランダの加工ガラス工場と物流拠点を合理化する。ベルギーの合わせガラス工場を２０１６年３月までに閉鎖する。２０１７年経営目標は、売上高が１兆６０００億円、営業利益が１０００億円以上、ＲＯＥ（株主資本利益率）が５％以上、Ｄ／Ｅ（負債資本倍率）が０・５以下。２０１５年12月期の連結業績見通しは営業利益が２０１４年同期比12・７％増の７００億円を見込む。

　

 ◇出荷は８ヵ月連続減　建築合わせ６ヵ月連続増〈板硝子協会〉

 板硝子協会（皿澤修一会長）は８月１日、２０１５年５月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は２カ月ぶりに前年同月より増加、出荷は８カ月連続で減少した。複層ガラスは生産、出荷とも14カ月連続の減少だった。合わせガラスの生産は２カ月連続の減少、出荷は12カ月連続の減少。出荷のうち建築用は６カ月連続で増加した。強化ガラスは生産・出荷とも11カ月連続の減少だった。板ガラスの生産は２２４万９０００換算箱、前年同月比８・１％増。出荷は１６６万２０００換算箱、同９・８％減だった。複層ガラスの生産は１２０万９０００平方�b、同６・９％減。

　

 ◇自然換気付きＣＷ　空気取り入れ、省エネ向上〈三協立山・三協アルミ社〉

 三協立山（富山県高岡市、山下清胤社長）・三協アルミ社（蒲原彰三社長）は７月28日、高水密カーテンウオール「ＮＬ―Ｒ」に自然換気バリエーションを追加した「ＮＬ―ＲＮＡＶ」を発売。外の新鮮な空気を取り入れ、建物の省エネルギー性を高める。換気スリットは、足元や腰部にすっきりと納まる横型。デザインや機能に合わせて、横型定風量換気スリットと横型換気スリットから選べる。横型定風量換気スリットは、風が弱いときは内部の羽根（風量調整弁）がほとんど動かず、風が強くなると羽根が動いて風路を狭くする定風量機構を採用した。強風時でも室内に入る風量を一定に保つ。

　

網戸各種、「ハニカム・サーモスクリーン」、内窓「楽窓」などを展示

 ◇東京支店に併設ＳＲ　ブラインド網戸など展示〈セイキ販売〉

 セイキ販売（東京都練馬区、守谷将人社長）は７月10日、東京支店に併設した東京ショールーム（50平方�b）を開設。主な展示商品はブラインド網戸、アコーディオン網戸、ロールアップ網戸、「ハニカム・サーモスクリーン」「楽窓」、目隠し、「サングッド」、合成木材、デッキなど。これまで同社は、セイキグループのセイキ工業（埼玉県所沢市）に併設したショールームに同社商品を展示していたが、都心からアクセスしにくいことから、来場者が少なかった。