2015 5/10
パネリストは左から游佐清文氏、大塚、ノリユキ氏、１人飛ばして芦沢啓治氏、大野力氏
◇カラーガラスの未来 外装向けなどの要望も〈ＡＧＣ旭硝子〉
ＡＧＣ旭硝子（島村琢哉社長）は４月22日、東京都中央区のＡＧＣｓｔｕｄｉｏで、「ＡＧＣ ｃｏｌｏｒｓ Ｇｕｉｌｄ」４人によるトークセッションを開催。パネリストの建築家の芦沢啓治氏（芦沢啓治建築設計事務所）、大塚ノリユキ氏（Ｎｏｒｉｙｕｋｉ Ｏｔｓｕｋａ Ｄｅｓｉｇｎ Ｏｆｆｉｃｅ）、大野力氏（ｓｉｎａｔｏ）、游佐清文氏（ｙｕ ｄｅｓｉｇｎ）にコーディネーターの笈川誠氏（ＢＡＭＢＯＯ ＭＥＤＩＡ）が聞く形で進んだ。テーマは「カラーガラスの未来を探る」。パネリストは設計作品を映し出しながらデザイン意図などを語り、メーカーに対して「外装に使えるもの」などこれまでにないカラーガラスを要望した。
◇樹脂サッシ増加傾向 Ｌｏｗ─Ｅ複層取り付け過半数〈日本サッシ協会〉
日本サッシ協会（堀秀充理事長）は３月、２０１４年度「住宅用建材使用状況調査」を発表。消費増税による駆け込み需要の反動が影響し、14年の新設住宅着工戸数は前年を大きく下回った。今後はその反動減からの回復、消費税10％の17年４月への先送りの影響がどのように表れるかが注目される。中長期的に見ても住宅着工戸数に大きな伸びはないと予測され、今後は安全・安心・省エネといったニーズに対応した商品開発、リフォーム需要への取り組みが重要になる。戸建て住宅、共同建て住宅とも樹脂サッシの使用が少しずつ増加している。戸建て住宅のＬｏｗ―Ｅ複層ガラス取り付け状況は、全国で半数を超えた。
◇住宅建材値上げ ９月１日から７～10％〈ＬＩＸＩＬ〉
ＬＩＸＩＬ（東京都千代田区、藤森義明社長）は４月28日、一部の住宅用建材のメーカー希望小売価格を改定すると発表した。９月１日受注分から実施する。改定率は７～10％程度。商品別の価格改定一覧は同社ホームページに掲載している。同社は原材料と燃料価格の高騰が続く中、生産性の向上、合理化によるコストダウン、諸経費の削減を行い、製品価格の上昇を抑制してきた。原材料、燃料価格は依然上昇を続けており、今後も大幅な原材料コスト増が見込まれ、企業努力だけで吸収することは困難となっていることから、商品価格の改定を決めた。
◇板ガラス出荷減少続く 建築用合わせ３ヵ月連続増〈板硝子協会〉
板硝子協会（吉川恵治会長）は５月１日、２０１５年２月の板ガラス生産・出荷動向を発表。板ガラスの生産は前年同月より７カ月連続の減少、出荷は５カ月連続の減少だった。複層ガラスは、生産・出荷とも11カ月連続で減少した。合わせガラスの生産は10カ月連続、出荷は９カ月連続でいずれも減少。出荷のうち建築用は３カ月連続で増加した。強化ガラスは、生産・出荷とも８カ月連続の減少となった。板ガラスの生産は１９３万１０００換算箱、前年同月比13・３％減。出荷は１７２万３０００換算箱、同13・０％減。在庫は４９８万１０００換算箱、同３・７％減。複層ガラスの生産は１１１万平方㍍、同14・６％減。出荷は１０６万平方㍍、同15・４％減。
１人でも素早く設置できる
◇多様な開口部に素早く 止水板 設置後も出入り可〈文化シヤッター〉
文化シヤッター（東京都文京区、茂木哲哉社長）は４月15日、アルミ製止水板「ＢＸ止水板ラクセット」を発売した。ゲリラ豪雨などによる急激な増水に対応。開口部に金具で固定するだけで、１人でも約２分と素早く設置できる。自動ドアや自由開き扉がある開口部、建具がない開口部など多様な開口部に設置でき、設置後も既存建具を開閉でき、設置したパネルをまたいで開口部から出入りすることができる。パネルは間口１６００×止水高さ３５０㍉が約９㌔、間口２５００×止水高さ６００㍉は約20㌔。設置場所に運び、設置位置を確認。止水板を金具で固定しパチン錠でセットするだけ。パネルの左右両端と下端に設けた止水ゴムが、固定金具で枠と床面に密着する。
㊧網戸の施錠が可能㊨バールやナイフでも破れない
◇防犯網戸を量産化 施錠可、既存枠に設置〈長尾木鋼〉
長尾木鋼（愛知県北名古屋市、長尾春水社長、０５６８・２６・６６３９）は昨年発売した防犯性が高いステンレス製網戸「ソリッドフロー」の販売が好調という。需要期を前に量産体制を整える。ステンレスの専用レールカバーを取り付けることで、既存の網戸レールに設置できる。網戸の施錠が可能で、窓との二重ロックで防犯性が向上。外出時や就寝中など、防犯に配慮しながら通風・換気をすることができ、省エネ効果や室内の快適性を高められる。面格子に代わる防犯対策といった、新しい住環境づくりを提案する。メッシュ部は線径０・８㍉の高強度ステンレスワイヤを使用し、ナイフやハンマーでも破れない。海外の防犯規格に合格している。
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