2014 9/7
 

新高性能窓を発表した藤森義明社長

◇新高性能窓を開発 アルミ樹脂複合窓「サーモスU」U値1.05 樹脂窓「エルスターX」U値0.79〈LIXIL〉

LIXIL(藤森義明社長)は樹脂窓と同等の高い断熱性能を持つアルミと樹脂の高性能ハイブリッド窓「サーモスX」(熱貫流率U値=1・05h毎平方b毎ケルビン)と、世界トップクラスで国内最高の断熱性能を実現した高性能樹脂窓「エルスターX」(U値=0・79h毎平方b毎ケルビン)を開発。「サーモスX」は2015年3月から、「エルスターX」は同1月から全国発売する。国が2030年までに新築住宅の平均を「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」とすることを見据えて開発した。「サーモスX」はアルミに代わり日本で主流となってきた、アルミと樹脂の複合構造をベースに、断熱性が飛躍的に向上した次世代の高性能ハイブリッド窓。同社スタンダードクラスの窓「サーモス」の特長であるフレームを極限まで細くし、ガラス面積を最大化する「スマート・シナジー・システム」(特許取得済み)を採用。






 

◇1.3_ガラス「AFLIC」 LIXIL高性能窓に採用〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は8月27日、建築用特殊薄板ガラス「AFLIC(エーフリック)」を開発したと発表した。スマートフォンなどのカバーガラスで培った技術を生かし、1・3_の厚みで3_のフロート板ガラスと同等の強度を持つ。LIXILが来年1月に発売する高性能樹脂窓「エルスターX」、同3月に発売する高性能ハイブリッド窓「サーモスX」用に開発された新3層ガラスに採用される。国土交通省は住宅の省エネルギー性能向上のため、建物内で消費するエネルギーと建物で作り出したエネルギーを合わせてゼロとする「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」(ZEH)が2020年の標準的な新築住宅になることを目標にしている。




 

◇大口先へも断行を ガラスメーカー3社に陳情〈全国板硝子卸商業組合連合会・全国板硝子工事協同組合連合会・全国板硝子商工協同組合連合会〉

全国板硝子卸商業組合連合会(松本巖会長)、全国板硝子工事協同組合連合会(遠藤浩吉会長)、全国板硝子商工協同組合連合会(永島光男会長)の板ガラス業界3団体会長らは8月20日、国内板ガラスメーカー3社(AGC旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子)に対して、「国内建築用ガラス関連製品価格改定に関するお願い」と題した陳情書を提出。過去の価格改定がうまくいかなかったことを顧み、「ゼネコン、パワービルダー、サッシメーカーなど大口需要先に対しても断固たる決意で価格改定を推し進めてもらいたい」と要請した。






 

◇生産・出荷とも増加 複層・合わせ・強化も伸びる〈板硝子協会〉

板硝子協会(吉川恵治会長)は9月1日、2014年1〜6月の板ガラス生産・出荷動向を発表した。板ガラスの生産は1309万2000換算箱、前年同期より3・2%増加。出荷は1202万6000換算箱、同2・6%増だった。複層ガラスの生産は805万9000平方b、同3・1%増、出荷は774万9000平方b、同3・1%増となった。合わせガラスの生産は771万2000平方b、同2・4%増、出荷は762万5000平方b、同5・6%増。出荷のうち建築用は92万7000平方b、同3・0%減。強化ガラスの生産は1606万3000平方b、同13・7%増、出荷は1560万7000平方b、同9・9%増加した。






 

東北事業所内に完成した窓工場


◇東北窓工場が操業 東北事業所内に新設 「APW」を供給〈YKK AP〉

YKK AP(東京都千代田区、堀秀充社長)はこのほど、宮城県大崎市の東北事業所内に建設を進めてきた新工場棟の工事が完工。隣接するガラス棟を含めて、国内二つ目の「窓工場」になる。8月28日、オープニングセレモニーを開き、宮城県知事、大崎市長らを来賓に招いてテープカット、鏡開きなどを行った。東北事業所は東日本の中核事業所で、窓工場は同社の窓事業カテゴリーブランド「APW」シリーズ商品を生産し東北エリアに供給する。田忠裕会長は東北事業所について「現在われわれがメーンで提案している樹脂窓の原型を生産したスタートの地。東北事業所をより強く、より競争力を持った、新しい時代に役に立つ工場にしていく」と述べた。






 

「ガラス用UV接着剤」


◇ケースを現場施工 UV接着剤とLEDライト〈スリーナイン島野〉

スリーナイン島野(大阪市西区、島野和弘社長)は8月から、紫外線硬化型の高透明接着剤「ガラス用UV接着剤」と、専用の小型「UV―LEDライト」を発売した。ガラスケースを施工する場合、シリコーンが固まるまで時間がかかっていたが、UV接着剤で仮固定してシリコーンを塗布することで施工時間を短縮できる。ガラスケースはガラス業者が工場で接着してから運搬する場合が多いが、現場で組み立てることで運搬コストの削減が可能。搬送中にガラスケースが破損するリスクも減らせる。「UV―LEDライト」は持ち運びが容易で、現場での施工に向いている。電球は日亜化学工業製。波長はUV―A、ピーク波長375ナノbで、短時間硬化が可能。





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