2014 7/20

◇8月から物流費改定 加工ガラス配送料など〈セントラル硝子〉

セントラル硝子(皿澤修一社長)は7月7日、受注出荷条件の一部を改定すると発表した。加工ガラス配送料の契約単価を20%値上げする。物流チャージを改定し、大量輸送ディスカウントは廃止する。受注出荷条件の改定はいずれも8月1日納入分から実施する。受注出荷条件の改定について同社は、昨今の円安に伴って原燃料価格が高騰したため、製造コスト、物流コストが大幅に増大していること、景気の回復に伴って、人手不足、運転手不足による人件費の上昇が重なり、輸送・梱包(こんぽう)費が膨れ上がっていることを理由に挙げる。このような状況下、製造については厳しいコストダウン、物流の合理化などを実施してきたものの、収支は大変厳しいものとなっているという。改定する内容は、加工ガラス配送料の契約単価の改定が20%の値上げ。1_・1平方b当たり75円を同90円に改定する。物流チャージ・輸送ディスカウントの変更は、大量輸送ディスカウントの廃止と物流チャージの改定。






 

松尾時雄執行役員CSR室長(左)にトロフィーが贈られた


◇CSR格付け「銀」 スイス評価会社 建材部門で選出〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子(石村和彦社長)は6月24日、世界の代表的なSRI(社会的責任投資)評価会社であるスイスのロベコSAM社の2014年CSR格付けで、ビルディングプロダクツ部門のシルバークラス(銀)に初めて選定されたと発表。生産工程でのリサイクルの取り組みや、継続的な社会貢献活動が特に高く評価され選定につながった。同社は2012年にブロンズクラス(銅)に選出されている。同部門で選出された日本企業は同社含め2社。ロベコSAM社は、世界の企業の持続可能性を経済、環境、社会の側面から毎年評価しており、特に優れた企業をゴールドクラス(金)、シルバークラス(銀)、ブロンズクラス(銅)の3クラスに選定している。






 

◇欧子会社工場を閉鎖 太陽電池カバーガラス製造〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子は6月26日、ベルギーの100%子会社、AGCガラス・ヨーロッパのルー工場の閉鎖を決めた。同工場は太陽電池用カバーガラス(型板ガラス)を製造してきた。太陽電池用カバーガラス市場は供給過剰による価格の低下が続いており、事業の採算は悪化しているという。同工場の稼働による営業損失の発生は避けられないため、市場環境に合わせた生産体制の見直しが急務となり、他製品への生産転換も不可能と判断した。同工場は型板ガラス窯1基、強化・コーティングラインなどの製造設備を備える。従業員は190人。工場閉鎖の費用として約47億円の事業構造改善費用を見込んでおり、2014年4〜6月期に費用を計上する。






 

安藤康隆会長


◇安藤会長ら留任 物件当たり売り上げ増を〈関西地区昭和会〉

昭和フロント(長谷川伸二社長)の取引店で組織する昭和会の関西地区昭和会(安藤康隆会長)は7月4日、大阪市北区のハービスOSAKAで2014年度総会を開催。安藤会長はあいさつの中で「6月中旬からフロント関連は持ち直しの傾向が見られるが、以前のような景気には戻らないだろう。今後も物件数の伸びは期待できないので『EcoLEDa(エコレダ)』や『断熱アソート』などの高付加価値商品を提案して、1物件当たりの売り上げを増やしていく必要がある」と強調した。2013年度の会計報告、監査報告を了承。任期満了に伴う役員改選は、役員全員の留任を決めた。新規入会者のジェイフロントを紹介。2014年度昭和会活動計画案を報告した。






 

「LIXIL WING NIJI」外観オープニングセレモニーでテープカット(左から4人目が藤森義明社長)


◇家庭の雰囲気を実現 障がい者就労センター開設〈LIXIL〉

LIXIL(東京都千代田区、藤森義明社長)は7月2日、東京都江東区の本店ビル「LIXIL WING」敷地内に障害者就労センター「LIXIL WING NIJI」が完成した。木造平屋建てで、家庭のような雰囲気を実現した。運営開始に先立ち同日、施設内覧会を開催。藤森社長は「当社のミッションは全ての製品とサービスを通じて世界中の人々に対して快適な生活をお届けすること。世界中には普通の人、障害を持っている人などさまざまな人がいるが、全ての人に対して豊かで快適な住まい・職場を提供する」と同社の使命を語り、「建材会社としての大きな理念、使命を集約させ、この施設で働く人たちが、自身が持っている能力を十分に発揮できるよう考えて設立した」と語った。






 

「アフレックス」が採用されたナショナルスタジアムがあるシンガポール最大の総合スポーツ施設「シンガポール・スポーツハブ」


◇シンガポール最大運動施設 高機能フィルム採用〈AGC旭硝子〉

AGC旭硝子は6月27日、シンガポール最大の総合スポーツ施設「シンガポール・スポーツハブ」内に完成したナショナルスタジアムに、同社の高機能フッ素樹脂フィルム「アフレックス」が採用されたと発表した。6月に完成した同スタジアムは開閉式の屋根を持つ最新式の多目的ドームで、天井部分に厚さ0・15〜0・25_の軽量で柔軟な「アフレックス」を使用することで、約2万平方bの可動エリアでの重量負荷を軽減した。「アフレックス」の高い光拡散性によって、天井を利用して色鮮やかにライトアップすることができる。「アフレックス」は同社が原料から一貫生産している高機能フッ素樹脂をフィルムにした。耐熱性、耐薬品性、非粘着性、電気特性、耐候性、透光性に優れ、エレクトロニクス、太陽電池、壁紙、グリーンハウスなどに幅広く使用されている。





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